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妄想全開で創ったキャラクターにログインしたら、ログアウト出来なくなった件~ワールドクロスオンライン~  作者: ソラ・ルナ


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23.イベントのお知らせ

「この天使は頂いていく。貴様達の挑戦、待っているぞ!さらばだっ!」


「皆、助……」


 言葉を言い終える前に、俺と姉貴の姿が消える。

 はぁ、やっとこの茶番が終わった。

 朝起きてから、姉貴と共に全大陸で、明日開始のイベントのお知らせをして周っていたのだ。

 魔王の配下である大罪の悪魔達の一人、アスモデウスによる、俺という人質を取り、ユーザー全てに喧嘩を売るというイベントだ。

 お知らせにその概要を乗せ、実際に全大陸で、アスモデウスが街を歩いている俺を捕獲するというイベントを起こした。

 全て始まりの街でイベントを起こした為、多くのプレイヤーがこのイベントを知る事となった。

 勇敢にも、いや無謀にもかな?アスモデウス(IN姉貴)に挑んだプレイヤーは、皆塵と消えた。

 差がありすぎた。

 ラスボスに挑む勇者対母親に起こされたばかりの勇者状態だ。

 そうそう、アウストロンではもはや当然のごとく、リーズやプリハドールが俺を誘おうと宿に来るところだった。

 そこを目の前で、アスモデウスに俺が攫われた。

 当然、二人は俺を取り返そうと、アスモデウス(IN姉貴)に挑み掛かったのだが……一撃でダウンさせられた。(俺の知り合いだからか、手加減してくれた模様)

 俺の棒読みの助けてーに、何か察した顔をしていたけどね……。


「お疲れ様ミリア。後は同じ映像を流すから、これでおしまいよ」


「はぁ、というか俺が捕まってるって前提なら、今日はもう外を歩けないじゃん」


「そうだけど、ミリアは家でできる事したい頃でしょ?」


 この姉は、どこまで俺の事をお見通しなんだ?

 そう、俺は戦いではなく、錬金術や鍛冶といった、家の中でできる事をしたかったのだ!


「クロスオンラインの大陸で、イベント開始ギリギリまでやってて良いわよ?」


「それは嬉しいけど、サーバーごとの俺のデータ、どうなってんの?」


 純粋に疑問だった。

 だって、サーバーごとにアカウントはバラバラなのだから。


「それは大丈夫。一応ミリアという名前はこっちでロック掛けておいたんだけど、実際にミリアが移動したら更新されるようにしてあるから。と言っても、相変わらずミリアのデータには干渉できないんだけれど」


 成程、万端だったんだな。

 姉貴に俺の心配なんて意味ないのは分かってるけどな。


「そっか。それじゃ、クロスオンラインの世界で、イベント開始までやりたい事してて良いんだな?」


「ええ。空から皆に挨拶をする時間を削ったから、時間空いたからね」


 うん、それに意味があるとは思えなかったからね。

 ちゃんと断ったよ。

 そしたら、イベントのお知らせを前倒しされたんだ。


「それじゃ、ゲート用意して貰って良い?」


「そこにあるでしょ?」


「おわっ!?」


 いつの間に。

 後ろにすでに紫色をした空間の裂け目が出来ていた。

 そこを通ると、クロスオンラインの世界とは全然違う風景の大陸へと着いた。

 凄いな、ここまで変えるか。


「それじゃ、私は会議があるから。また明日……というか寝る前には顔を出すわ。それじゃねミリア」


 そう言い残し、アスモデウス(IN姉貴)は消えた。

 はぁ、とりあえず、街が見えているし、適当に歩いてみるか。

 そう思って歩いてみたが、がらんとしていて、人っ子一人居ない。

 墓もあって、今にもスケルトンとか出そうである。


「うへぇ……なんか、廃墟みたいじゃないか……いや、あながち間違ってないのかな……」


 そう独り言ちながら、街を一通り見て周る。

 分かった事は、この街には誰も居ない。

 ただ、建物があるだけ。

 どことなく、生活感が残された街だから、多分魔王軍に襲われた後の街って感じなんだろう。

 ほら、ドラ〇エ4の勇者の街みたいな。

 というか姉貴、確かにこの街ならどこでも使えるけど、雰囲気が暗い、暗いんだよ!

 全然落ち着けないよ!

 ネクロマンサーとかなら喜びそうだけどな!

 俺は普通に、清潔な感じのする所で錬金術がしたいんだよ!

 ビーカー片手に調合したりさ!

 こんな死霊術を行うような雰囲気のとこで、錬金術とか鍛冶とかやりにくいわ!



 というわけで、何か良い場所ないかなと物色を始めた。

 どこもヒビが入った建物で、薄気味悪い。

 空も雷が鳴ってるし、うぅ、こういう雰囲気苦手だ。

 他の街を探せばあるだろうけど……ここに居た方が良いよな多分。

 民家に入り、物色する。

 ツボとかあるけど、勇者みたいに投げて壊さないよ。

 あれ、冷静に考えたら凄い事してるよね。

 住民居る中でツボ投げたり、大切にしまってる宝箱開けたり、タンス開けたり。

 勇者っていうか強盗じゃないか。

 なんて冷静な事を考えながら、歩いて周る。

 なんか考えていないと、滅入ってしまいそうなんだもん。

 すると、ある民家の中で、少しおかしな場所を見つけた。

 地面の色が違う。

 足で音を立てて見ると、他はコッコッという音がするのに、ここだけカンカンという音がする。

 怪しい。

 とても怪しい。

 なので、ぶん殴る事にした。

 凄まじい音を立てて、床が崩れ、階段が出てきた。

 おおー、隠し階段って奴ですな!

 ちょっとワクワクしながら、階段を下りる。

 隠し宝箱とか、隠しダンジョンとかの入口だろうか!

 そんな気持ちで、降りていく。

 降りる、降りる、降りる……。

 ……だー!どこまで降りるんだこの階段!?

 そう思っていたら、姉貴からフレンドチャットが届いた。


レイ"ミリア、何してるの?"


ミリア"ちょっと探検を……"


 正直に話したら、姉貴に呆れられた。


レイ"あのね、そこはまだイベント用の大陸だから、詳細は詰めてないのよ。色々ちぐはぐだからね?"


ミリア"ひょっとして、この果てしない階段って……"


レイ"そこ見つけたの?そこはある程度進んだら、前の場所に戻るわよ。後ろに数歩歩けばすぐに元の位置に戻れるわ"


 姉貴に言われた通り、数歩戻ると地上に出た。

 俺の階段を下りた時間は無駄だったと……。


レイ"その街はイベント開始と同時に爆破して荒れ地に変える予定だから、中身は適当なのよ。爆破の後、ミリアはその地に降り立つの、空から"


ミリア"それからプレイヤーを大量虐殺しろ、と?"


レイ"そーいう事。その街の構造とか覚えても無駄だし、好きにして良いけど、外観だけは壊さないでね?"


 言いたい事を言って、フレンドチャットを切る姉貴。

 寝る前とか言いながら、しっかり気に掛けるのが姉貴らしいというか。

 さて、お許しも出たし、適当に遊ぶとしますか。


 イベントが始まるまで、俺はこの街を探検するのだった。(この街の雰囲気で、錬金術とかする気が起きなかったよ)

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