表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/63

61 彼女とデート計画

いつも有難うございます。

とあるアパートの一室に、高校生と思わしき男女が居た。


一人は、老若男女問わず惚れてしまうような端正な容姿をした少女。


もう一人は、特筆するほどイケメンという訳ではないものの、優しい顔立ちをした青少年。


二人は今、机の上に資料を広げて、何やら話し合いをしている。


はたから見れば今の光景は微笑ましく、初々しいカップルがデートの計画を立てているようだ。


実際にそうである。


肩が触れ合う距離で話し合っている内容とは、デートは海にするか、プールにするか、川にするか、である。


これで二時間弱余裕で会話が続くのだから、純粋に会話を楽しんでいるような気がする。


お互い、相手のことを好きすぎなのではないだろうか。


閑話休題。


「結局、どこにしましょうか...。どれも魅力的で決め難いですね」


「いや、一個に絞らなくたっていいよ。なんなら全部行こう。課題も終わったし、俺たちを縛るのは時間とお金くらいしかないからね」


「…!そうですね、じゃあ最初は…海、とかどうですか?」


「うん、そこに行こうか!」


「はい!色々買わないといけないですね。……水着とか…」


「う、うん。そうだね…」


日向の水着姿とか、俺の鋼(笑)の理性が持たないくらいの攻撃力を持っているに違いない。


彼女が頑張って水着を着てくれるのだから、彼氏としては恐悦至極に存ずるのだけど…。


日向の水着姿を、そこら辺の男たちに見られるの大変面白くない。


日向のきめ細やかな肌や、綺麗な体を見るのは俺だけでいたいと思ってしまう。


彼女の体を見られるのも嫌だし、そんな独占欲が強い自分も更に嫌だ。


「……葵くんの体を、他の子達に見られるのは嫌です…」


「う、うん?日向さん?なんだって?」


「で、ですから、葵くんの体を、他の女の子達に見られたくないなぁ、って…」


「お、俺の体を?いやいや、日向の体はまだしも、男である俺の体なんて別になんともないだろう」


「だ、ダメです!葵くんの水着姿だったりを誰かに見られると思うと、何だか胸の奥が痛くなるんです。これが所謂、嫉妬という感情なんでしょうか…」


俺が日向の水着をそこらの男に見られたくないように、日向もまた、俺の水着をそこらの女に見られたくないってこと?


正直、最近は日向の食事のおかげで貧相な体を卒業して、良い感じの体型にはなれているけど、俺の体なんて…って思わなくもない。


だけど、日向が嫌だというなら、お互いのベン図の中心の話をしていこうか。


「俺も日向の水着姿を誰かに見られたくないよ。水着を見せに海に行くわけじゃないし、お互いラッシュガードでも着ようか。それなら安心じゃない?」


「そうですね!それなら安心です。…折角買った水着は、後々葵くんにだけ見せますからね…?」


「う、うん…ありがとう。超楽しみにしてる」


「水着は秘密ですけど、今からお揃いのラッシュガードでも買いに行きませんか?」


「そうしようか、出かける準備をするよ」


「はい!」


その後俺たちは、近くのお店に水着等を買いに行った。


日向がどんな水着を買ったのか気になるところだが、我慢しておく。


ラッシュガードは白いパーカータイプのを購入した。


男性用と女性用で多少作りは違うが、同じ会社のものを購入したのでお揃いである。


俺の水着について触れていないのは、単純に需要がないからです。それだけです。


帰り際、日向が何かを購入していたようだが、結局教えてくれなかった。


デートの日のお楽しみということだ。


早くデート当日にならないかなと考えながら、右手に二人分の荷物を持ち、左手は日向と手を繋ぎながら、家に帰ったのだった。




次回からデートのお話となります。

新型コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、どうか体調にはお気を付けください。

ブックマーク、感想、評価等、して頂ければ大変うれしいです!

月曜日からも頑張っていきましょう!


2900pt有難うございますj!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ