表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/63

10 彼女の横顔

ごめんなさい!色々と内容を考えていたら一週間くらい投稿していませんでした!


絶対に毎日というのは難しいかもしれませんが、毎日投稿を目指して頑張ります!

小指を出した時はなぜか意識しなかった指切りげんまんだが、いざ指が絡まり彼女の目を見ると、途端に自分から意識しだしてしまった。


だんだん自分の顔に熱を持つのがわかる。


相手はアイドル顔負けの、容貌が優れに優れた人間で、性格もとても良い完璧超人なのだ。


そんな美少女を相手に、小指を絡めている。


思い出せば手を取ったときも、羽二重肌とはこの事なのだと、そう表すような滑らかな手。


華奢で小さいが、とても綺麗な手だ。


自分はこんなにも意識しているのに立花は、針千本飲ますと物騒なことを言っている。


指を切ると、立花は何も言わず、ただ俺の目を見ている。


彼女は腕を後ろで組んで、身長差のせいもあり、上目遣いという形で俺を見ている。


非常に居た堪れない。


落ち着かせるためにも、俺から言葉を発す。


「あー。その…帰りますか」


「そうですね」


鈴を転がすような声が返ってきた。


帰るとは言ったものの、道を知らないので彼女に付いていく形になる。


俺から歩き出してしまったので、どうにか彼女の後ろに回らねば、とそう思ったとき。


「そっちじゃないですよ」


立花が少し笑いながらこっちこっちと、手招きする。


「あ…ご、ごめん」


「ちゃんと付いてきてくださいね」


そう言って彼女は歩き出す。


恥ずかしくて、ポケットに両手を入れて、下を向いて歩く。


最初は二人分の足音が聞こえていた。


でもなぜか途中から自分の足音だけしか聞こえなくなった。


不思議に思い、頭をあげると、目の前に立花の顔があった。


「うわびっくりした」


ほんのりと相手の匂いがわかる距離。


彼女からほんのりと、甘く良い香りがした。


ほんと、なんでこんなに意識してるんだろ。


自分でも思うくらい自身の考えが気持ち悪い。


「ど、どうして止まってらっしゃるので?」


そう聞くと、彼女は少し困ったような、不思議そうな顔をする。


「私の安全を慮ってくれたので、今後は帰り道に同行するんですよね?下を向いて大丈夫なんでしょうか?」


「そうだったそうだった。ごめん。前を見るよ」


俺がわざとらしく顔を前に向ける。


だがそれでも彼女は動かなかった。


また彼女は不思議そうな顔をする。


「う、うん?どうしたんだ、何か?」


俺がそう問いかけると、彼女は呆れたように話す。


「隣に並ばないんですか?」


「え?」


彼女が何を言っているのか、あまり理解できなかった。


後ろから見守るように行くのは、確かにストーカーみたいで気持ち悪いかもしれないけど、隣に並んで歩くのは、それもそれで嫌なのでは…?


「並んで嫌じゃないのか?」


「? なんで嫌だって思うんですか?」


ああ、はい。そうですね。


ごめんなさい。そんな澄んだ目で見ないでください。


さっきから変な心配ばっかりしてました。


もう堂々と隣を歩かせてもらいます。


「ごめんな、ちょっと考えすぎてた」


「そうなんですか。さあ、帰りましょう」


最初は俺が帰ろうと言ったはずなんだけどなあ、そう心の中で突っこんで、少し彼女の横顔を見る。


ほんの少し、笑っている気がした。















読んでくださり有難うございました!


評価していただいてありがとうございますm(__)m


感想、ブクマ、評価等よろしくお願いします!とても励みになります…!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ