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新居 真希の1日
「なにしてるのかなって」
百花ちゃんは私の顔をまじまじ見ながら
「気になる?」
もちろんきになるー!!!
「うん!!」
納得したように1冊の雑誌を差し出した
表紙をよく見ると男の人と男の人が抱き合っているイラストが書いてあってた
それはBL雑誌だった
忘れてた・・・
忘れていたよ・・・ 百花ちゃんBL好きだったんだー!!!
「百花ちゃん、授業中になに読んでるのー!!!」
私はつい叫んでしまった
「真希、声でかい」
え?
はっ!
今、授業中だったー!!!!!
「おい新居」
やばい
本当にやばい
先生、顔は笑っているけど目が、目が笑ってないよー!!!!
私が大きな声を上げってしまった原因の百花ちゃんは、何事もなかったように私に差し出したはずのBL雑誌はいつの間にか百花ちゃんの机の中にしまってあり、黒板の内容をノートに写していた。
沈んだ声で返事をした
「はい・・・」
「神藤が何を読んでるって?」
「いえ、なんでもありません!」