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男狼(おとこおおおかみ)  作者: メロル
1/2

男狼 一話

あくまでもこの作品はオリジナルです。

まだまだ初心者ですので日本語がおかしくなる場合があります。

このことをふまえたうえでよろしいならご閲覧いただいてください。

厚かましいことを申し上げ、すみませんでした。

20XX年、ある噂が都市伝説として流行(はや)っていた


それは、“男狼(おとこおおおかみ)


狼男(おおかみおとこ)ではなくて男狼


なぜ反対なのかというと狼男は満月を見ると“(おおかみ)”になる


だが、男狼は満月をみると男になる。つまり、元から狼なのだ


そしてどちらも満月がないと変身できない。


男狼の噂とは、紙に黄色い丸


つまり、満月を表すものを書き、その上、右、左、下にお願い事を書く


すると、男狼があらわれてランダムでお願い事を叶えてくれるらしいのだ


ただし、男狼はお願いした人を殺すらしい。5年前、学校で無惨な死体で発見された生徒が4名いた


そして1人が生き残っていた


犯人はその1人の生徒だと思われたが、凶器をもった不審者ということで片付けられた


僕の学校の生徒達は僕も含めて1度はそれが男狼によるものだと思った


あと、流行(はや)るという言い方は間違っているかもしれない


その理由は、この噂をおじいちゃんやおばあちゃんに聞くと、すごい形相で怒られてしまうのだ


だからこれ以上のことは知らない


それだけ危険なものらしい。だけど都市伝説は都市伝説


ただの“伝説”にすぎない。そう思っていた


あの時、あんな事が起きるまでは…………


「おっはよーーーすっ!よぉ!晋平(しんぺい)っ」


「朝からうるせぇな、お前は」


「かてぇことゆうなよーそれよりさ、昨日のテレビ見たかよ!」


僕の名前は山本(やまもと) 晋平(しんぺい)


この朝からさわがしい男は阪田(さかた) 林也(りんや)。小学校からの腐れ縁。


「おいおい、何ぼーーーーーっとしてんだよっ。まっどーせ華恋(かれん)ちゃんのことでも考えてたんだろ~?」


にやりとうざったい顔で笑う林也。


林也の言う華恋ちゃんとは、同じクラスでとても可愛く、学校の中のアイドルとなっている子である。


名前は虹野(こうの) 華恋(かれん)


そしてその子は僕の幼馴染みでもある。


「バーカ、んなわけないだろ?」


それでもうらめしそうに林也は言う。


「良いよなーお前は。華恋ちゃんと幼馴染みでー」


「たまたまいく所が一緒だっただけだよ。」


僕らは高校3年生。といってもまだなって1ヶ月もたっていない。


「それにまともに喋ったこともないんだぜ?」


鼻で笑いながら言う僕に林也は苦笑いしながら言う。


「そりゃあ、まあ。あんなんじゃな」


虹野の周りにはそのファン的存在である男達に囲まれていて冗談抜きで蟻一匹と通れないように壁となってまもられている


その内のリーダー。天宮(あまみや) (ごう)はとても厚かましく、クラス。いや、学校中の人達に嫌われている。


ある日をさかいにその行動はエスカレートしていった。


虹野への態度もどんどんと変わり、見ている人でさえ気分を害するまでになっていた。


だから僕達は計画した。男狼を呼び、豪を殺してもらうことにしたのだ。


もちろん本気ではない。ただ虹野が少しでも元気になってくれたら……と思っていただけだった。


と言ってもやり方はまだ誰も知らなかった。だけど、僕はこっそりと男狼の資料を集めて何とかその情報を手に入れることができた。


最初に言ったように方法はすごく簡単なものだ。


この行為を実行した人達を紹介しておく。


まずは僕。山本 晋平。


次に阪田 林也。僕達二人がこれを計画した。


そして虹野 華恋。


最後に大林(おおばやし) (のぞむ)。僕達と同じく、虹野に元気がなかったのを気にしていた女子だ。


「晋平ー、これでいいの?」


大林が聞く


上には“天宮 豪の死”


右には“天宮 豪の改心”


左には“天宮 豪の反省”


下には“天宮 豪の虹野 華恋への謝罪”


と書いてあった。確かに計画通りだ。


「うん。いいよ」


仮にこれが本物だったとしても、上の願い事さえ選ばれなかったらいいのだから。


だがこの時、僕は知らなかった。“お願いした人達が殺される”なんてことは。


男狼の儀式の準備が完成した。


………………………………


「…………………………な、何も起こらねぇな」


林也は続ける。


「なあ、もう帰ろうぜ。何も起こらなかったんだし。な、何か気味悪いしよ」


その時だった………………………………………………


「ああ、そうだな。早く終わらせて帰るか。じゃあここでちょっと待っててくれよ」


「何だよ、何か用事でも……、」


『…………………………!?…………………………!!!!!!!!!』


「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

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