表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したので優者になって理想郷を作る!  作者: 自由なお仕事
Act1.異世界生活はじまりました
8/58

クエスト報告と銀貨と

ブクマされている方へ

前話、洞窟から村に帰って門番に会うシーンを加筆しましたのでご確認下さい。

(こういった加筆報告は数日後に消します)

 用を済ませた僕は、門番の仕事が終わる時間になるのを少し待ってから

 門番のモンロウさんと一緒に歩いてギルド支部に向かった。

 クエスト報告も楽しみだが、冒険を話すのも意外と楽しい時間だった。

 照光石(てっこうせき)に感動したことや前世なんかより楽しいということ

「ふむふむ、採取成果は、2つは10個3つ目は2個かぁ……」

「そうなんだよ、3つ目はさぁ……」

 そう言われて洞窟で魔獣に遭遇し、採取中断を余儀なくされたんだ……的なことを話そうとしたが、

 モンロウさんはレベル80以上だ。

 魔獣やドラゴンなど討伐したことがあるに違いない。

 つまり今話すと、魔獣の命が危ない気がする。

「……そういえば3つ目のこの植物ってって甘くていい匂いだよね」

 慌てて話題をそらすべく、道具袋から洞窟で採取した植物を取り出し、一度匂いを嗅いでからモンロウさんにも嗅がせる。

「んっ?……嗚呼、なんか落ち着くよな」


 なんとか話題をそらすことに成功した頃、ギルド支部が見えてくる。

 はしゃぐ子供を演じ、ギルド支部へ駆けると、モンロウさんもペースを合わせてくれた。

 そして、いよいよクエスト報告をする訳だ。

 モンロウさんがギルド支部のドアをあけれくれた。

 中には右隅の机に頭を抱える女性の戦士が居た。

「いらっしゃい、モンちゃん、あ、フクロウさんお帰りなさい、どうでした?」

 モンちゃん受付のお姉さんと親しいのか……。

 そう嫉妬しかけた瞬間、名前を呼ばれ尋ねられたのでその嫉妬の感情はすぐに消え去った。

「あ、はい、3つ目は少ないですが、とりあえず……」

 道具袋に手を伸ばす、出来ればまとめて取り出したいな。なんて思っていると

 道具袋の中身が、まるでそれ専門の袋の用に手に伝わる感触が変わった。

 全部出すのは難しそうだが、茎当たりをつかめるだけ掴んで取り出すと

 そこには、3つか4つ分の個数が出ていた。

「おっ、道具袋使いこなせてるな」

「あ、はい、おかげさまで」

 この世界は、結構イメージ通りなのかもしれない。

 実は歩きながらこっそり練習していたステータス画面の出し方も、

 指を全く動かさなくとも念じるだけで出るようになった。

 操作のコツとしては、今これをこーしようとしてるんですよ。とあたかもゲームを操作している気分に浸ることだろうか

 何はともあれ、すぐに慣れそうだ。

 そして、僕は道具袋の中でクエスト関連の3種の植物を全部取り出した。

 机の上は草だらけになる。

 我ながら凄い量だ、テーブルの上に三色の植物が置いてある。 まるで野菜を買い付けてるみたいだ。

「はいはい、とりあえず全部回収するわね」

 そういって受付嬢は、僕が持っている道具袋と似たようなものを机下から取り出し入れた。

 最初にしては中々とのことだが、3つ目の洞窟内で採取する植物について尋ねられた。

 僕は仕方なく、『初めてで何か魔物とか襲ってくると怖くて』と言うと

 モンロウさんと受付のお姉さんは、初心者らしいなと大笑いした。

 モンロウさんに笑われるのはちょっとムッとくるが、受付のお姉さんの笑顔は素敵だった。

 寧ろもっとあざ笑って下さい!


 ……


 ……って違うか、しかし、同じ村だから当然なのだろうけども、受付のお姉さんと仲の良いモンロウさんが羨ましい。

 しかし、この反応、やはり洞窟は無人で魔獣なんて住んでないということだろうか?

「オレも、最初の頃は怖かったが、あの洞窟は結構出入りが多いからな」

「へっ……」

「そうそう、他にも素材や植物があって、後、奥の方に神聖な湧き水があってね、それで魔物は寄り付かないのよ」

「良かったら明日案内してやろうか? 代わりの門番頼んどくからよ」

「い、いや、大丈夫! じゃ、じゃあ奥の湧き水見に行ってみようかな」

 魔獣と鉢合わせするんじゃ? そう思うと心臓がバクバクうるさかった。

 あの子をどうしても守らなくては……。

 今朝会った女戦士のカルラさんとかに鉢合わせしたら大惨事だ。

「確かに、1人で強くならないとな!」

「じゃぁ、洞窟付近の採取クエストフクロウさんにとっておくから昼までに受注するか見に来て?」

「あっはい、因みに何時ぐらいから開いてますか?」

「えっとねー。朝は、八時から、夜は二十時までやってるよ」

「なるほど……わかりました」

 明日は、早めに洞窟に行こう、流石に今からは怖い。

 そんなことを考えている時だった。

 気配には気を配っていたつもりだった。

「フクロウ君、昼間はゴメンね」

 文面からは謝罪なのだが、声の感情的に見下しているような気がした。

 ハッと振り返るとそこには、先ほど右端のテーブルにいた女戦士のカルラさんがいた。

 というか、カルラさんだったのか……。

 顔が見えなかったから意識してなかった。

「ぁ……ぃぇ……悪気はないにしろ、不快与えちゃったこちらもごめんなさい」

「……くっ……」

 ……カルラさんの機嫌は悪いみたいです。軽蔑というか差別されてるんだろうか?

 なんで?弱いから? 見た目が嫌いだから?……

「なぁなぁ、百歩譲ってオレには蹴ってきていいけど、転生者には手を出すなよな、オマエのスキルも間に合わなかったら大惨事になるんだし」 

「……うっさいなぁ……謝ってるんだし、大事に至ってないんだからいいでしょ」

「しかし、注意し忘れたオレも悪かったんだよな………改めて本当スマン!フクロウ」

 この世界での本名ではあるのだがやはりまだ、フクロウと呼ばれるのはこしょばゆい。

 カルラさんは、顔は良いが性格がブスな感じなのだろうか?

 もう惚れることはないし、寧ろ、さっきから足が震えてます。

 危険、危険、離れろ!! と。

 それから、何故かカルラさんも会話の輪に入り

 当然、この世界に来たばかりの僕にはついていけない話が始まり、三分ほど愛想笑いだけしていた。

 すると、

「あ、ごめんごめん、クエストの報酬あげてなかったわよね、ちょっとサービスして銀貨1枚あげとくわね」

「あ、ありがとうございます」

 銀貨?…どれぐらいの価値なんだろう。そしてサービスしてくれたらしい。

 とりあえず、これで今日と明日の生活費は大丈夫だろうか?

 でも、防具を揃えたりもしたいなぁ……。

 お金の使い道を考えるとついつい目がランランとしてきてしまった。

 それを見かねてか、モンロウさんが立ち上がり、帰ろうと促してくれた。

 受付のお姉さんが「じゃぁ、昼までに来てね」といったのに対し一例をして、カウンターに背を向けた時だった。

「フクロウ」

「へっ?」

 声の主は、カルラさんで振り向くと同時に、拘束でキラキラしたものが飛んできた。

 ブンッ!……ベチッ

「ぁぃて……」

 キラキラしたものは銀貨だった。これで一気に所持金が2倍である。

 嬉しいけども、ちょっと見下されて複雑な気分だ。

「あたしからの餞別、強くなったらまた蹴ってあげる!」

 嫌味たっぷりだった。

 でも手持ちが2倍になったのはちょっと嬉しかった。

「ありがとう、お手合わせできるほど強くはなれないかもだけど、強くなります!」

 満面の笑みを返した。

 ……返したつもりだった。

ダンッ!!!!!!!!!

 カルラさんがカウンターを強く叩く音が響く。

「……ぁぁーーーーーーっもー……ほんっとムカつく、きしょい!」

「……ぇ……?」

 それは余りにも突拍子なブチギレだった。

 カウンターを叩いた反動で立ち上がり、カルラさんは、逃げ出すようにかけて行った。

「……」

 どうしたんだろう、何か気に触ることしただろうか?

「……似てるな……」

「……そうね……」

「……へっ? えっ?……」

 どうしてこうなった!? ということしか考えておらず。

 モンロウさんと受付のお姉さんの言葉がうまく聞き取れなかった。

「えっと、あの、カルラさんどうかしたんですか?」

「……」

「……あ、ごめんなさい、そろそろ閉店しないと!」

「え?まだ18時過ぎですよ」

「それよりも、防具とか見に行こうぜ! 足りなきゃちょっと貸してやるしよ!」

「……ぅ……」

 結局うまい具合にはぐらかされてしまったが、このカルラさんの秘密を知る日は、そう遠くなかった。

 そして……魔獣とカルラさんが遭遇してしまう日も……。

グダグダになりつつ、その半面、グヘヘな展開を思い浮かぶ著者、福梟

R-15ってどこまでOKなんだろう? 読者を興奮させてやる なんて思っているんですが、本当性描写はどこまでいけるんですかね・・w? ではでは、次回をお楽しみに、 一休みしたら執筆する予定ですが、後日になるかもしれません。その時はゴメンナサイ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ