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異世界に転生したので優者になって理想郷を作る!  作者: 自由なお仕事
Act1.異世界生活はじまりました
7/58

採取クエストと魔獣と

一度書き上げてから、洞窟から帰るシーンを加筆しました。

良かったら楽しんでって下さい。

 受付のお姉さん……受付のお姉さん……。


 そういえば名前を聞いてなかったなぁ……。

 


 受付のお姉さんのことでうつろな意識の中、もらった紙と門番のアドバイスを参考に僕は森の奥へ進む。

 何かの薬の材料とからしくなるべく多く集めて欲しいらしい。



 集める植物は3種類あって、1つは湖の畔、1つは湖を歩いた先の洞窟の前、最後はその洞窟の中に生える植物。


 洞窟の中に植物というのは、面白いと思う。生えていてキノコぐらいなイメージだが、そもそも前世だと洞窟に生える植物はあっただろうか?


 確か植物というのは、光合成と土で栄養を得て育つ物だったと思ったが……。


 しかし、前世でも、海で生きる哺乳類や、空飛ぶ哺乳類などの例外があったのだから、例外もあるかもしれない。


 光合成で思い出したが、白いアスパラガスというものがあるらしい。

 僕は食べたことはないのだが、作り方は、発芽したアスパラガスを優しく土で覆い日光を当てずに育てるらしい。


 何故かアスパラガスは土の栄養だけで育ち、そして、何故か白色になるらしい。

 日光と葉緑体が関係しているんだったけかな?


 そんな、冒険とは関係ないことを思い出している内に湖のが見えてきた。


 ちらりとお目当ての植物のスケッチの紙を確認すると確かにその食物があった。


 よもぎ、またはトリカブトの様な葉に、小さな花と小さな青い実が鳴っていた。

 スケッチは白黒だが、説明文には、青、又は水色の実が鳴っていると書いてあった。

 成長したら青なのだろうか?それとも成長したら水色なのだろうか?


 いつかは忘れてしまいそうな好奇心を楽しみながら、食物を採取しようとして気づいた。

 受付のお姉さんに貰った麻の手袋が活躍した。

 無かったら植物で指を切っていたかもしれない。

 10本程道具袋にしまった。


 本当はあるだけ(殆ど)とってそれを売ったりとかできるならしてみたいと思ったのだが

 冒険者のマナーとして、何かを野生で採取する際は、半分以上は残す とのことだった。

 例えば、水辺に30本のこの植物が生えていたとしよう。

 仮に、半分とると残りは15本、そして、数日後別の冒険者がまた半分とる。

 これは、自然保護と他者を思いやるための規則らしい。

 破ったからといって罰則があるわけではないが、自分もそれに従おうと思う。

 道具袋は一番上の1列が埋まる結果となった。収納出来る数は後12種類だ。


 そういえば、今気づいたが、道具袋、見た目の割にほんの少し重い代わりに、中身をいくらいれても重さが変わらない。


 となると、いざという時のモノを収納していたほうがいいだろうか?


 その場で少し考えて思いついたのは、10メートルぐらいは投擲出来そうな二百グラムの石だった。4つ程入れておこう。

 分かってはいたがやはり道具袋の重さは変わらなかった。

 ふと、森の所々に落ちている木が目に入ったので、いくつか鑑定メガネで見てみることにした。


『道具 素材 木の枝』



『道具 素材 木の枝』



『道具 素材 木の枝』



……そして、右手に持っている初期装備を鑑定する。



『武器 種類 スティック 木の枝 攻撃力+2 スキル てなづけ』


 やはり、特別な木の枝らしい。しかし、攻撃に使って折れないんだろうか?

 折れる心配が0では無い以上持ち歩くのも怖く思えた。

 最初スライムに抱きつきレアアイテムをゲットしたのもこの木の枝のおかげなのだ。

 とりあえず、これはしまっておこう……。

 僕の初期武器の木の枝のイメージだが、エンカウントしたくない時や不意打ちをする際重宝するのではないかと思う。

 ただ、有能な性能分きっと弱点があるんじゃないかと


 そして、湖のほとりに、腰掛けれそうな石を確認し、その湖からその石に直線上に進む。

 ちょっと空気の僅かな匂いの変化を感じる間もなく、草まばらに生える岩場になり、目の先には確かに洞窟があった。


 洞窟に近づけば近づくほど湿っぽい空気を感じた。

 そして、岩場の隙間に生える草は、紫と緑を足して2で割ったような色の雑草でそれが2個めのターゲットだった。

 こちらも10個ほど収集する。

 うまく根っこごと引き抜けるものもあったが、殆どが茎の途中でちぎれてしまう結果になった。

 そして、その草の香りなのだが、思いもしない甘い匂いだった。

 なんか本当、大発見の数々で、良い世界だな……と思った。


 そして、10個ほど採取し終わる頃、洞窟の入口について、ハッと気づく。

 これから、洞窟に入って3つ目のターゲットを採取するのだが、松明というか明かりがない!……

 慌てて3枚目のターゲットの紙を確認するが、日が絶対当たらない洞窟の奥に生えているらしい。

 手袋の心配よりもこっちの心配のほうが良かったかな……。

 そう思い、3枚目の紙を読んでると

 紙に吹き出しマークの書き込みがあった。

『洞窟の入口付近に、照光石(てっこうせき)有り、』

 ……


 当て字も甚だしいが、更にその吹き出しの隅に吹き出しが書いてあった。

照光石(てっこうせき) 見た目、白い石、衝撃を与えると一定時間発光し松明代わりになる』

 何それ凄い!

 そんなアイテムがあるのか……。いざという時のためにお持ち帰りしていいだろうか?

 当たりをキョロキョロと見渡すと、普通の石を白+灰色の色に例えると、確かにその石は白だった。

 野ざらしのせいで土などがついて汚れているが、多分これなんだろう。


 手を伸ばし握る。

 麻の手袋を通して、触った感触は普通の石っぽそうだった。

 次に衝撃を与えるわけだが……。


 腰ぐらいの高さの岩場があったので、卵を割るぐらいの力で石をぶつけた。

『コツッ』

 乾いたいい音がしたかと思うと、確かに白く発光した。

 全部採取してはダメという言葉を忘れ、僕は『照光石』を簡単に目に入る限り(8個)袋に入れた。

 そして、手のひらサイズの懐中電灯の様に持ち僕は洞窟に入った。

 


10メートルほど歩いて僕は目を疑った。

 純白の草が生えている。 これがお目当ての植物なわけだが。

 もちろん、雑草が枯れた時の様な薄い茶色とは違う。

 目をパチクリさせてしまうほど純白だった。


 最初に目に入った場所には2本、その少し奥には3本生えていた。


 洞窟はまだ長そうで、とりあえずその5本を取ることに決め、1本めを採取する。


 つい、匂いが気になり、嗅いでみた。


「ぁ……たまらん……」

 思わず気持ちがリフレッシュする匂い。


……そう、ベビーパウダーに似た優しい匂いだった。


 匂いは後でじっくり楽しむことにして、2本目を採取。


 ちょっと奥に進んで次のステップで3本目を採取しようと手を伸ばした時だった。

 照光石の光が急に弱まり、チカチカしはじめた。


 僕はその石をポイッ足元に置いててから、道具袋を漁った。

 そして、新しい照光石を手に取り。壁にぶつけようとしたその時だった。


「ぁ……」

 地面に捨てた照光石がテカテカッ!!と最後のあがきをしたかと思うと、当たりは真っ暗になった。

「大丈夫、大丈夫」

 実は真っ暗でちょっとパニックになりそうだったのだが、ほんの数秒後には再び照光石が輝いているのだ。


 この真っ暗闇は一瞬なのだ。

 そして、僕は、しゃがんだまま横壁に石を再び卵を割るみたいにぶつけようとしたのだが。

『コツッ…』という音は立たず、その代わり、手にやたらふにっとした弾力が返ってきた。


 土壁か何かだったのだろうか?


 足で感じる硬い大地に照光石をぶつけた。

『コツッ……』

 やがてパァーッと明かりが就いた。


 ホッと一安心しようとしたその時だった。

 目の前が真っ白である。

 もちろん影の暗い部分もあるのだが真っ白である。


 ……?


 真っ白+黒い影の部分があるって 可笑しくない?

 ここは洞窟である。 照光石が消える前はまだ奥がありそうな洞窟だった。

 僕は恐る恐る。最初に照光石をぶつけた壁を見てみた。

「うっ!!……」

 言葉を失った、純白の剛毛に、灰色の爪が伸びていた。

 先ほど、照光石をぶつけたのは、この生物の手の甲だったようだ。

 そして、その手の甲は、人間の2倍の大きさだった。

「グルルッ……」

 そして、唸り声、殺意なのか怒気なのか僕には分からない、いや考える余裕はなかった。

 中腰のまま後退しながら、前方を照光石で照らした。

「ぁ……ぁ……」

 不機嫌そうに此方を見る体長3メートルぐらいはありそうなでかい白い魔獣がいた。

 

 もし、現世のままの僕が見たら、興奮して抱きつきかねないが、なんかもう……次元の違いを感じて

 抱き絞め殺されるんじゃないかそう思った。


 とりあえず、何かをしないと……。


 攻撃? 装備変更? 敵意は無いと伝える?

そう考えると同時に、体は、敵意がないことを伝えようとしていた。

「ご、ごめんね! か、勝手にお家に入ってごめんね!」

 その言葉に反応してか、魔獣はうめいた。

「ぐっ……ぐぅ……」

 ……それは、とても悲しそうな様子だった。

 悲しそう→痛い? もしかして、ダメージを与えてしまったのだろうか?

「ま、待ってね!」

 僕は照光石を、地面に落とし、アイテム袋に手を突っ込んだ。

 アイテムウインドウが表示され、左上の薬草を取るイメージをした。

 そして、手に薬草を掴んだ感触がして、慌ててその薬草を魔獣の手の甲に擦りつけた。

「グゥ……?」

 不思議そうに感じている声を出すと、手の甲はくるりと裏返り、魔獣は薬草を僕からスッと取り

 何のためらいもなく自らの口に放り投げ、咀嚼した。

 いや、正確にはしようとした。

 2,3度もぐもぐと口を動かしたかと思うと、

「ウ"ェッ……!!」

 そういって吐き出した。

 そそっかしいんだか、なんだか。

 手を伸ばして触れたい、撫でたい。そういう気持ちに駆られた。

 でもなぜかそれを制止させられた。

 安全だと思う反面、体は危険信号を発していた。

「フー……」

 魔獣はどこか寂しそうにため息を吐くと、洞窟の奥へと歩いて行った。

 そして、僕は、本能に従うまま洞窟を後に、村へ帰ることにした。


魔獣と遭遇したことで採ろうとした3本の草を採るのを忘れたのに気づいたのは村についてからだった。


でもひょっとしたら、草を抜いたことで目を覚ましたのかもしれない、あの洞窟のものはあの魔獣のモノなのだろうか?


2本で足りるかな……?


そう思いつつ、緊張からきた疲労か、グッと体が重くなるのを気づいた。


とりあえず……報告しようっと……。


報告したら眠りたい……。


「……ふぁああぁっ……」


そう思いあくびがでて、門番が居ないことにきづいたその時だった。


「お疲れさん」


「あっ……どうも」


振り向くと


村の外の茂みで用でもすませていたのか麻のズボンの位置を微調整しながら門番が歩み寄ってきた。


そういえば、異世界にきて排尿してなかった。


気づくと同時に、ゾゾゾッと尿意がこみ上げる。


「すいません、ちょっとトイレッ!!……」


「あ、ちょっと待て」


「ん?」


 トイレ関係の話だろうか、言われなくても、結構離れたところでする予定だ。

 村人に見られるのも気まずいのと少し恥ずかしいし。


「………」

(何?早くして?)


 そう思った直後、少しずつ門番の何かを詠唱する声が聞こえた。

「……心身ともに僅かな力分け与えん……ハッ!」

 詠唱が聞こえてから門番の体から生命エネルギーの様なものが溢れだし、門番の手に集結した。

 そして、門番の気合の声と共に、それはゆっくりと僕の体に向かい、体の真ん中で急に拡散して、消えた。

 思わず見入っていた。

 門番も魔法使えるのか……。

 何の職についても面白そうだな、と思った頃、門番がニコニコと声をかける。

「どうだ? 初級の……一応治癒系魔法だけど」

 一応が気になるが、少し体の疲労具合をを認識しようとじっとする。

 ほんの少しだけ疲労感が抜けた気がする。

 例えるなら、疲れても頑張らないといけない時栄養ドリンクを飲んで、気がつけば体の疲れがとりあえず誤魔化されてるor体が活性化したという状態になっている。

「なんか楽かも……ありがとうございます」

「おぅ、じゃ、用が済んだら話でも聞かせてくれ」

「あっ、はい!」


 そういって、一瞬忘れていた尿意を意識すると、再びグワッと尿意の波が押し寄せる。


 僕は、軽快な足並みで、 程よい茂みを見つけ、周りが殆ど草の生えていない木を見つけ、そこで用をたすことにした。


「ぁ……」

 ズボンを股間の下まで下ろして下のパンツをめくってから懐かしい約10年前の姿の自分の逸物と対面した。


 やっぱり、大人の逸物って子供のと比べると一回り太い&年期入っている用にみえるけど、そのとおりだなと少し実感した。

 つい転生する前に見た逸物と比べるとやっぱり若々しく感じた。

 あ、因みに、細部まで説明するつもりはないが、標準よりちょっとおっきいぐらい


 そして、転生しちゃったんだな、内山家三男としての人生終わっちゃったんだなという虚しさで大きくため息を出すと同時に、放尿を開始した。


「はぁ………っ」

 まぁ……でも、無事放尿出来たってのは1つの満足だ。


 全部出し終わってすっきりして逸物をしまうと、ふと虚無感に襲われた。


 母さん大丈夫かな?……

 金は結構残したけど、急に別れになるってのは寂しいよな……。


 思い返すと寂しくなる。

 辛くなる、願わくば一言お別れの言葉を言いたかった。

 急に死ぬってこんな気持か……。

 せめて、『異世界だけど元気でやってるよ』なんて伝えれたらな……。

 とはいえ、この願いは叶わないのは分かっている。


 そういえば、前世で死別した誰かと会うことはあるんだろうか?

 友達とか

 恋人とか…………。


 ぁ……どっちも居ないわ……。

 前世ぼっちだったという虚しさに追い打ちを掛けるように、夕方の少し寒い風が体を撫でた。

なんか、本当に幻獣に会えたみたいな気分でキュンキュンワクワクしています。

異世界冒険執筆って楽しいですね。 ブクマ評価、質問 何でも歓迎です、励みになります。 逸物描写で不快にさせた方いましたらごめんなさい! 極力中身には触れてないつもりです、その代わりお胸描写とかは自信ありませんが 頑張っては見ます。

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