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異世界に転生したので優者になって理想郷を作る!  作者: 自由なお仕事
Act1.異世界生活はじまりました
1/58

最悪だった人生と転生と

まえがき

タイトルは、仮です。第一章が終わる頃にはきっちりと決めたいと思います。


序章のみ長いですが

基本3000文字~5000文字ぐらいを週1~2で更新できるよう頑張りたいと思っております。


-------------------------

仕事の帰り、ボールを追いかけて道路に飛び出た女の子を見た。


まさかと思い、目を凝らすと、案の定大型トラックが来ていた、しかも、携帯で通話しながら運転している。


ヤバイと思うと同時に、鞄を放り投げて、僕は、救出を試みた。


しかし、結果を言うと、駄目だった。


いや、正確には、駄目じゃない、女の子を無事突き飛ばし、代わりに僕の命が駄目になった。


女の子を突き飛ばした刹那、車に突き飛ばされ、


そして、ブレーキが不十分のトラックのタイヤに……。


グショリッ……


『あ……こりゃ、死んだな……』


これが俗に言う即死というものなのだろうか、目が開けれないと思ったら、


目が開いた。


真っ白い空間の真ん中に、浮いてるのか、地に足着いてるのか分からない状態で意識が戻った。


これが死後の世界?


それと同時にどこからか声が聞えてきた。デパートにいたらどこからともなく聞こえるアナウンスのようだった。


『あ"っ、走馬灯見せるの忘れました』


「へっ?」


女性の声だった。突然の声だったことと、その内容に僕はポカンとした。


しかし、言葉の意味を理解すると同時に


「そういえば、確かに……」


と納得してしまっていた。


すると何故か、目の前にRPG風のウインドウと選択肢が現れた。


『走馬灯を見ますか?』 


 『はい』 



 『いいえ』 


「え……? どゆこと!?」


その疑問に、変な声は反応しなかった。


死後の世界ってこんなもんなのか? と疑問に思いつつ。


選択肢に人差し指を伸ばそうとした。


すると、変な選択中の効果音とともに、選択している方が大きくなった。



⇒『はい』 




 『いいえ』 

「うわぁ……ゲームの中みてぇ……」


~♪(カーソルが動く音)


~♪



思わず感動し、手を上下に上げ下げする。


それにより、選択した方の文字、つまり、はい が 大きくなったり いいえ が大きくなったりする。


バーチャルリアリティーに触れたような感覚で何故かテンションが上がってきた。


~♪


~♪


「うぉ、おもしれぇっ!」


まるでゲームの世界にダイブしたみたいだった。


しかし、当然、単純作業なので、1分経たない内に飽きが来た。


「……」


急にこみ上げる虚無感、自慰の後とは比べようが無い虚無感。


良いことしようとしたのに死んだ僕っていったい……。


っていうか人生これからだったのによぉ……。


気がつけば涙がこみ上げた。 苦しい感情とは裏腹に目元が優しくじんわり暖かかった。


「ぐっ……ぐぅ……ちくしょ、ちくしょぉ……」


不条理な世界を恨んだ。 トラックのあんちゃんのながら運転を恨んだ。 


転がっていたボールを恨んだ。 それを無邪気に追いかけた女の子を恨んだ。


あの時間にあそこを歩くキッカケを作った職場を恨んだ。


そんな、悲観になる中、急に耳に来る音と女性の声が聞えた。


『ブーッ!!』


けたたましいまではないが、不快な警告音のようなものがあたりに響いた。


正直うるさい。今すぐとめるか、ボリュームを半減して欲しい。


サイレンの音や全てに対する警告音(パソコンの音も含む)ってどうしてあんなに不安を掻き立てるものばかりなのだろう……。



『時間切れです、強制的に『はい』を選択します』


「え? あ、ちょ待って、」


時間切れに慌てるが、『はい』ということは見れると言うことか。


まぁ……最後に振り返るのも悪くないかもしれない。


そして、走馬灯らしきものが始まった。


『1986年 10月24日 内山家 三男として生を授かる 生まれたときは3014gと健康な体だったという』


「そうだなぁ、僕は末っ子の三男……って、 えっ? 走馬灯ってこんな感じなのか!?」



ツッコミの問いかけを無視して、目の前には、どこからともなくプロジェクターの光のようなもので映された。


昔の映画みたいに黒い粒が走る中、走馬灯?に関連する写真がスライドショーの様に映しだされた。


『その後、特に親に迷惑かけることなく、成長 何事も無く大きくなるも』


これ、走馬灯なのか?……まるで、結婚式のスピーチのようだ。


そう思った矢先だった。


『小学5年の頃、次男のせいで大怪我をする』


「嗚呼……あったなぁ、ゲームをしてたら(ロックマン7)理由も分からずカッターで指切りつけられて三針の跡もずーっと残ってた」


『同年、長男にスパンキング(尻叩きされる)』


「…… ほんと、あの頃の兄は、なんだったんだろうなぁ……」


素行が悪かったわけではない。 たまに生意気なこともあったかもしれないが、そこまでの罰を受けることをした自覚は無かった。


家庭環境もそれなに恵まれてはいたし、兄達もしっかり友達が居たはずだ。


もし、同情できる余地があるとしたら、万に一つの可能性で学校でいじめられてたとかだろうか?


『中学半ば、飼育書を何度も読み返し、数ヵ月後念願のハムスターを飼うが、次男が放し散歩していた愛犬が家に入ってきて噛み殺された』


「……」


その時めちゃくちゃ泣いた、そして自分は全然悪くないのに『ごめんね』『ごめんね』と


ノートに数ページ買って来たハムスターに対して泣きながら、書き綴りながら謝っていた。


こんなことしたかったね、あんなことしたかったね、なども書いていた。


情は殆ど沸いてないけど、ショッキングだったし、自分のせいで一つの命を不幸にしたのがあり


本当に申し訳なかった。


でも今考えると、全然悪いことはしていない、殆どは、次男のせいだ。


平謝りはあったが、お詫びの行為はその場の謝罪?だけでやものは一切無かった。


人としてどうかしてないか?次男さんよ。


と、次男を攻めると自分自身を虚しく感じた。 


考えがひと段落すると、走馬灯?の声が発せられる。


『中学終盤、親友だと思っていた友達に裏切られ、図鑑完成間近のポケモン サファイヤを借りパクされる』


「……」


何度か図鑑完成のために(ポケモン)相手からルビー借りたことがあったので断れなかった。


しかし、サファイヤを貸すなり、その友達は、全く遊びに来なくなった。


自分が哀れすぎて涙が出てくる。 僕が何をしたと言うのだろう。


因みに数年後、 そのソフトは帰ってこなかったが中古のそのソフトを返してもらう形になったその人の親から


『なんやかんやあって高校の卒業アルバムの自由欄は、クラスメートのお情けで三人書いて……』


「……これ、走馬灯なのか?……」


嫌なことばっかりしか振り返ってないんだけど……。


そう思うと同時に何故か咳払いが聞えた。


『コホンッ……優しいクラスメートが三人も書いてくれた』


「……? え? 何故言いなおしたし」


しかも、なんか惨めになっている気がする。


その後も、少し走馬灯?の声は続いた。


高校卒業後専門学校に通うも、終盤に、欝で一時的に不登校になったり、


病み上がりだけど、三日間で三時間しか寝ずに仕上げた卒論を校長から全否定されたり……。


「校長、あんた僕の発表中寝てたよね!? 嗚呼 咎めればよかった、ちくしょ!」


更には、クラスの親友だった子から連絡が来なくなったり。


ネットで出来た友達とは、何十人も急な疎遠になったり……


……


……



それからも僕の走馬灯は続いた。


人生の8割を聞く頃には、自分の人生の悲惨さに耐え切れず、死んでから2回目の号泣をした。


「やめてくれ、もうやめてくれぇっ! こんな人生振り返る価値なんてない!」


これが三十代に差し掛かろうとした大人だろうかと言うほど、泣き喚いて懇願した。


「次の人生だか (天国で)休息だかに行かせてくれよっ!」


『そんな茨道の中に一人の……一匹の……間違えた、一羽の』


そう言われ、ハッとする。目の前には懐かしき相棒の写真が映し出されていた。


それは、一羽のネザーランドドワーフ(兎)、専門学校の関連の人から里親になった


唯一感謝する、母親以上に愛した兎だった。


兎神ウーシェン……」


基本的に『うーたん』と呼んでいたが、実はちょっぴり厨二病っぽい名前だった。


しかし、アパートがペット不可だったため、秘密の二人暮らしは二週間程度


その後、半年は、母親が大事に面倒を見てくれた。その間に、名前は、『チェンジ』へと変わった。


由来を聞くと、キムタクが出るとあるドラマのタイトルからつけたものだった。


そんな、兎神こと、チェンジとの付き合いは長かった。


一度、三日間も脱走したのだが、無事捕獲され。


その後、異様に飼い主(僕と母親)に懐き、お嫁さんももらい、子作りも一度した。


家の外に放っても、数時間後には帰ってくる賢い兎だった。


枕元に置いて寝ると、なんだかんだでずっと傍に居てくれた。


時々部屋中を走り回るが、目が覚めると、枕元に居るのだった。


相棒だった。 大好きだった。 程なくして犬も飼ったが、常に犬以上に愛した。


全てが、~~だった、~~した。 と過去形になる。


付き合いで言えば五年という兎の平均寿命の半分という長さだった。


昨日以上に毎日が楽しかった。


最初に飼い始めた兎だったので、凄く嫉妬深く、お腹を下しやすい兎だった。


だからこそ、一番愛情を注いだ。 草食動物だから仕方ないかもしれないが


度を越したエロさもあった。 自分の息子ですら犯そうとしていた。

そんなのひっくるめて大好きだった。


因みに、息子から見ると、父親は、唯一の雌(母親)と仲の良い疎ましい存在のためか


※兎は縄張り意識と、繁殖に対する考えが強い生き物。


喧嘩が起きたこともあった。(どちらかが散歩中)ゲージ越しに噛み付かれ、鼻を怪我することが何度かあった。


エロいが、とっても優しい父親だった。


実の息子から喧嘩を売られても、攻撃されるまでは、絶対に手出しをしないのだ。


また、平和主義のため喧嘩も苦手だったようで、基本逃げていた。


でも息子のことは好きだったらしい。


本当に可愛い兎だった。


そんなある日だった。 他県にいる長男がたまたま実家に帰ってきた時、悲劇が起こった。


チェンジを時折可愛がりつつ、持ち帰った仕事をやっていて、いつも通り枕元において寝た。


自分も少し悪いかもしれないが


その朝、失踪してしまったのだ。 犯人は、母親か、長男になる。




結論だけいうと、失踪後猫に食べられたのだと思う。家の玄関が閉まっていたため逃げ切れなかったのだろう。


数日は、寒いのを我慢して、玄関を開けっ放しにしていたが、残念ながら、チェンジが戻ることは無かった。


死んだ証拠もないので、泣くことが出来なかった。


でもその時は12月、一応南国に値する自分の住む町でも結構な寒さだった。


捜索や3日ほど待った後、開けっ放しの玄関を始めて閉じた。


それでも、涙は出ない。


寂しい気持ちがいくら募っても、涙は出なかった。


泣こうと思えば、いつでも泣けたけど、泣かなかった。


三が日を含め、チェンジは何度か夢に現れた。 


元気なチェンジ


家から少し離れたところで負傷していたチェンジ


以前の様にチェンジの居る我が家。


どれかで良いから正夢になってくれと本気で祈った。


母親の方も体の模様が少し変わったチェンジが夢の中に出てきたと報告した後。


『天国に逝っちゃったんだろうね……』


それに対し、『悲しいね』といったら『そうだね……』と優しく返してくれた。


会話することで一層、実感出来たのだろう。 これ以上に無いぐらい目元がじーんと熱くなった。


それでも泣かなかった。 それとも泣けなかったのだろうか?


今となっては分からない。


それから、心のどこかに穴が開いたまま生活をした。


チェンジのお嫁さんと、その子供たち、それぞれ個性的な可愛さはあった。


生活するにつれ、穴は多分小さくなったと思う。


でも、何年経っても、死んだ今でも、完全に埋まることは無かった。


まるで、チェンジは、人の言葉を理解していたかのように、一線を越えて懐いた。


しかし、他のうさぎたちはというと、長年かけてもチェンジの用に懐くことはなかったからだ。



……。


……。



……。



「嫌な人生だったなぁ……」



走馬灯と言っていいのだろうか、その後も、変な人生の振り返りはあった。


聞くのがしんどくて、女性の声は、右から左へ筒抜けだったのだが……。


『さて、人生はある意味これからです』


「え?」


ん?と思うと同時に聞き返していた。


『人生はこれからが本番ですよ?』


「へっ? これから始まるの!?」


『はい、それでは、貴方様の生き様を元に称号及び、将来獲得できるかもしれないスキル、若干のボーナスパラメーターの割り振りを行わせていただきます』


ふと、先ほど、選択肢の『はい』『いいえ』を思い出した。


まるでゲームの中にダイブしたようなあの感覚、


数年前のニコニコ超会議で味わった、バーチャルリアリティのジェットコースター


スコープを取り付けられ、顔を動かすとスコープの景色まで動いた、暫くつけていたら現実と間違えそうなぐらいだった。


とはいえ、グラフィックは少し劣化したものだったが、イヤホンをつけられ、ありもしない風を感じ


普通に椅子にすわり、ジェットコースターを体験しているだけなのに、足がガクガクして、ふらふらした。


あれを嫌ってほど味わえるようになるのだろうか?


心なしかワクワクしてきた。


しかし、散々な人生を送っていたので大したスキルもパラメーターもないだろうな。


そう思った。


『では、資格面から算出します』


「資格? 資格って、運転免許とか、ワープロ検定とか?」


『はい、実は、ユーキャンというものの普及で資格取得が簡単になったのは、第二の人生を有意義に送れるようにと、この次元の神様的存在の人のはからいなのです。 ユーキャンは利用されましたよね?』


「……え?」


ユーキャンにそんなメリットがあったなんて……。


『利用されましたよね?』


「……されてないです」


『……三人に一人は利用してるというのに……失望しまし……あ、いえ、そうでしたか、ひとまず、貴方の資格は……』


……失望されたようだ。 しかし、資格取得にどんなメリットがあるのだろうか。


資格を大量に取得していれば、これからの世界でチート設定で生きていけるのだろうか


だとすると、1級を大量に取得した、中学から末永い付き合いだったダチは、相当なパラメーターだろうな。


『え、では、ワープロ1級 情報処理2級 秘書検定2級 コミュニケーション3級 電卓2級……』


余り難しい資格ではないが、意外と自分も資格を持っているんだなと思った。


『簿記2級 愛玩動物飼養管理士2級 スピード入力2段 原動機付自転車 第一種自動車免許 以上で間違いないでしょうか?』


「……あ、はい、多分間違いないです」


『うーん……ほんのちょっといいだけで普通ですね……』


「あはは……良い方なら良かったです」


『ほんのちょっとだけですよ?』


「……」


なんだろう、このバカにされている感じは


『では、次に、人生の行いに称号を授与します』


「称号? た、例えば?」


 脳裏に比喩が浮かばず聞き返していた。


『んー、例えば、自分の身を挺して人を救った貴方は、命知らず、他人優先、自己犠牲、猪突猛進、単なるバカ、もったいない死に様、命を大切に になります」


ん?気のせいか、悪口が入っていたような気がするが。


『称号・資格に関しては、ボーナスパラメーターと前世で言う才能や素質に影響します、具体的な才能や素質を明確にお伝えすることは出来ません』


話を聞くと、頑張って資格をとったりしていた場合、今から始まるエクストラステージ(第2生)でなんらかの才能か素質を貰い、それに伴い、スキルの熟練度やなんらかの幸運が起きやすくなったりするらしい。


例えば、スキルを覚えても、一定回数使いこなすことや条件を満たさないとスキルの威力は増えないらしいが


才能や素質があれば、その条件が緩くなるらしい。



それからいろんな称号を貰った。


ユーキャンを利用していなかったせいか、小馬鹿にされながらも、絶賛されたり珍しいと言われたスキルは以下の通りだ。


『争い嫌い:人を本気で殴ったことがない』


『暴力NG:人に本気で殴られたことがない』


『根拠の無いプライド:異様に自信満々な反面努力が足りない』


『エセ革命者:凡人が抱く夢よりも逸脱している夢を何年も毎日想い出来ると信じていた』


『兄(姉)なんていらない:実在する兄或いは姉に、嫌なトラウマを植え付けられた、更には、兄(姉)をどうでもいいと思ったまま死去することになった』


『動物Lover:動物の資格を有する&二十年以上ペットの飼育をした』


称号は、凄い数になった。


とはいえ、人生それぞれ何らかのアクションやたまたま称号を満たすことは多いらしいので


平均的な数を100とした場合、自分の称号は少し多いおよそ130程度だった。


『パラメーターのボーナスは、15になります。』


「15? それって多いんですか?少ないんですか?」


『ボーナスがほぼ無い人も居ますからね、因みに1Level上がるごとに合計5ポイントのステータスポイント付加になるんですが3Level分のボーナスですね、良い方ですよ』


『良い方』と言われ、得した気分になる。


「なるほど、えっと、Levelが上がるごとのステータスポイント付加というのは?」


『そうですね……行動に反映される感じです。本を読めば知力が付き、運動すれば筋力が付く、色々こなしていれば、レベルアップ時に均等にステータスが上がる』


「ふむふむ……」


つまり、自分でステータスを振る訳ではなく、行動に繁栄すると……。


『様々な疑問点はあるかもしれませんが、じっくり満喫しながら理解していって下さい、そういう決まりなので』


「……なるほど……」


できれば根掘り葉掘り聞きたかったのだが、過度な追求をしてはいけないらしい。


『まぁ……何らかの職業に就いて戦闘や鍛錬に励んでいれば、その職に適したステータスポイントが付加されますので』


「なるほど……それで職業……」


『因みに職業というのは、10Levelになるまでに適した職業につけるので楽しみにしておいて下さい』


職業について聞こうとしたら先手を取られた。


「なるほど……楽しみに……」


説明が少しいい加減な気がするが気のせいだろうか?


『最後に、ボーナスステータスですが均等が良いですか?ランダムが良いですか?』


「うーん……」


この時点では、魔法使いになるのか、戦士になるのかわからない。


そして、パラメーターというものが例えば、STR(力・体力系) DEX(素早さ・命中精度) INT(知識・精神力) LUK(幸運・器用さ)で分かれていたとしたら


ネットゲームの様にその職業に適したものを上げていかないといけないわけだが、


仮に、ボーナスポイントをSTR系に多く振られ、INTの足りない魔法使いになるのは嫌だし、その逆も嫌だ。


また、散々な人生を送ったがゆえに、勝負運に自信がなく、博打の勝負は正直避けたい。


その結論から導き出される答えは……


「均等でお願いします」


『分かりました、では、STR DEX INT LUKにそれぞれ4 LUKに3付加しておきます』


「ありがとうございます」


『ステータス付加完了しました。』


ステータスシステムが、高校の時から合間合間にやっていたネットゲームと同じような気がした。


『それと最後にステータス画面の呼び方ですが、いくつか方法がありますが、スピード2段ということはブラインドタッチはmasterされてますよね?』


ブラインドタッチ、キーボードの文字見ないでキーをタッチ(タイピング)することだ


「あ、はい」


『では、頭のなかにキーボードを、或いは手元に見えないキーボードがあると想像して『S』キーを押すイメージをしてみてください。』


『S』をイメージすることで何か表示されるらしい。


『S』キーといえば左手の薬指のホームポジションだ。


言われたとおり、手元にキーボードがあると意識して薬指をほんの少しだけ(キーを押すイメージで)動かしてみた。


すると、


パッ……


と耳を澄ませないと聞こえないような僅かな音がしたと同時に目の前に半透明のウインドウが表示された。


『名前  フクロウ lv. 1 

職業  ?????

 HP  140/140 MP   70/70

STR 9 DEX 9

INT 9 LUK 8 』


となっていた。


「おぉ……」


 目の前に表示されたウインドウに思わず声が出てしまった。


『確認出来ましたか?』


「はい」


『質問を受け付けたいのですが、こうした間にも転生していく人が1人、また1人と増えていくので説明は以上にしたいと思います』


「あ……はい」


なんだか質問したいことが山積みで、それがわからないままスタートというのは凄く心細いきがした。


『それでは、良い第2生を、説明書を見らずにゲームの操作を理解するみたいに消して難しいことではないので』


「……なるほど」


確かにそうかもしれない、逆に、実践で覚えていくほうがいいのかもしれない。



そうは言われても、戸惑いの気持ちは拭えず、親切に応対してくれた謎の声の主にお礼を言えないまま


僕は、眠気に襲われ、そのまま宙で眠りについた。




---------

告知なく本文を修正するかもしれません、ご了承下さい。

致命的な誤字脱字やアドバイスが有りましたら宜しくお願いします。


フクロウだとちょっと馴染みにくいですかね、次の話に書いてありますが

フクロウっていうのはよく使ってたHNって設定にしてます、

馴染みにくい場合は修正いれます。 宜しくお願いします。

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