水の恩恵
SF 砂漠の惑星
大昔に訪れた天空人(宇宙人)が残した恩恵で
わずかな水の恵みで人々は命をつなぐ
磁気嵐で 交流は途絶え 長き月日は過ぎて・・そして
※ピクシブなどにも漫画 重複
沙漠の大地…
空はラベンダーを帯びた青の色
天には月の衛星が幾つか浮かぶ
この地上からは
沙漠の大地
僅かばかりの水を求め
砂の海に住む魚達を狩る
空の色はラベンダーを混ぜた青の色
浮かぶ、月の惑星
今日は二つ目の月が
淡く薔薇の色に染まっている
ラクダのコブを持つ
羊達
半透明の水晶の岩に
貼りつくようなコケやコケの小さな果実
見渡せば沙漠
なれども…
時折
沙漠の大地に埋もれてるのは
竜の卵に
伝説に詠われる
大昔に天空から訪れたという
異界の星の壊れた宇宙船
水は喪われ
唯一の水は…僅かにあるのみ…
そうして…僕は
水の神に捧げる供物に選ばれ
ぼんやりと空を見上げる
体を杭に縛られ
首筋を切られた
血が流れ落ち…気が付けば涙がこぼれる…
気が遠くなり…意識は闇の中に
サラサラと長めの黒髪が
風に揺れる
「…」
「え?」
「しっかりしろ」
浅黒い肌の少年が
耳元で呟く
手早く首筋を応急処置した
「俺と同じくらいか?」
「名前は?」
「ナギ・ナジュアリ・・」擦れた声で答える
「! ナギ お前 天空人の遺伝子を持ってるな
白い肌・・それに 手首や手の甲に わずかに虹色の鱗がある」
遠い昔々に空の彼方から訪れた天空人 多くは水の惑星の住人
水の中に住む民
「大丈夫だ」 浅黒い肌の少年は微笑む
綺麗な子だ 口には出さず ナギを見て思う。
そして ナギの方は
途切れがちな記憶の中で
記憶が混雑する
水が
弾く、そして溢れんばかりの水…
これは夢
僕の記憶に刻まれた
遠い先祖の記憶…
ここは沙漠の大地
意識は遠くに 途切れる
そして舞台は変わり・・
そこは
水に満ち溢れた惑星
水棲人と外惑星から移住した人びとが住む
豊かで温暖な星
幾つもの巨大な浮島
1つの浮島には
宇宙港がある
少女は心配そうに
少年に声をかける…
「本当に、あの伝説の沙漠の惑星に行くの?」
少年は
呑気そうな笑顔でうなづく
ピクシブなどにも漫画や小説ありです^^;
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=42529166
それとhttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=45647984
以前 某雑誌でイラスト担当してました
ツイッターnonotyaです♡ 福岡県在住