俺を愛せ。
「はぁ」
子供のように石を足で蹴った。
コレくらい、簡単に転がれればいいのにね…
そう思いながら思いっきり蹴った。
カツン
カツン
カツン…。
ガラガラ。
ヤバ…
誰かの自転車に引っかかったっ!!
「ごごごめんなさいッッ」
とっさに頭を下げて謝った。
「どーしてくれんの」
その声は怒ってるでもない
けど喜んでも笑ってるわけでもなさそう。
「すいません…」
「顔、上げてよ」
顔を
あげた。
その瞬間
君を見つめた。
「あ…あ…」
その人が私の腕をつかんで
私を
連れ去った。