悪役令嬢になったのは、ずっと本心を隠すよう教えられたから
「クレマンティーヌ・モンフェラン。君との婚約を、本日をもって破棄する」
王立学院の卒業夜会。
楽団の演奏が止められ、大広間に集まった貴族たちが一斉に息をひそめた。
その中央で、王太子テオドールは婚約者へ宣言した。
クレマンティーヌ・モンフェラン。
王国でもっとも古い公爵家の令嬢であり、七歳の頃から十一年間、王太子妃となるために育てられてきた少女。
淡い銀金の髪を結い上げ、濃紺のドレスをまとった彼女は、突然の宣告にも眉ひとつ動かさなかった。
「承知いたしました」
静かな返事だった。
テオドールのほうが、わずかに顔をしかめる。
「……それだけか」
「ほかに何か必要でございましょうか」
「君はいつもそうだ」
声に苛立ちが混じった。
テオドールの隣には、聖女マノンが立っている。
栗色の髪。
大きな茶色の瞳。
嬉しければ笑い、悲しければ泣き、テオドールへ会えば人目も気にせず駆け寄る少女だった。
クレマンティーヌとは、何もかもが違う。
「君はマノンを監視した」
「はい」
「私の私室へ入ることを禁じた」
「はい」
「私への贈り物を勝手に取り上げたこともある」
「ございます」
ざわめきが広がった。
あまりにもあっさり認めるからだ。
マノンが胸元で手を握る。
「クレマンティーヌ様。どうして……」
「聖女様がお持ちになった香油には、王太子殿下が避けるべき薬草が含まれておりました」
「え?」
「殿下は幼少期、その薬草で呼吸困難を起こしておられます」
テオドールの眉が動いた。
「そんな昔の話を」
「過去に一度でも重篤な症状が出たものを、侍医の確認なく殿下のお側へ持ち込ませるわけにはまいりません」
「だからといって、マノンを犯罪者のように扱う必要はないだろう」
「犯罪者として扱ったことはございません」
クレマンティーヌは平然と答えた。
「危険物を確認しただけでございます」
「そういうところだ!」
大広間にテオドールの声が響いた。
マノンが肩を震わせる。
テオドールは彼女を庇うように半歩前へ出た。
「マノンが私に会いたいと言えば、君は公務中だと追い返す」
「公務中でしたので」
「茶会へ誘えば、外交使節との予定があると言う」
「ございましたので」
「少しくらい融通を利かせればいい!」
クレマンティーヌは一度、瞬きをした。
「国境紛争に関する使節との会談よりも、茶会を優先せよと?」
「そういう意味ではない!」
「では、どのような意味でございましょう」
テオドールは言葉に詰まった。
クレマンティーヌは追及しない。
ただ、返答を待っている。
それがまた、テオドールには腹立たしかった。
昔からそうだった。
泣かない。
怒らない。
拗ねない。
十一年間、一度として彼に感情をぶつけたことがない。
「君には心がない」
言ってから、大広間が静まり返った。
マノンが小さく、
「殿下」
と呼んだ。
だがテオドールは止まらなかった。
「私が誰と話しても、誰に笑いかけても、君は何も言わなかった。嫉妬すらしなかった」
クレマンティーヌは黙っている。
「マノンは違う。私が無茶をすれば怒る。会えなければ寂しいと言う。私が傷つけば泣く」
テオドールは、ずっと胸につかえていたものを吐き出した。
「君は私を愛していたことなど、一度もなかったのだろう」
クレマンティーヌはしばらく彼を見つめた。
怒らなかった。
泣かなかった。
いつもと変わらない、美しい公爵令嬢の顔だった。
「いいえ、殿下」
「何?」
「わたくしの外側は、この国のものでした」
テオドールは眉を寄せる。
クレマンティーヌは微笑んだ。
夜会で何百回と見た、完璧な笑顔。
「けれど内側は、七歳のあの日から、すべて殿下のものでございます」
意味が分からなかった。
「……何を言っている」
「申し上げたとおりでございます」
クレマンティーヌは一礼した。
「十一年間、お世話になりました」
その後、婚約破棄は正式に認められた。
聖女への不当な干渉。
王太子の私生活への過剰な介入。
それらを理由に、クレマンティーヌは王都から退去することになった。
国外追放まで命じる必要はないと反対する者もいた。
だがテオドールは、彼女が王都に残ればマノンが萎縮すると考えた。
クレマンティーヌは異議を唱えなかった。
三日後。
彼女を乗せた馬車は国境へ向かった。
その日は朝から雨が降っていた。
夕刻。
山道の一部が崩れた。
馬車は谷へ落ちた。
御者と護衛二名。
そしてクレマンティーヌ・モンフェラン。
生存者はいなかった。
報せを聞いたテオドールは、しばらく何も言えなかった。
やがて、
「……追放とは言った」
掠れた声で呟いた。
「だが、死ねとは言っていない」
誰も答えなかった。
その夜。
テオドールはほとんど眠れなかった。
眠りについたのは、空が白み始める頃だった。
翌朝。
侍従に起こされ、重い身体を起こす。
鏡の前で上着を着せられていたときだった。
『殿下』
テオドールは振り返った。
誰もいない。
侍従だけが首を傾げる。
「いかがなさいました」
「……今、誰か」
『背筋を伸ばしてくださいませ』
声がした。
今度ははっきりと。
頭の中から。
テオドールは凍りついた。
聞き間違えるはずがない。
十一年間、隣で聞いていた声だった。
『右肩が少し下がっております』
クレマンティーヌ。
「……馬鹿な」
「殿下?」
侍従が困惑している。
『本日は評議会がございます。お疲れなのは承知しておりますが、臣下の前ではお見せになりませんよう』
「黙れ」
侍従が青ざめた。
「申し訳ございません」
「違う。お前ではない」
テオドールは額を押さえた。
疲れているのだ。
死者への罪悪感。
それが幻聴となっている。
そう思うことにした。
だが声は消えなかった。
評議会でも聞こえた。
『そこで頷いてくださいませ』
『財務卿は反対意見を述べたいようです。先に発言を促したほうがよろしいかと』
『いま苛立ちを表へ出す必要はございません』
最初は無視した。
だが、クレマンティーヌの助言は正しかった。
財務卿に先に発言させれば、会議は滞りなく進んだ。
声を荒らげそうになったところで一度黙れば、相手も冷静になった。
マノンと会う前にも聞こえた。
『聖女様は不安でいらっしゃいます』
「黙れ」
『手を取って差し上げてください』
「お前に言われる筋合いはない」
『左手です。右手には書類をお持ちですので』
テオドールは歯を食いしばった。
マノンが心配そうに見上げる。
「テオドール様?」
「……何でもない」
『そこで微笑んで』
気づけば、微笑んでいた。
マノンも安心したように笑った。
「よかった。最近、ずっと難しいお顔をしていたから」
『愛しているとお伝えになれば、もっと安心なさいます』
テオドールは黙った。
「テオドール様?」
『声を少し柔らかく』
「……愛しているよ、マノン」
マノンは頬を赤らめた。
「私もです」
テオドールの頭の中で、クレマンティーヌは何も言わなかった。
その夜、夢を見た。
七歳の少女が椅子に座っていた。
小さなクレマンティーヌだった。
膝の上に手を揃え、背筋を伸ばしている。
目の前には年老いた女教師。
「本日の茶会で、なぜ泣いたのです」
「殿下が……」
幼いクレマンティーヌが唇を噛む。
「殿下が、わたくしより別の女の子とずっと遊んでおられて」
ぱしん。
細い棒が、少女の手の甲を打った。
テオドールは息を呑んだ。
「それは外へ出す感情ではありません」
「ですが」
「嫉妬してはならない、と申しているのではありません」
教師は淡々としていた。
「嫉妬はなさいませ。悲しんでも構いません。腹を立ててもよろしい」
少女が顔を上げる。
「ただし、それを殿下へぶつけてはなりません」
教師は、少女の胸を指した。
「ここへしまっておきなさい」
「ここに?」
「ええ」
そして言った。
「外面は国に捧げなさい」
少女は繰り返す。
「外面は、国に」
「内面は夫に捧げなさい」
「内面は、夫に」
「笑顔も涙も、相手が必要とする形で見せるのです」
少女は頷いた。
「あなたの感情は、あなた一人のものではありません」
そこで目が覚めた。
テオドールは全身に汗をかいていた。
『おはようございます、殿下』
「……今のは」
『昔の夢です』
「なぜ私が、お前の記憶を見る」
答えはない。
数日後。
また夢を見た。
十五歳のクレマンティーヌ。
テオドールが高熱を出した夜だった。
侍医を呼び。
薬を確認し。
交代の侍従を手配し。
必要な報告をすべて終えたあと。
クレマンティーヌは眠るテオドールの傍らに、一人だけ残っていた。
少女が、そっと彼の手を握る。
「愛しています」
誰にも届かないほど小さな声だった。
「クレマンティーヌ様」
少女の肩が跳ねた。
扉の前に、あの女教師が立っていた。
クレマンティーヌは手を離そうとする。
「そのままで結構です」
教師は止めた。
そして、眠っているテオドールを見た。
「いま、その言葉を殿下は必要としておられますか」
クレマンティーヌは答えられない。
教師は待った。
「……眠っておられます」
「そうですね」
「では」
少女の指が、少年の手から離れていく。
「それは殿下のための言葉ではありませんね」
「……はい」
「あなたが言いたいことと、殿下に必要なことを混同してはなりません」
クレマンティーヌは俯いた。
「愛してはならない、と申しているのではありません」
少女が顔を上げる。
「愛してよいのです」
教師は穏やかに言った。
「だからこそ、その愛を自分のために使ってはなりません」
クレマンティーヌは眠っている少年を見た。
「殿下が必要となさる日に、お伝えなさいませ」
「……はい」
結局。
その日は一度も来なかった。
少なくともテオドールには。
婚約が破棄されるまで。
クレマンティーヌは「愛している」と一度も言わなかった。
テオドールは夢から覚めたあと、吐いた。
それでも声は責めなかった。
『お水をお飲みくださいませ』
「やめろ」
『侍医をお呼びしますか』
「やめろ!」
『承知いたしました』
それだけだった。
死んだ女は、自分を殺したも同然の男を責めない。
恨み言も言わない。
どうして追放したのかとも聞かない。
それが何より恐ろしかった。
月日が過ぎた。
テオドールは王になった。
父王が病に倒れ、予定より早く王位を継いだからだ。
即位した当初、臣下たちは不安視した。
感情的。
短気。
周囲の反対を嫌う。
若き王には、そうした評判があった。
だが、それは杞憂に終わった。
テオドール王は変わった。
人の話をよく聞いた。
不用意に怒らなくなった。
反対意見にも耳を傾けた。
失敗すれば謝罪した。
民への演説では、必要な言葉を必要な順序で口にした。
妻となったマノンにも優しかった。
記念日を忘れない。
体調を気遣う。
疲れているときには無理に話しかけない。
寝る前には必ず、
「愛しているよ」
と言った。
理想の王。
理想の夫。
国中がそう褒めた。
ある日の評議会。
財務卿が資料を開いた。
「陛下、この件につきましては、財務府として異論がございます」
以前のテオドールなら、その言葉だけで眉をしかめていた。
だが。
「いや」
テオドールは自然に片手を上げた。
「まず最後まで聞こう」
財務卿が驚いたように目を瞬いた。
「……よろしいので?」
「構わない。続けてくれ」
財務卿が説明を始める。
そこで。
『よろしい判断です』
テオドールの指先が止まった。
「……今、お前は」
財務卿が口を閉じた。
「陛下?」
「いや。続けろ」
説明が再開される。
テオドールは机の下で拳を握った。
『どうかなさいましたか』
「先に言わなかったな」
心の中で問う。
『何をでしょう』
「最後まで聞けと」
クレマンティーヌは答えなかった。
背筋に、冷たいものが落ちた。
いまのは。
誰が決めた。
自分か。
それとも。
それから何度か、同じことが起きた。
誰かへ声を荒らげる前に、息を整える。
相手が言い終わるまで待つ。
泣いている臣下へ、何も言わずに布を渡す。
そのあとでクレマンティーヌが言う。
『よろしい判断です』
命じられる前に、身体が正しいことをする。
それが自分の成長なのか。
彼女に教え込まれた結果なのか。
テオドールには、もう分からなかった。
やがて、自分で考える必要すらなくなった。
朝、何を言うべきか。
誰に笑うべきか。
誰へ怒るべきか。
どこで黙るべきか。
全部、クレマンティーヌが教えてくれる。
あるいは。
教えられなくても、できるようになっていた。
最初に異変へ気づいたのは、マノンだった。
ある夜。
寝台へ入る前、いつものようにテオドールが言う。
「愛しているよ」
マノンは返事をしなかった。
「マノン?」
「もう一度言って」
テオドールは戸惑った。
『笑って』
微笑む。
「愛しているよ」
マノンの顔から血の気が引いた。
「どうした?」
「同じ」
「何が」
「昨日と」
マノンは彼を見つめる。
「声も」
一歩近づく。
「笑い方も」
さらに近づいた。
「言うまでの間も」
テオドールは動けなかった。
「全部、昨日と同じ」
『不安にさせてしまったと謝ってくださいませ』
「不安にさせてしまったなら」
「やめて!」
マノンが叫んだ。
テオドールの言葉が止まる。
マノンは泣いていた。
「前は違った」
「何が」
「前のあなたは、そんなに上手じゃなかった」
テオドールの喉が鳴った。
「私が泣いたら困った顔をした。怒ったらあなたも怒った。疲れている日は、愛しているって言うのを忘れた」
マノンは震える手で、自分の胸を押さえた。
「でも、それがあなただった」
『聖女様を抱き締めて』
テオドールは腕を伸ばしかける。
マノンが後ずさった。
「誰?」
「……何が」
「それ、誰に教わったの?」
世界が止まったようだった。
頭の中で。
クレマンティーヌが答えた。
『わたくしです』
テオドールは、自分の口元に手を当てた。
笑っていた。
いつもの角度で。
誰が笑わせている。
いつからだ。
今、マノンを心配しているのは自分なのか。
それとも、心配した顔をするべきだと判断したクレマンティーヌなのか。
「……私は」
『眉を下げて』
下がった。
「私は……」
『声を震わせて』
震えた。
マノンの顔が恐怖に歪んだ。
テオドールは鏡へ駆け寄った。
そこに映っているのは自分だった。
自分の顔。
自分の目。
自分の口。
なのに。
『もう少し穏やかに』
口元が動いた。
テオドールは頬を殴った。
「出ていけ」
『殿下』
「出ていけ!」
頭を壁へ打ちつける。
「私の中から出ていけ!」
マノンが悲鳴を上げた。
侍従が駆け込んでくる。
『いまは皆を安心させてください』
「黙れ!」
『王が取り乱している姿を見せるべきではありません』
「黙れと言っている!」
『深呼吸を』
「お前が怖い!」
静かになった。
テオドールは荒い息を繰り返した。
初めてだった。
クレマンティーヌの声が止まった。
「私は……」
声が震える。
今度は、誰にも教えられていない。
「私はお前が怖い」
返事はない。
胸の奥から何かがせり上がってくる。
怒り。
嫌悪。
恐怖。
十一年間、自分を見ていた女。
死んでもなお自分の中にいる女。
自分の言葉を選び。
表情を選び。
感情さえ作ろうとする女。
「憎い」
テオドールは吐き出した。
「お前が憎い」
涙が出た。
「消えてくれ」
誰にも教えられていない。
王として正しくもない。
夫として美しくもない。
ただ、自分が言いたい言葉。
「心の底から、お前を憎んでいる」
長い沈黙。
そして。
クレマンティーヌが笑った。
これまで一度も聞いたことのない笑い声だった。
王太子妃として教育された笑いではない。
夜会で見せていた笑いでもない。
七歳の少女が、欲しかった贈り物をようやく受け取ったような。
無邪気で。
嬉しそうで。
ひどく幸福な笑いだった。
『いまの言葉は』
クレマンティーヌが囁く。
『どなたにも教わっておりませんね』
テオドールの身体が震えた。
『恐怖も』
声が近い。
『憎しみも』
まるで耳元に唇がある。
『すべて、本物です』
「やめろ」
『ようやく』
「やめてくれ」
『殿下が、わたくしだけに』
「聞きたくない」
『本心をくださいました』
テオドールは耳を塞いだ。
意味などなかった。
声は頭の中にある。
『嬉しゅうございます』
「違う」
『ずっと待っておりました』
「私はお前を愛していない!」
『存じております』
即答だった。
テオドールは息を止めた。
『愛していると仰っていただきたかったわけではございません』
クレマンティーヌは、心から幸せそうだった。
『それは、誰にでも言える言葉でしょう?』
マノンへ。
国民へ。
必要なら臣下へ。
愛している。
大切に思っている。
心配している。
すべて正しい外面として言える。
『でも』
クレマンティーヌが微笑んでいるのが分かった。
見えないのに。
七歳の少女の顔で。
『その恐怖は、わたくしだけのものです』
テオドールの膝が崩れた。
『その憎しみも、わたくしだけ』
「怖い」
思わず漏れた。
『ええ』
「怖い」
それは彼が生まれて初めて、誰にも教えられずに口にした言葉だった。
国王としてでも。
王太子としてでも。
夫としてでもない。
ただ一人の男として。
心の底から出てきた言葉。
彼の内側で、クレマンティーヌがうっとりと微笑んだ。
『ようやく殿下の本心を、いただけましたわ』
翌朝。
王はいつも通り評議会へ出席した。
背筋は伸びていた。
臣下の発言を遮らず。
反対意見にも耳を傾け。
必要なところで頷き。
必要なところで決断した。
誰も昨日の騒ぎには触れなかった。
王妃マノンも。
その夜。
寝台へ入る前。
テオドールは妻へ微笑んだ。
正しい角度で。
正しい柔らかさで。
正しい間を置いて。
「愛しているよ」
マノンはしばらく彼を見つめた。
やがて目を伏せる。
「……私も」
灯りが消された。
静かな寝室。
隣には妻がいる。
国中から愛される王妃。
テオドールは目を閉じる。
誰にも聞こえない声がした。
『今日も、とてもお上手でしたわ』
テオドールは何も答えなかった。
『おやすみなさいませ、殿下』
彼は布団の中で拳を握る。
消えろ。
嫌いだ。
怖い。
そのどれも口には出さなかった。
けれど、それでいい。
彼女にはもう聞こえている。
外側には、完璧な王と王妃。
内側には。
死んだ悪役令嬢と。
彼女だけを心から恐れる男がいた。
お読みいただき、ありがとうございました。
愛しているより、怖いとか嫌いの方が、その人だけに向けた本音だったりするのかもしれません。
少しでもぞわっとしていただけたなら嬉しいです。




