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魔王と勇者の正義

作者: どんC

 気だるい正義にため息ついて


 オレは剣を引き抜いた。


 王座に君は座って微笑む。


 魔王と呼ばれた君。


 勇者と呼ばれたオレ。


 殺し会う運命さと


 泣きそうな顔で君は立ち上がる。


 分かっている。


 分かっている。


 オレは勇者と言う駒で。


 君は魔王と言う駒だ。


 互いの正義を背負って、オレ達は戦う。


 やがて君は倒れた。


 血みどろの君を抱き上げ。


 引き留める仲間を振り切り。


 オレは人間世界に背を向ける。


 君が好きだった白い花畑。


 その中の小さなお墓に君は眠る。


 生前に交わした約束。


 死んだらここで眠りたいと。


 無邪気に君はそう言った。


 一人の少女の儚い願い。


 君が愛した白い花。


 人間に殺された、彼女の母親も好きだったと言う。


 人間を憎む前に会いたかったと。


 彼女は儚く笑った。


 昔々のお話さ。


 勇者と魔王が互いの正義を掛けて戦い。


 魔王が敗れ、勇者は生き延びた。


 昔々のお話さ。


 誰も知らない。


 勇者と魔王の恋物語。









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  2023/10/16 小説家になろう どんC

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