序章
夕日が酷く輝く時間
ある高層ビルの屋上で二人の男が揉めていた
『どういう事だ!?ブルー!辞めるだと?君は自分が何を言っているのか理解しているのか!』
赤いスーツを纏っている男『レッド』はもう一人の男『ブルー』を問い詰めていた
『理解しているのなにも理解してるから言ってんだ。俺は今日で戦隊を辞める…今日ここにお前を呼んだのはそのためだ』
『ッ!何故なんだ!なぜ君が辞めるんだ!…まさかあの時の事件が原因なのか?あれは君のせいで起こった事件ではないんだぞ!』
『いーや、違うぜレッド。あれは俺のせいで起こった事件だ…だが別にあれが理由じゃねぇ、ただ俺はこの世界に絶望しただけだ…倒しても倒しても無限に出てくる怪人ども、そして助けようとした市民達の暴言、それに……いや何でもねぇ』
その姿はヒーローなどではなくすべてを諦めてしまった『人』に見えてしまった
『とにかく俺はもうヒーローを辞める…他の奴らには上手い具合に伝えておいてくれ…じゃあなヒーロー、次会ったら俺はもう市民なんだから守ってくれよな?』
そう言ってブルーはビルから飛び降り姿を消す
『待ってくれ!ブルー…いや湊!!』
だがその声は届かず周りに響いただけだった……
こうしてヒーロー戦隊ブルーの物語は終わった。
そしてブルーの本名
『磯貝 湊』の物語が始まった。
『チッ!周りがうるせぇなヒーロー達は一体何をやってんのかねぇ……ま、俺も元ヒーローだけど』




