1話 日常
⚠百合が苦手な方は閲覧をお控えください
男性が出て来ない作品となっており、ゆったりとした社会人百合です。
「疲れた」
その言葉が頭の中で何回ループされただろうか?
仕事を終えて近くの本屋のトイレで休憩するのが日課になっていた。
家に帰るのも憂鬱になる様な気分。誰でも仕事は嫌か。
この会社に入った時は、多少は冒険心や好奇心の様な想いががあったのかも知れない。よく覚えて無いけど。
頭が痛いのはいつもの事だし、最近になってうっかりする事が増えて来た気もする。
上司がうざいとかは3年目で慣れた。7年目ともなると相手をすることに抵抗も嫌悪感も無くなっていた。
「そろそろ出るか」
トイレから出ると、気付けば7時を過ぎていた。
「意外と子連れもいるんだな」
仕事帰りの私のような人がほとんどだと思っていた。
本が好きだ。子供の頃からとかでもないので、愛着はあまり無いけれど。
TL漫画の表紙って、何でどれも男の人がヒロインの後ろにいるんだろう。
漫画コーナーを見ていて思った。男の人が嫌いだ。
ショッピングモールのフードコートでうるさくしている男子高校生。自慢げにコーヒーを片手に持って歩いている大学生。そして…自分勝手な男の人。
気付いた時には朝になっていた。今何処にいるのかも分からなかったが、二日酔いの痛みが私に大体の事を教えてくれた。
レイプされたんだった。そういえば、するのは初めてだった。酔ってたから目を付けられたのか。
それから、体が重いと感じることが多くなった。
「ダイエットしよ」
初めの方こそ、そう思っていたが段々と不安になってきた。病院で見てもらったら陽性だった。
無関心な自分に、後悔と言うべきか嫌悪感と言うべきか分からないものを激しく感じたのを今でも覚えている…
結局おろしたが、罪悪感がしばらく心から離れなかった。
そのこと以外にも男の人にうんざりする事はあった。
中学校では胸が大きくなるに連れて視線を向けられる事が増えいた。男子が恋バナをしながら、「性格が一番だよな」と、少し大きめの声でさりげなく性格の良さをアピールしているのたのを聞いて不快に感じたのを覚えている。そいつが、私のこと(胸)を一番の見て来た男子のくせに。
なので、高校は女子校を選んだ。女子しかいなかったので話も合うし、何より、視線を向けられて不快に感じることが無かった。帰り道は、二人組で手を繋いでいる人が多かった。最初の方こそ、仲が良いのだと思っていたが、同級生から告白されることがあってからなんとなく理解した。
デジャブだった。朝。ちょっと早く起きたからか、まだ少し暗い。でも小鳥の声が聞こえる。あの時と同じか。そう思ったが、やっぱりデジャブでは無かった。
あの時とは明らかに違うこと
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隣に…
裸のおなごがいる…
読んで頂きありがとうございます。僕は、まだ高校生という言う事もあり拙い文ではあったかもしれませんが、また僕の作品を読んでいただけると嬉しいです。
作者の自己紹介
名前 リーリエ(百合の花の、スペイン語?での読み方が由来です。スペイン語です。多分)
年齢15歳 中性です
趣味 百合漫画や可愛いものを見ること