93 映画 ハケンアニメ ネタバレあり感想
結論
仕事で涙したことがある人
想いが伝わらなくて悔しい想いをした人
逆に人の想いに気付けていなくて反省したことがある人
以上のような人に強くオススメするよ。
いま面白いそうなのいっぱい上映してるけどこれも観に行く候補に入れらたらいいと思うよ。
ちなみに原作は辻村美月ね。俺も何作か読んだことあるけど面白かったよ。
まあ、人間ドラマだからサブスクでいいかもしれないけど、これ主人公たちが作ったアニメ映像が挿入されるんだけどキレイだから大画面で観た方が主人公たちの苦労が伝わってくると思うよ。
ちなみに邦画だからいろんな制約のせいでつまらなくてただ美男美女が出てるだけなんでしょー? っていう俺が泣いたよ。
ちょっとだけどね。
感想
面白かった。少し涙が溢れた。人に想いを届けることや人の想いを受け取ることの難しさに直面しながら少しづつ成長する主人公にかつての自分を重ねて共感したよ。
主な役者の演技も自然だし、推測だけど主演の吉岡里穂は役作りのために頬がこけるくらいに痩せたりしたんじゃないかな。メイクでやってるとは思えないほど前半と後半で頬のこけ具合が違ってたよ。
回想シーンで七年前の自分を演じてるんだけど、まあメイクもあるんだろうけど初々しい感じがして確かに本人の若い時みたいな感じがして、その努力に感心した。
メタ視線だけど役者たちも想いを伝えるために苦労してるっていうのを改めて感じたよ。
あとちょっと俺は一瞬冷めちゃったところがいくつかあったから正直に書いておくよ。
1.
凄腕アニメーターとその上司か主人公のライバルの仲間を誉める場面
なんかよく観たやりとりだしライバルの仲間が一所懸命な人ってのは観てればわかるから、かつての伝説的エピソードを不自然な説明台詞で言わせることはなかったのでは?
2
主人公とライバルの仲間が偶然出会う場面
そんな偶然あるぅ? って思った。
そんなに偶然を重ねさせて出会わせるくらいなら、できる人物として描かれている人にセッティングさせたら良くね?
そこでできる人物の計らいで二人っきりにしてまらうとかさ。って思った。
あらすじ
公務員からアニメ業界に転職した変わり種の新人監督の担当作品とその新人監督に多大な影響を与えた天才監督の七年ぶりの復帰策が同時間帯で放送されることになり、どちらが視聴率で勝つか所謂覇権アニメとなるかという話題つくりがされているなか想いを誰かに届けたいと困難に直面しながらも乗り越えようと奮闘していく二人の監督を中心にそれぞれのチームが奮闘していく。
導入
アカデミー賞受賞した映画バードマンの導入を彷彿させる即興的なジャズをBGMに自然に登場人物の個性をわからせていく感じがすんなり作品世界に導いてくれたよ。
ちなみにバードマンは演劇の内幕ものだし、アニメ製作と似たクリエイティブな業界の、クセのある人たちを流れるように見せていくのに効果的な手法なのかもね。
あと、ガンダムのサンダーボルトもジャズか効果的なら使われてたね。
ジャズか即興かどうかは判断できないけどさ、即興だと、俺は思って即興ってことが人生も結局その場その場で即興でやってくしかないよね、みたいなメッセージだと感じて
そうだよなぁなんてしみじみ思ったよ。
と、まあこんな、とこかな。
じゃあ、またね。