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SonnyBoy 第六話 長いさよなら 雑談 ネタバレあり

 早速行くよ。

 主題歌にある「ここにいてもいい」って誰が誰に言ってるの?

 それは現在の自分が、ありえたかもしれない他の自分たち今までの選択の岐路にたったときに選ばれなかった行動から創られたであろう自分たちに言っている、って。


「アニマとアニムス」

 心理学の用語で男性の中にある女性的な部分をアニマ、女性の中にある男性的な部分をアニムスって呼ぶらしいんだけどさ。赤ちゃんの頃はそれがごちゃまぜになってるんだけどさ。


 成長していく過程で身体の変化や社会や環境からの要請、まあ、空気読んで男性はその社会で求められる男性らしさ、女性も女性らししく振る舞っていくと。で、その過程でアニマとアニムスはそれぞれの中で深く眠らされてて、意識では感じられないって話があるらしいのね。


 あ、ちょっと言っとくわ。俺ちょっと入門書読んだだけだから正確に知りたければ自分で確認してね。


 んで、話を戻すけど、それがちゃんと納得して眠ってればいいんだけど、無理やり寝かしつけられた理押さえつけられた理していた場合、人々の心の中に影響を与えて異性っぽく振る舞いたい衝動や嗜好を起こし人々を戸惑わせるみたいな話があってさ。


 長良たちって無理やり眠らされたこのアニマやアニムスに近い部分なんじゅやないかなって思ったよ。



「サブタイトル長いさよなら」

 連想したのはハードボイルド小説の「長いお別れ」だね。俺タイトルしかしらないけどちょっと調べたらああ、なるへそね〜って感じだった。ざっくりネタバレするよ。嫌な人は少し飛ばして。



 ネタバレ

 事件の真犯人が友人でありさらに友人が他人になりすまし事件の追及をかわし切ったことに気が付いた主人公が友人の誘いを断って別れを告げる



 ネタバレ終わり


 これってさ、自分がどうなるかっていう可能性がいっぱいあるなかで、他人からは一緒にいられないっていわれる自分っていう可能性もあるよっていう話だと思ったよ。そして、人はそうやって自分自身を取捨選択して今の自分になったんだっていう考えなんだなって思った。


 こう思えると自由とか希望とか少しわくね。で、対する星の未来は決まってるっ言う考えもあるけどね。窮屈な気がするんだけどでもそう考えたら無理に頑張らなくてもよくなるから楽になれる、っていうことも言えるかなって思ったよ。星は漂流すると知ってて、未来は変えられないと知っててあえて夏休みに学校に来たってことが冒頭で描かれているから星も未来は変えられるということを考えていたっていう示唆だと思ったよ。


 ちなみにまたまた名前出すけど岡村靖幸の曲でスーパーガールて名前だったかな? アニメシティハンターでゲットワイルドじゃないほうのエンディングテーマに使われてたとお思うんだけど、ちょっとぼかすけど本当のホニャララは自分次第だぜっていう詩を思い出したよ。まあ、今作での長良たちは選ばれなかった可能性としての自分なのかなと思うんだけどね。


「アートシアターギルドの映画と天井桟敷の演劇」

 俺くわしくないけど千九百六十年代から七十年代にサブカル界隈で影響力のあった映画と演劇のグループらしいんだよね。ラジタニと長良が背景が真っ暗の中バス停みたいなところで語り合ってる雰囲気とかちらっと見たことがあるそこらへんの映像っぽいなって思ったよ。


「やまびこセンパイへ紅茶とケーキ」

 瑞穂は餌やり機でセンパイに餌をやっていたのにあえてそこだけ紅茶とケーキが供されているのが気になった。まあ、ただの場面展開とか落ち着いて話すシーンですよ、ってことを表してるだけかなとも思ったけど、くわしくないからなんとなくなんだけど「まどかマギカ」でマミさんの家でティータイムしてるシーンとか幾原邦彦監督作品のアニメとかが思い浮かんだ。


 あと、やまびこセンパイがフリスビーを追いかけるシーンはまさにFlyngDogだったね。


 外界と切り離された場所で濃密なコミニュケーションをとっています的なことを感じさせる効果があると思ったよ。


「ケーキとサンドイッチとコーヒー、そして牛丼」

 喰ってるものにキャラの特性出てるね。女子の瑞穂のケーキ、ミスターITラジタニのコーヒーとサンドイッチ、そしてネグレクト男子長良の牛丼。


「気になったセリフ」


「それが私たち若者なんじゃない?」「若者なんだから」

 なんんか希って勝手なイメージなんだけど理想家なのはいいんだけど地に足がついていないというか浮世離れしてる危うさを感じるんだよね。実際の若者が俺たち若者なんだから頑張ろうみたいに言うのかなって感じちゃう。


 まあ、ラジタニとかやまびこセンパイとかもそうだけどメタい話だけど制作陣から他のキャラを導く役割を与えられたキャラはそうなりがちだとは思うけどね。なんか希に関してはあえてそうしてるっぽさというか。


 瑞穂はキャラを造ってるキャラなんだなって思ったら腑に落ちるんだけど希はな〜んかやろうとすれば自然に表現できるのにあえて違和感が残る不自然な表現にしてる気がして、あとで実は希は……的なことがあればいいなって期待しちゃってる。


「自分を証明しようと世界に立ち向かっている」「そんなの君の人生じゃないよ」「知ってるってそんなに偉いの」

「ぶつからないとわからないことがあるんだよ」っていう瑞穂のセリフを継いでるんだなって思ったよ。未来は決まってるんだから箱舟の中にいて機を待って種を残すという主張の星と自分の人生を生きろという希の議論のさなか長良が反論するけどさ。後半ちらっと長良がネグレクトされてるってことを示唆する場面が出てくるけどさ。この物語は長良はぶつかっても親に相手にされなくってぶつかることすらやめてしまった長良の再生の物語でもあるんだろうね。


「ラジウッド」

 映画監督の黒澤明とフェリーニを混ぜたっぽいおっさんが手にしてたフィルムの入った入れ物に書いてあった。ラジタニとハリウッドを混ぜたんだろうけど、っていうか俺はラジタニをインド系のキャラと思ってるからだけどボリウッドっていうインド映画界を表す言葉もあるよねって。そういうところからも世界情勢と人の心が密接につながってるっていうサブリミナルじゃないけど匂わせみたいなのを感じるよ。


「箱舟は六面体」

 ラジタニが言ってたけどサイコロだったんだね。で、環境含めて確率を意志は超えるのか、越えられなくても意志を示すことが自分の人生だっていうことを考えたよ。


「ただの観測者」

 最初に書いたアニマやアニムスみたいな眠らされた押さえつけられたありえたかもしれない自分たちが自分の心の中から世界を観測してるっていうことなのかなって思った。


「光」

 希の言う光がなにか想像つかないけどさ、光の速度を超えるものは存在しないらしいんだ。で、拘束に近づけば近づくほど感覚的に受け入れがたい事象が起きるらしくってね。これを俺たちが今いるこの世界において光がカンストことカウンターストップしていて、この世界の限界に近づくほどバグりやすくなるみたいなとらえ方をすると光だけが行けているであろう別の次元とか異世界とかへ通じる道、みたいなことを考えたよ。それが死後の世界なのかもしれないなぁなんて。


 まあ、なんにせよ、ハッピーエンドになってほしい。


「朝風とあき先生」

 やまびこセンパイの気付きからあき先生に謎の生徒がなりすましているってきう示唆があったね。そして、男は自分を否定されたように感じると母性に甘えたくなるんだね。


 まあ、俺はうがった見方をしててあき先生がマリア、朝風がキリストっていう風に見立ててローマ帝国が滅んでいくときの様子が再現されてるのかもなんて思ったよ。もちろん預言を与えられてる星がキリストとかイスラム教のモハメッドとかって見方もあるだろうけどね。


 兵士として煽動されるか弱きネズミと呼ばれる者たち。独自路線の限界を感じて生徒回に合流するロシア語美少女を含むエースチーム。星と希と長良の会談で近づきつつある生徒会と長良たち周りから浮いてる生徒たち連合。


 それぞれにドラマがあるよなって思った。あと公式ではこの作品は群像劇とされてるみたいだね。ネタバレされたくないからちらっとしかサイト見てないから不確かなんだけど。


 冒頭、星が滅びたであろう古代の文明の建造物の前でたたずんでたけど俺にはあれがアンコールワットに見えたんだよね。


「破られていたのは世界史の教科書」

 希が屋上で教科書を破るシーンが何話か前にあったけどあれ世界史の教科書だったんだね。ここで明らかにするかぁ、やっぱりやるなぁ、プロたちはって思った。

 賢者は歴史から学び愚者は経験から学ぶ、っていう言葉があるけどそれを真っ向から否定する希らしい行為だと思ったよ。

 歴史は繰り返すとかっていうけどさ、人類的には同じことの繰り返しだけど自分的には初めてのことなんだし、どうせ未来は決まってるんだからホニャララしたって無駄っていうよりはたとえそうであったとしても自分で決めて自分で行うことそのものに価値がある、と思えると希望が生まれるよね。なるほど、希らしいね。


 な〜んつって、俺わかったふうなこと言ってるけどワンダーエッグプライオリティで俺の読みは外しまくってるからね。まあ、こうやって想像してみんなにつたえるという行為自体が楽しいからそれでよし。


 んじゃ、またね。


追記

やっべ、一番大事なの忘れてた

「今週のキャップ」

ラジタニ、瑞穂、やまびこセンパイと星とポニーテールの首脳会談中に一人掃き掃除してるキャップ

エースとの連絡係として注目集めた後作画崩壊を疑わせる表情で一人離れたところでこちたを見てるキャップ

帰れないと不安を打ち明けるも星の俺たちが帰っても世界にとって意味がないとカウンターパンチを食らうキャップ


キャップは星とポニーテールと距離を取りつつかつてのチームメイトのエースとつながっていくからエース率いる金髪少女やフワちゃん系あるいはシノラー系ギャルたちと生徒会との間の調整係という名前の中間管理職として苦労するんだろうなって思う。


がんばれキャップ。


補足

ラジタニはあき先生に世界は終わらないというけど世界が終るというあき先生のシーンがあったけど

キリスト教はもともと世界が終ると信じられていた時代の救世主ポジションで普及した経緯があるらしいよ。

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