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ワンダーエッグプライオリティ 五話 ネタバレあり

そんじゃ、いっくよー。これは趣味で小説を書いているおっさんが自分の作品を書く参考にするためにいろいろ考えてみるという文章です


【五話をまとめてみる】

他者からの束縛や干渉を嫌い独力で物事をなしとげてきた少女が同じ状況に置かれている他の少女たちと親睦を深め、同じ立場だからこそ心許し合い他者の価値観を受け入れるが、あくまでも自分の道を進むことを決める。彼女の心には宴の後のような一抹の寂しさが残った、という物語


【五話円環構造】

冒頭 モンスターから守るべきかつて自殺した少女に対して主要キャラのセリフ「あなたたちの考えはいつも理解しがたい」

終盤 わずかに理解し合えたかもしれない同じ立場の少女たちとの会食のあとを見つめる主要キャラ


【制作陣の立場だったらと仮定して全体を通しての五話の役割を考えてみる】

登場人物たちの交流を描き親睦を深めさせることでそれぞれの考えを浮き彫りにさせていく。それを厳しい戦いに身を投じている戦士たちの束の間の休息として明るく描く。しかし最後にはそのこと自体が彼女たちを戦いに誘った存在たちの策略であったこととと彼女たちを戦いに誘った存在たちも一枚岩ではないことが推察できる描写をすることで今後の展開に不穏なことが起きるであろう事を視聴者に予感させる


【五話で令和時代の思春期の子供が使うだろうかと違和感を持った言葉】

「私が貝になってるからママも触れるれてこない」

「貝になってるところが想像できる」

「下手すりゃお薬かもな~」

「アイが叔父様の生徒だったなんて」

「あっちむいてぽい」


貝になるっていうのは口を噤むことの比喩の表現だったと思うけど思春期の子が言うかなっていうのと同世代の子がすぐにその意味がわかるって言うのが不思議。ただ、特に意味はないんだけど視聴者に印象づけたりする方法として、あえてその場にそぐわないものも混ぜ込むみたいな技法があるらしいんだよね。【異化効果】ていうらしいんだけど。


もしかしたらそういう目的でやっていて今後の展開にはあまり関係なのかもね。俺、最初は、実はこれ八十年代のお話でした~みたいなことやるのかなって思ってたけど、主要キャラみんなフツーにスマホ持ってるし、俺の仮説なんてカンケーないねっ。


って、異化効果やってみた。

「カンケーないね」

八十年代から九十年代にころだっとおもうんだけど俳優の柴田恭兵のモノマネとしてよく言われてた言葉。ちょっとやってみたかっただけ。メンゴ


【この作品の大まかな話の流れ】


不思議な存在に誘われた近しい人物が自殺してしまった少女たちが、その自殺してしまった近しい人物が彫像にされてしまっている悪夢のような不思議な世界で、モンスターを倒し続けることでいつか彫像が人間に戻ると信じて戦いを繰り返していく。というのが話の流れ、だよね?

 

【主要キャラ】 

大戸アイ 

彫像 クラスメイトの長瀬小糸

戦う理由は自殺の本当の理由を知りたい

 

青沼ねいる

彫像 妹

戦う理由 妹は自分を刃物で刺して橋から身投げした。戦っているとそのときの恐怖が薄れるから。


河合リカ

彫像 アイドル時代のファンの女性 田所美咲

戦う理由 自分の暴言により田所美咲を精神的に追いつめてしまった罪悪感


沢木桃恵

彫像 かつて自分に愛の告白をした友人女性

戦う理由 自分の拒絶により精神的に追いつめてしまった罪悪感


【映像】

おそらくこの作品って少女から女性への成長も描いてるんだろうけど映像面でそれを表現してるのかなっていうのがあって、そこを小説としてどう表現するかっていうのを考えてみるのも役に立ちそうだよね。俺がやるとR18なっちゃうからやらないけど。っていうかエロ親父の妄想じみたものになりそうだからひかえるけど。


ただ一つだけお見事って思った場面があるから言わせて。


一話で小糸の彫像が流した涙が落ちてアイの頬を伝わり口に入っていくよね? で、アイの唇の橋から涙が一粒溢れて流れ落ちるところなんだけどさ。


人の悲しみを知ることで大人への一歩が始まるというのかな。ただアイは小糸の涙を飲み干すんじゃなくて唇の端から似溢れさせてしまうんだよね。その他人の悲しみが苦くてまだ受け入れられませんっていう状態をすごく美しい映像で見せてくれたと感じたんだよね。


サブリミナルってわけじゃないけど俺はそこで身体の成長や変化が起きているっていうことも表してると思ったんだ。


あと、サブリミナルついでに言うと四話の冒頭もね。インタビュー映像みたいでさ。俺みたいにモテないエロ親父ならすぐに連想を結びつけちゃうような映像が頭に思い浮かんだんだわ。あ、一応言うけどエロい気持ちはなかったよ。本当だよ! いや、だから本当なんだからさ!


失礼。取り乱しました。話をアイについて戻そう。


アイは身体についてのセリフが多い気がするしね。腹筋が割れてきたとかボーリングのボールがピンまで届くようになったこととか。


でね、ちょっと調べたら映像の責任者やキャラクターやモンスターやエンディングの映像を手がけてるのが全員女性なんだわ。お名前から判断すると。


なので、これは野島伸司という男性の脚本家が話を書いているけど映像表現には女性の感覚が多く用いられてると思うんだ。それを考えるとこの作品の映像の表現って大人になった女性たちからこれから大人になる女性たちへ贈るメッセージみたいなものも多分に含まれていくと思うんだ。


で、もしかしたら、一部の男たちからどのように見られていくようになるのかって事も含めてね。


ま、当然おっさんの俺にはわからないことだらけでこうして言葉にして謎を解こうとしてしまうんだろうなぁって思った。


まあ、俺はモテないしサエないし昔も今も惨めな思いをしてるんだけどさ、若くて希望がある分今よりしんどかったあのころの自分へ贈るように考えていくことで、とっちらかっていた構想がまとまっていくような予感がしたよ。あ、予感ね、あくまでも。


【俺が映像を見てはずした予想】

俺は青沼ねいるって褐色の肌をしてるから先入観で日本では少数派で苦労してる立場っていう役割を持たされているという先入観を持ってしまってたんだよね。企業の社長をしてるってことを知るまでは。そのイメージを後押ししたのが病院で寝ているねいるにアイが話しかけるシーンね。


シルエット姿の女性がさアフロヘアに見えて「あ、はい、これきた。さすが野島伸司。移民問題に切り込むんだわ。すっげぇな」なんて思っちゃいました。てへぺろ。


視た人わかるだろうけど、ねいるが一番裕福で社会的地位が高いのよね。


【舞台から物語を考える】

どうやら舞台は新興住宅地だよね? 彼女たちの住むところって。でさ、おじいちゃんおばあちゃんは身近に暮らしてない家庭が多そうな雰囲気。で、こういう町を舞台にした物語でよく目にした気がするのは歴史とか伝統とかがない町でいろんな場所から来た人たちの共同体で合理的に物事を進めていこうとするとそのしわ寄せが子供たちに行く、みたいな前提がある気がするんだよね。


で、この物語はそれぞれの少女たちが共同体の中で孤立しているという問題を抱えていると。


そういう自分の外部から物語を考えられる人もいるみたいだからそういうところへの注目するのもよさげだよね。俺は自分の中にたまった物のを出そうとしちゃうタイプだけどネタを外部から引っ張ってこれる人ってのいろんな種類の物語が駆けそうだね。


【リアリティライン】

俺はこの物語が実写をアニメーションにしたっぽいというところから、スタッフが撮影に行ってるな、なら実在の場所だろうな、って推測して自分なりに調べたら大体どこかわかってしまったんだよね。で、それがわかってしまった時点で青沼ねいるが社長を務めてるような大企業があるんだろうか? 車で行っているとはいえ、遠いのでは? って思ってから(俺的には思春期の少女が会社社長は別に違和感はないよ)少し物語り世界を引いてみるようになったんだ。


そんなこと初めてだったからいい経験になったよ。で、これが所謂リアリティラインってやつなんだろうなって思って。俺は物理的な距離に違和感が出るとだめなタイプってことをはっきり認識できて良かったよ。実は今、剣と魔法の世界の物語を構想してるんだけど話しが進められなかったのは魔法の有効射程が決められてないからだって気づけて良かったよ。


はい、ってなわけで今日はこのへんかな。


そんじゃ、またね。






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