異世界はジョーカーに微笑んだ ネタバレあり
今回は今までより実践的な分析に挑戦をしたいと思います。
こちらの作品のはネタバレなし感想は書きません。
この小説は面白いけど描写がすごいです。
現在、俺は弱肉強食の異世界の話を書いていて、どの程度の描写が許されるのか参考になるラノベを探していたところこの本に行きあたりました。それで描写がすごいというのを知ったうえで読んだのですが予想を超えてきました。
俺は小説家になろう運営様から描写についての警告を二回いただいてます。暴力や性描写に対してこちらの読者さまよりも俺の感覚は鈍いことに気が付きました。そのため、こちらのサイトでお勧めすると読者様に与える影響が大きい過ぎてしまうという危惧をしたからです。
まあこの作品のレビューはネット上でたくさんされているようなのでネタバレなしでこの作品の情報を知りたい方はそちらをご確認ください。
それでは始めます。
1、タイトル
異世界はジョーカーに微笑んだ
2 あらすじ
罪を犯しても裁かれない権力者たちを殺してきたジョーカーは警察の特殊部隊に追い詰められる。特殊部隊の一員を人質に取ってビルに立てこもり逃走の機会をうかがっているとミサイルが撃ち込まれる。死亡したはずなのに人質とともに不思議な空間にいることに気が付くジョーカー。そこで人知を超えた存在と出会う。
その人知を超えた存在は言った。
これから送り込む異世界いる残酷な神々を殺してほしい、と。
娯楽のために弱者たちに過酷な運命を与えてもてあそんでいる異世界の神々を殺せるのは彼らの力が及ばない別の世界から来た者たちだけだから、と。
3、キャラクター
ジョーカー
自称、趣味で人を殺す殺人鬼 異世界転位の際に他人の五感を支配する能力を授かる 冷静沈着 頭脳明晰
過去
実妹を虐待され助けられなかった。その復讐として継父と継父の味方をした実母を殺めた。それから、次々と人を殺めるようになる。その様子を世間に公開し、その相手が警察が手を出せない悪人ばかりであることから正義の殺人者と呼ばれる
よく言うセリフ
「命令だ」「馬鹿か」 「キモイ」
結奈 ジョーカーに人質にとられ異世界転位に巻き込まれた特殊部隊の女性隊員
転位の際にジョーカーの命令には逆らえないようにされてしまう
正義感 熱血漢
よく言うセリフ
「○○って言うな」「○○なの?」
異世界の住人たち
神から特別な力を授かった者とそうでない者たち
特別な力は千差万別でその能力の強弱により人々は細かく階級分けされている
4
誰が何をするかまとめる
とある男女が差別はびこる世界で虐げられた弱者の味方をして虐げてきた強者に手段を択ばず制裁を加える
言ってしまえば過激な水戸黄門
5
推定される呼び起こしたい読者の感想
弱者に共感する読者
現実よりも誇張された弱肉強食の世界で弱者が強者に逆転する構図への爽快感
主人公に共感する読者 水戸黄門との相違点
懸命に弱者のために行動しても立場が逆転すると結局のところ弱肉強食からは逃れられない人間の本質そのものへの諦念への共感
6
推定される想定読者
日ごろ義憤に駆られながらも力及ばず結果を出せない男性
7
書籍化経緯
第五回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞
8
推測されるテーマ
復讐劇の中で弱肉強食と勧善懲悪という矛盾する概念を様々な割合で提示し、読者の中にある多面的な部分について考えてもらう
追記
上記に加えて、異世界の現実を結奈に受け入れさえる過程で、現実世界をありのままに観察することを読者に提案する
その他
文章は一文が長いと思うものもあったけど読みやすい。
ジョーカーが結奈に説明するという形で読者へもこの世界での常識などが提示されるところがうまいと思った
現実の軍事の定石とこの異世界での定石の違いなどの説明があるため、読んでいて血沸き肉躍る特殊な能力を使ったうえでの一対一の対決が描かれていた。
結奈がピンチを救われる時点でこの異世界で人知の及ばない魔物の登場に違和感があった。伏線は張られていたみたいだけど俺にはピンとこなかった。自分が書く場合はその辺を定するなろう系になじみのない中年男性読者にも理解しやすくする工夫をしたい。
この作品は 映画 バットマン ダークナイトの影響が大きいかも。
とりあえずこんなとこかな。
俺はテーマや構成を考えるのが苦手で、ろくに考えずに文章を書き始めてしまいがちなのでそこらへんをじっくり考えようと思った。
だって、俺が今書いてるのって異世界で復讐するって流れは同じなんだけどテーマとか構成とか考えてないからこの先どうしようかと思っちった。
そんじゃ今回はこの辺で。
またね。