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小説 JKハルは異世界で娼婦になった ネタバレあり感想

ちょっと前書きは控えるっす


ねえ、前回のあとがきで小説に力を入れる的なことを書いておいてこの体たらく。


しゃーない。


これが俺。


this is me


あれ?


I am me?


ちっす。


まずは俺なりにまとめる。


力があっても自分のことしか考えられない者は考えられないし、自分のことしか考えられなかった人物が他人のことを考えられるようになるには力が必要という事実を異世界転移して娼婦となった女子高生の目を通して、乾いた一人称文体で描いた作品。


そして、おそらく笑いを喚起させるネタとしてちりばめられたであろう音楽業界や出身地いじりを彷彿させる描写の背後にも見え隠れする現世に蔓延する差別の示唆を感じる。


JKといったら渋谷、みたいな。足立区にも狛江にも小山遊園地でおなじみ(あら? おなじみじゃない?)、栃木県小山市にも女子高生はいるけど、JKといったら渋谷っていうイメージがあるよね。みたいな。



そんじゃ、あらすじを俺なりに書きます。

ネタバレあるよ。



長いから飛ばしてもいいよ


1,東京の女子高生小山ハルはつっこんでくるトラックからひかれないようにと同級生の千葉に抱きつかれるが結果としてトラックにひかれ異世界転移をする。神様からスキル能力を与えられた千葉と違って、なにも能力を与えられなかったハルは、女が一人で食堂にはいることさえおかしいとされる男尊女卑の世界で生きていくために、魔王の領地ととなりあい、軍が駐屯する魔王軍討伐最前線の町で娼婦になる。そこでたくましく生きていくハルと客や娼婦仲間たちとの交流が行われていく。


2,その交流の中であらゆるタイプの男の身勝手さが描かれる。町の男の子たちと缶けりに似た異世界の競技大会に出場して活躍したり、魔王軍討伐への出征が間近に迫って余裕のなくなった兵士たちの宿舎で娼婦仲間がひどい目に遭わされているのを知って身代わりとな、またひどい目にあわされた娼婦仲間の死を目の当たりにして、作品序盤では与えられていなかったとされた、最強のチート能力、寝た男たちの能力を吸収できるという事が明らかにされてその能力で軍とそれに対抗していた魔王軍を皆殺しにする。


3,後日談として知り合った僧侶の若手女性冒険家のキヨリの視点でハルが魔王軍討伐に動き始めた可能性を示唆し少しずつ女性が変わっていく異世界をハルの功績として語る。最後にハルが再登場して異世界のも元の世界のもみんなの幸せを祈って終わる。


今回はだらだらと思いついた感想を書いていく感じになります。


あくまでも個人の感想です。異論、反論があることはもちろん認めます。


読んでから少しモヤモヤしていてあまりまとまっていないんですけどすっきりしたいので書かせいただきます。


そして、男のこういう身勝手なすっきりしたいという欲を批判している作品でもあると思ったのでちょっと迷ったんだけどね。


まあ、ネットでネタバレ感想をある程度読んでから興味を持って、勉強だと思って本編文庫版と外伝文庫版を購入して読んだという事情があるので、ネットで評判になっているクライマックスに対して期待が大きすぎたというのがあると思います。


あと、内容が過激なのでこれを扱って、いろんな信念と呼べるような強い価値観を持つ人たちを変に刺激をしたくないなあというビビリ。


それと女性向け18禁サイトで掲載されているものでもあるので元々おっさんの俺向けではないし、そういうのの感想をなろうで書いていいのだろうか? 規約的にもモラル的にも、というビビリがあります。


おっさんの俺が読んでるからの感想であって、若いときに読んでたら気にしなかったかもな、というビビリもね。


ちょっとビビリ過ぎなんだけど、俺は俺の幸せを求めて書いてみようと思いまっす。


ネットで見受けられる感想みたいに絶賛する気にはなれないんだけど、それってなんでだろう? って、考えたのね。


 それで俺の感想と被る感想が見受けられなかったことと俺が書いた小説の反省点とも一部重なる印象があったから、俺の作品の読者の方で小説書いる人の役に立つかもしれない、という気持ちも少しはありまーす、ということ、ここに書かせていただきまーす。


ネットで調べてみるとこの作品の感想は比較的ほめているのが多かったよ。俺も絶賛はしないけど一日で読み切れる文章と内容ではあった。ただ、途中で休み休みだった。物語世界に入り込めなかった。


もちろん、これは女性向けサイトに掲載されていたものだから元々おっさんなんて読者として想定されてないんだろうからさ、違和感を感じるの当然だと思ってるよ。俺も。


それを踏まえて書くよ。


「ごめん。俺みたいなおっさんじゃ、この主人公からJK感を全く感じられないっす」


「むしろ、俺みたいなおっさん世代の作者様が一生懸命JK感を出そうと工夫してらっしゃる印象を受けてしまった」


「それとも、やはり、実際にJKのご経験をお持ちの女性たちは納得のJK感なのでしょうか?」


みたいなことを感じたというかそれが一番知りたくって、ウェブ版の感想欄とかも目を通したけど特に語られてなかったから、まあ、こんなこと言ってんの俺くらいなんだろうね。ま、しょうがないか、これが俺だし。


はい、ってことで内容に入って行きまーす。


これは、エピローグの一部を除いて主人公の一人称で語られるのね。でね、男尊女卑の異世界に転移させられた女子高生が、娼婦として生きていく過酷な生活をカラッと語っているんだよ。


もちろん、過酷すぎてカラッと語ってくれないとしんどくて読み進められない内容だったから作品づくりとしての選択だとは思うんだけどさ。


俺はこう思っちゃったのね。


この作品は職業ものというジャンルの中の娼婦モノで、たくさんの作品がひしめくサイト上で読んでもらうためには工夫が必要で、小説投稿サイトで人の耳目を集めやすいであろうJK、異世界、娼婦というワードを入れたんだろうな、って。


でね、主人公の名前がカタカナでハル。まあ、春をひさぐということなんだろうな、ってことは思った。


あとは2001年宇宙の旅のハル。人間の情報を処理することで結果として、そこにいる人間を越えてしまいかねないという部分が、ハルのチート能力と被るなあと。で、世界に反乱をもたらすことを割り当てられたキャラクター。


あと俺が思い出したのはハル名義のアーティスト二人。表記は違うし別人なんだけど、なんか二人とも透明感のあるボーカルっていう印象の女性だった。関係あるかわかんないけど俺の中で二人とも黒髪ショートで立ったような気がするんだよね。異世界でロングへアからショートにした主人公と俺の中で少し被ったっていうだけなんだけどね。


あとね、ハルと一緒に異世界転移した男子校性がいるんだけど、こいつが千葉っていうのね。で、ハルから名前を覚えられていないというネタで、群馬とか呼ばれたりしてノリつっこみするんだけどさ。


俺はこの名前、人気ラノベのから取ってるのかなって思って、ああ、アンチテーゼという奴なんだろうなと思ったんだけどさ。あ、この人気ラノベは千葉県を舞台とした青春ラブコメね。


なんとなくだけど、キャラ全般が作者様が言いたいことを言うために機能的に割り振られたキャラという印象がした。もちろん、当たり前なんだけどね。ただ、俺は、感情移入ができなかったんだよね。


俺はこういったことができなくって、自分で考えたキャラに感情移入しちゃって物語がブレちゃうから、参考にすべきところなんだけどさ。


俺にできないことをさらっとやってのけられちゃうところに嫉妬した。で、この作者様は男尊女卑の異世界の話を女性向けのサイトに掲載してらっしゃるんだけど、主戦場は男性向けサイトのようでさ。


両方書けるんだ、すげえなって。


作中で出てくる西野カナのトリセツという曲のパロディと思われる曲が出てきたりして、「女性にはこういうのが受け入れられるのかな」という作者様が工夫して選んでるんだろうな、っていうことを俺が勝手に想像してしまったりしてさ。


俺は作品と俺自身をわけて考えられないから女性向けの作品なんて書けないし、自分で書くときも、女性や社会から選ばれなかった悲しみを持つ男たちを慰めたいっていう俺の考えが反映されちゃうしさ。


物語として、あくまでもお話として、設定とか世界観を作るのが苦手な俺は、軽めの自己嫌悪を感じちゃったんだよね。


あとね、他の作品のタイトルで90年代に発表された曲のタイトルがパロディされててさ。好きなことを素直に書けるんだろうなって思って。


逆に好きだから手を出せないみたいなこの作品で批判されているめんどくさい童貞気質の俺は思ったわけ。


「わたし、くやしい」


なんつって、ハンカチかみしめ、こんな駄文で自慰公開。


サーセン。


僕はセックスができない。


あ、勉強はちょっとできたんですけどね。


ほんじゃ、また。


追記

この作品のサブタイトルの中にはハルきよりというタイトル野茂のがあって村上春樹のことなんだろうなって思ったよ。


俺はよく知らないけど村上春樹の小説は世界を救う力を持つ個人が世界に興味を持たないで自分のことだけやる、という話が多いみたいだから、その春樹よりっていうときのよりは比較のよりなのか、出どころの意味のよりか気になるんだけど俺には答えがわからなかったよ。


追記2

なんかモヤモヤしてた原因がわかった。

タイトルの音の響きや意味からおれは「ジョニーは戦場にいった」というタイトルの映画を思う浮かべてたのね。

で、勝手にそういうのを想像しちゃってた

だからか人間性を失っていく兵士たちの描写には身につまされる感覚があったんだけそれに対してハルの内面がタフ過ぎる気がしてたんだ。


まあ、ハーレクインロマンス一種と思ったら全然納得だし、やっぱ読者様の欲しいところに手が届くっていううまさに脱帽デッス。

読んでくれてありがとうございます。


俺は最近自分が書く意味みたいなものを見失ってるので迷走ターンに入ったようです。


あと気が付いた人もいるかもなんで書いておきます。


 前回の文章の中に「これでよし」っていうのと「信じることで~」っていうのはカントとキルケゴールの言葉をパロディしてます。カントの死に際の言葉とキルケゴールの信仰で超越するみたいな話です。


でもこれすげえ好きってわけじゃないから書けたんすよね。


異世界ものの設定を考えてて、いっつも魔法をどうするかってところから先に進めません。好きだったらすいすい書けちゃうんでしょうけどね。


ああ、しばらく小説は書けそうにないので、これをもうちょっと続けたいと思います(小声)





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