映画 ブライトバーン 恐怖の拡散者 ネタバレあり
まあ、好みの問題だからあんまり悪く言わないようにしてこんな感じです。
はい、前置き
ちょっと調べたら、制作の人は「もしも、スーパーマンに邪悪な心が宿っていたら」みたいなことをやりたかったらしいんだよね。
それじゃネタバレありのあらすじ
子供を望んでも得られない夫婦ガ暮らす農場近くの森に、夜中なにやら落ちてくる。その落ちる衝撃に気が付いて様子を見に行った夫婦が見つけたものは乳児だった。
その乳児を暖かく我が子のように育てるが十二歳になること、その子には謎の声が聞こえるようになる。その声はその子にすべてを奪えと命じていた。
その同時期に、その子は自分が他に人間と違う能力があることに気が付き、自分の欲望のままにその力を使い始める。
やがて自分の異変に気が付き敵視してくる大人達を惨殺していくようになる。最後には、偶然見かけた旅客機さえも破壊し乗客全員を亡き者にする。
そして、彼が危険な能力を持つと知っているものはいなくなってしまった今、彼は衝動のままに破壊活動を続けるのだった。
感想
俺なりに、無理矢理に、制作者のメーッセージを合成してみるとこんな感じ。
「綺麗事ぬかしてんじゃねえっ! 偽善者どもがっ!」
少年目線で考えると大人たちはTPOで少年に見せる社会的な顔を変えるんだよね。で、その変化に納得できなかったりしたときに、大人たちを思い通りにできる超人的な力があったら・・・・・・
まあ、幼い精神だと使っちゃうんだろうね。で、そんな理不尽な暴力を振るわれる方からすると恐怖でしかないという話。
俺はなろう小説のチートを持った奴を恐怖の対象としてみたらこんな感じなんだろうな、って思いながら観ててさ。だから、少年目線で観たら楽しめるかと思ったけど、やっぱり少年にも感情移入できない。
結局スカッとしないんだよね。
俺はチートでヒャッハーするぜ! or 僕はこんな力、望んじゃいなかった!
どっちかはっきりしないままダラダラ見せられてた気がする。
そして、これは俺の作品にも言えることなので思いっ切りブーメランなんだけどね。
なんか少年が謎の声に支配されて力を使うっていう描写があるんだけど少年の葛藤が感じ取れなくてさ。まあ、だから理不尽に振り回される恐怖の表現につながるってことかもしれないんだけど、誰にも感情を乗せられなかったな。
唯一感情を乗せられそうなのは父親なんだけどさ。少年の力を恐れて父が猟銃で頭を撃つんだ。そのときに、知らなかったとはいえ、人類の存在を脅かす者を育ててしまった責任をとるという使命と今までの可愛かったあの子を殺せないとかの葛藤を描いて見せてくれたら乗れたような気がする。
父親は撃つときに涙を流すんだど、そこで、あ、やっと乗れる流れ来た、とか思ったんだけどさ。頭を撃ってもびくともしない息子を怒らせちゃって逆に命乞いをするんだよね。母親も同じようなことをする。
あとね、ホラーとは言ってるんだけど、怖いというよりはびっくり大喜利という印象だったよ。
結論
俺が小説を書くときは主人公に感情移入してもらえるように書くことを目指そうと思ったよ。で、チートな能力があってもそれの使い方と使う理由次第で好かれるか嫌われるか大きく分かれてしまうことがわかった。
では、またね。
お読みいただきありがとうございます。
今回は自分の小説の悪いところを読者様目線で感じられたので、映画は楽しめませんでしたが有意義な回でした。
また次回でお会いしましょう。
では、また。