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第102話 ネタバレあり 傷物語 こよみヴァンプ

この文章は趣味で小説を書いているおっさんの俺が、鑑賞したコンテンツを物語の構想に活用するという視点で考えたことを簡単にまとめた備忘録です。




ちなみに俺は原作未読でアニメの物語シリーズについても観た話もあるけれども観てないものの方が多いっていう状態です。




あと、参考までに入場者がどんな感じかも書いておくね。平日の朝一番の回ね。全員で15人くらいでそのうち女性が3人、若いカップルが一組いてそれ以外はおっさんの俺がお兄さん、お姉さんと感じる世代の人たちがソロで観に来てたよ。




で、感想なんだけど、面白かったよ。映画観たその足で原作やグッズも買ってしまったくらいに。




なんでかうまく言えないけど物語シリーズのアニメってさ、俺にとって中学を卒業して高校に入学するまでの春休みを思い起こさせるんだよね。




期待と不安が入り交じって落ち着かない、浮わついた感じ。だから、年収も平均以下の僕は普段節約ばっかりしてるんだけどもその気分を満喫したくて、酔い痴れたくて、なんなら吸血鬼に魅了されてしまったかのように、ついつい買ってしまった、というわけなのだ。




って、可良々木君君の真似をしてみたけれど共感性羞恥を巻き散らかすのはこのくらいにして本格的にはじめよう。




で、俺にとって、この作品は性欲が昂っているときに同情や憐れを誘われてしまって意中ではない女性と関係を持ってしまったお人好しかつ優柔不断な男が、意中の女性に支えられながらその女性の人生を背負う、まあ結婚する覚悟を決めるまでの葛藤の様、そんな話。




あるいは女性に生理が来ない、もしくは子供ができたと打ち明けられた男が同じく人生を女性と子供に捧げる覚悟を決めるまでの葛藤の様、そんな話だと感じたよ。




もちろん、これは俺の勝手な解釈だし、物語シリーズ全体を通せば見方も変わってくるんだろうし、他の方のご意見を否定する気はないよ。




ただ、なんとなくだけどさ可良々木君を見ているとさ、ウディアレンを思い出すんだよね。




って、俺の解釈の根拠にはならないか。




まあでも思春期の青年たちから共感を得ながら、男として女性を関わるってこういうことだぜ、っていうことを伝えたくなったらさ。




ストレートに恋愛物語を描くよりも女性の内面にある男には理解も共感も想像もできない部分を怪異として描写する。




その怪異血塗れのバトル、っていうか多少多くの女性たちよりも多少恵まれた身体の耐久力で耐え抜くというやり方で向き合う。




その様子を描くことでさ、俺もそうなんだけどガチバトル大好き英雄願望塗れの男子の心を掴みつつ、伝えたいことを伝えられるのかな、って思ったよ。




例えばこんな感じ。




現実路線


僕の顔を見たくないという拒絶の意志だろう。


僕に背中を向けた。




春のうららかな日差しが彼女の艷やかな黒髪に光の輪を作る。




天使のような後ろ姿からは想像できない罵詈雑言の雨が僕に降り注ぐ。




怪異路線


僕の顔を見たくないという拒絶の意志だろう。


僕に背中を向けた。




「ヒッ」




僕はみっともない声を発し、これまたみっともない姿を晒していた。腰を抜かしていたのだ。




月の光が照らす彼女の後頭部。そこには大きく開かれた紅き唇とその中に並ぶ薄汚れた、ところどこ赤黒く染まった牙が並んでいた。




噂の怪異二口女がよりによって彼女だったなんて...




ポタリ、ポタリとその口から垂れる涎の音。




まるでオンボロ小屋で聞く雨漏りの音ようだった。






なーんてなんだかノッちゃって例が長すぎちゃった。




それに俺、読者様に語れるような女性との関わりなんてないんすけど...




どうしたらいいっすかね?




って、人と関わらないように生きてきちゃったし、働いて眠るだけの人生だから語れるような実体験がないんだよねぇ。




妄想するのは好きだけど...




あっ、はっちゃけた。いや閃いた。




俺が妄想に浸っちゃうのを怪異のせいにすればいいんじゃね?




ちょっと考えてみるわ。




ってなわけでじゃあ、またね。







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