ルール
私は受付まで歩くと、従業員が声をかけてきた
「お待ちしておりました。参加費1万円となります。」
わたしは無言で1万円を差し出す。
「ありがとうございます。それでは、こちらのQRコードを読み取りlimeに追加してください。それが終わりましたら、こちらにお入りください」と言った。
私は言われた通りにQRコードを読み取り、言われた場所へ向かおうとする。心拍数が上がってくるのを感じた。少しだけ足が震える。
何故だろう。
他人の金なのに。
ノーリスクなのに。
落ち着くために深呼吸をする
生ぬるい風がふく。
今は秋私はそれをおもいだす1分もかからない道だが体感では10分かかってるような気がした。そして会場と思われるところに着いた。そこは大きいホールで80人程の人間がいる。そして、前には従業員が立っていた。上には大きなタイマーが付いてある。制限時間がありそうだなと思うが、どんな内容なのかは分からない。limeに登録したのだから答えはここに打つのだろうか?それともここから司令が出されるのか、全くわからない。
周囲がザワついている。しかし、話し声はほとんどない。独り言がほとんどだった。
わたしは何も考えないことにした。多分それが1番落ち着くから
「長らくお待たせ致しました
これよりゲームを始めます」
従業員が話し始めた。一瞬にして静かになる。そして、従業員は言った
「まず、はじめにルールを説明します。ただし質問などは一切受け付けませんのでご自分でお考え下さい。皆様には、先程登録して頂いたlimeに数を入れてもらいます。1度入力した数は変更出来ません。ただし、100よりも大きい。または他の方と同じ値である場合は失格となります。失格者を除いた方の中で最も値の大きい方の勝利となります。制限時間は10分です。それでは、はじめ。」
要約すると
1 100以下の数をかけ
2 他の人とダブってたらOUT
3 1番大きい数字を書いた人の勝ち