金欠と、お互いの事情
宿-------
自己紹介などの後二人は、お互いの、情報交換の為、宿に来ていた。
「ふぅ、お前がお金持っててよかった。」
「ま、これでお金なくなったんだけどね。」
「何⁈、リア、お前もお金ないのか?」
「その通り、さっき倒したゴブリンから手に入れたお金だけよ。」
ヤッバ、二人とも一文無しとか、やば過ぎる。
ギュルルル、あぁ、腹減った死にそう。
「俺も、腹減ってるけど、お前も結構やばいんじゃないか?」
「そうね、そろそろ限界かもしれないわ。明日狩に出ない?」
「確か、モンスターを倒せばお金がもらえるんだったな。」
「えぇ、ちなみにロゼは、戦闘経験は、どのくらいなの?」
「これまでで、二回だな。」
「え?さっきのゴブリン戦で一回、あとは?」
「ゴロツキに出くわしちまって、煙幕使って逃げた。」
「ロゼって、まともに戦闘したことないのね、」
「恥ずかしながらな、そういうリアは、戦闘経験あるのか?」
さっきの魔法といい、この世界についても、分かってるし、だいぶ戦闘ならしてるっぽいな。
「私は、5回ね、」
「え?」
最近耳の調子が悪いのかな?
「だから、5回よ」
「お前って、もしかして異世界から来てるとかじゃないよな?」
「よく分かったわね、5日前に、自殺しようとしたら、知らない人に、止められて異世界に放り込まれたってわけ。」
「うーんと、そういうことは、最初に言っといてくれない?」
「あ、ごめん。」
「うんまぁ、いいけど、俺も同じ状況だ。」
「そういうことは、最初に言ってよね。」
「同じ状況なんだから。」
「「あははははははははは」」
「んーと、改めまして、お互い、災難でしたな。」
「そうね、とりあえず、寝ましょうか?」
「そだな。色々と疲れたわ、」
「「おやすみなさい。」」