パーティメンバーと、偽名
--------なさい。
なんだようるさいなぁ。
-----きなさい!
「起きなさーーい!」
「うわぁぁぁぁー!って驚かすなよ。」
よく見ると、そこには俺より少し背の高い女の子が座っていた。結構というよりかなり美少女だ。
「あなたがいつまでも起きないからでしょ。」
「もしかして、あなたは、俺を救ってくれたのち殺そうとした方でしょうか。
感謝をします、と同時に謝罪を要求してもよろしいでしょうか?」
俺は、今心に思っていることをそのまま言った。とても、反応が気になる。
「えーと、どういたしましてと、ごめんなさい。」
「あ、意外と答えてくれた。」
「何を言ってるの?で、あなたは、大丈夫なの?」
「あぁ、なんとか、と言いたいところだが非常にピンチだ体が感電して、身動き一つ取れないという状況だ。まぁ、9割くらい、あんたの魔法のおかげだけどな。」
「さっき謝罪したじゃない。」
「まぁその話は、置いといてあれから俺、何時間くらい寝てた?」
「んー、3分くらいね。」
「そこまで寝てたわけじゃないんだな。」
「そうね。」
「あ、そうだお前、俺と一緒に組まないか?」
「ん?」
「俺と一緒に旅しないか?と聞いている。」
「あのー、会ってからそんなに経ってないけどなんでそんないきなり唐突なの?」
「いやー、はっきり言っちゃ、俺、お金もないし家もないし食べるものも無い。
下手すりゃ明日にでも死んじまうんですけど。」
「あなたが死のうが行きようが知ったこっちゃないってやつね。」
「そん、、な、なぜだ、そこは、普通
『仕方ないわね、あなたと一緒に旅してあげるわ』だろ、なぜこの世界は、お約束ってのが効かないんだ、」
「その、おやくそく?て言うのは、わからないけどあなたの強さによるわね、スキルを持ってると上等だけど。」
「その、スキルって何?」
「あなた、何歳?」
「13だな。」
「その歳にもなってまだスキルも教えてもらってないの?」
この流れから、したら異世界から来たなんて言えば、話が面倒になりそうだし適当に誤魔化しておくか。
「えと、親が小さい頃亡くなったから、、、」
「あ、ごめんなんか、ダメなこと聞いたよね。」
「いや、大丈夫だ。」
なんとか誤魔化せてるな、流石俺の名演技。
「えーと、それじゃ、スキルって言ってみて。」
「?それだけでいいのか?」
「うん、そしたら画面に出ると思うから。」
「スキル」
すると、視界にガジェットが、表示され、そこに、スキル名が書いてあった。
「えっと、知恵の極意、Secrets Wisdomって書いてあるんだが?」
もしかして、俺、強いんじゃないか?
「んーと、スキルは、あるみたいね。
えっと知恵の極意か、聞いたことないけど、聞く限り戦闘には、向いてない方な感じね。」
まぁわかってたけど。
「スキルはあるしで、お前はどうなんだ?」
「何が?」
「もう忘れたのかよ。一緒に旅してくれるのか?」
「そうね、私もちょうど仲間が欲しかった頃だし、いいわ、あなたと一緒に旅してあげる。」
「マジで⁈」
「本当よ」
「よっしゃぁぁあ。」
「喜んでもらえて嬉しいんだけど、お互い自己紹介がまだね、私は、リリー、
リリー・アンドレアよ、好きに呼んで。
で、あなたは?」
本名を言ってもいいが、どうせ、変な名前とか言われそうだし。
「えっと、、、」