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8話 ルクス・シルバー


意識が飛びそうだ。


はぁはぁはぁはぁ、何から逃げてるのかも分からない。


少年は死にかけていた。ただ、理不尽なまでの世界からの暴力により、今日もまた一人一人と命を落としていく。


この少年は今年で五歳となるので、その身に秘めた魔法属性を調べようとしたのだが、それがどうも不味い属性だったらしく俗にいう汚れた魔法属性だったらしい。

五つある属性のうちの火、水、風、光、闇。

だが、俺の属性は白だ。あるはずのない白という属性が表すのは無能の烙印を押されるたった1握りの可能性を持つ無属性という魔法属性だ。

だが、白以外にも色を示す属性はある、それは複数の属性が混ざった時だ。だが、白だけは謎なので無能として扱っているのだ。


そのためこの少年の家族はわかった瞬間居なかったことにしようとしたのだ。幸い弟がいたので家族からすれば居なくなっても代わりがいるからいいのだろう。


逃げて来たのは森だ。……くそ、くそ……。汚れた魔法しか使えないからって実の息子をここまで……。


ここまでなのか……。


生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい



こんな所で死んでたまるか……決して諦めない……。


無能だろうが、なんだろうが決して……決して……。


少年は空に手を伸ばすとその手も地べたへと落ちグたりと倒れ込んだのだった。












☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆


あなた、ちょっと、あなた。


そこのお兄さん、そうそう貴方よ。


ひとり面白そうな人がいるなーって思ったけど、我慢出来なくて声かけちゃった。


やけに騒がしい女が目の前でキャーキャー言っている。


で、何のようなの? 面白そうなゲームで死んじゃってしょんぼりしてたんだけど。


そうそうそれの事なんだけど、朗報です!

なんとこの度転生することになりました拍手!


……転生ねぇ。


元気出して面白くしてよー? 面白そうなお兄さんだからスカウトしたんだしー。

じゃあ早速だけど記憶を埋め込むわね。


記憶を埋め込む?


今回の転生は最初からお父さんのたまたまから育つんじゃないんだよ。途中から育つから今までの過程の記憶を埋め込むんだよ。


……見た目は凄く綺麗なお姉さんがとんでもないこと言ってる気がする。


なるほどね。じゃあ早速だけど頼む。


物分りが早くて助かるわ。お姉さんそういう人は好きよ。じゃあ早速いってみよー!

痛いけど我慢ね。


ぐっ、これは堪えるな。


脳内にとんでもない情報量が流れ込んでくる、異世界について魔法について、自分自身について。


しばらくすると痛みは無くなり、記憶が流れてくることは無くなった。


そう言えばだけどー、お兄さん強かったでしょ? ゲームでは、だから特別サービスとして色々としてあげたからね。お姉さんに感謝だよ?


わーい、ありがとうー(棒読み)


うふふ、じゃあ、またね。


どうやら素直に喜んでいると思ってるようだ。


貴方に祝福を

そしてさよなら


☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆












目が覚めたら見覚えのない天井が見える。どうやら木製の建物らしい。


足音が聞こえる。


「もう起きたかしら、流石に起きてくれないとお姉さん無理やり襲って起こしちゃうかも。」


……何やら危ない発言が聞こえる。おれはまだ5歳なんだが、精神年齢は二十歳を超えているが。とりあえず寝ているふりでもするか。


「朝よー、起きなさーい。……あれ? まだおきてないのかな。まぁ傷も深かったし、仕方ないか。じゃあ戻って朝ごはんでも作りますか。」


どうやらこの女性は部屋から出るらしい。とりあえず少しだけ寝ていたいのでそうしてもらえると有難い。


キャッ


女性の悲鳴が聞こえたと思ったらどうやらコケたらしく、肘が脇腹に強打した。


グヘッ


「ごめんなさい、起こしちゃったわね。オールヒーリング」


すぐさま魔法により痛みは消え、少年は起き上がった。


「痛っ。……ここはどこですか?」


「ここはね、超絶美人さんのアイシアの家なのだー。もしかして君ー、記憶喪失かな? 自分の名前覚えてるー?」


どうやら記憶喪失と思われているらしいその方が都合がいいのでいいのだが。

それよりも名前だ。この世界での少年の名前はルクス・ナイトだったはすだ。元の世界では、神崎(かんざき) 恭介(きょうすけ)だった。だが、どっちの名前の方が都合がいいのか……。


「俺の名は……、ルクス・ナイトです。その他はあまり覚えていません。」


この目の前の自称超絶美人さんはルクス・ナイトと言った瞬間にビクっとした。ということはどうやら俺のことを知っているらしい。


「……なるほどね。じゃあ今日からその名は捨てなさい。あなたは今日からルクス・シルバーよ。」


どうやら名を捨て無ければならないほど切迫してる事も理解しているらしい。


「……分かりました。」


「うふふ、物分りがいいわね。とても5歳とは思えないわ。」


「超絶美人さんもとても年齢通りの年に見えないけどね。」


特に言動とその貧相な胸が。


「あら生意気な子も好きよ? けど、そんなに年取ってないのになぁ。もしかして大人な女性に見えたのかしら?」


アイシアは無い胸を張って言った。


「まぁ、そうかもね。」


「とりあえず今日から私の息子みたいなもんだから、どんと何でも言いなさい! それに貴方を鍛えてあげるわ。何故か貴方からはとんでもない雰囲気がするのよね。」


「まるで強者みたいに扱ってるけど、まだ5歳の子供だからね。」


「分かってるわよ。そんな雰囲気じゃないわ。もっとこう、子供なんだけど、その皮を被ってる感じっていうのかな。そんな感じするのよね。」


そんな訳ないだろ。見た目通り5歳の子供だよ。まぁたしかに、女神がなんとか言ってたけど。そう言えば女神から名前聞いてないなぁ。まぁ忘れてたけどいいか。


「とにかく今日は疲れてるみたいだからゆっくり休みなさい。ただし明日からうふふ。」


うふふってなんだよはっきり言えよ。


「じゃあこのまま休むよ。じゃあおやすみ。」


「じゃあまたおやすみ。」


どうやら体は疲れていたらしい。すぐに意識は闇の中に消えた。







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