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7話 終焉



ポタッ……ポタッ……


とあるビルの屋内で血が滴り落ちる。そのフロアのみならず、全てのフロアにおいて悲惨な現状となっており、所々に頭や片腕が転がっている。

そんなビルの中で生き残っていたのはほんの2人だけであった。


「あ〜あ〜まったくー。これだから人間はやなのよね。」


鎖を引きずる大量の返り血を浴びた女が男に向かって徐々に近づいていく。


「何なんだよお前……、急に現れて、何が目的なんだよ!」


「お前って私はアリシアっていう女神だよ? 知らないかな。あと何が目的って、世界に異分子が紛れ込んでたから殺そっかなって思ったんだよー!」


その女神はうつくしかった。その狂気に支配された目、血みどろの顔でなければ


「とにかく助けて……、誰か助けてくれー!」


男は大声で叫ぶが部屋に響くばかりで外に声が聞こえてるとは思えない。


「困ったもんだよね。何度も助け呼んでも無駄って言ったのに。」


女神は男の方へ腕を横に薙ぐように払う。


すると男の頭から面白いように血が飛び出てくる。


「また血まみれになっちゃった。仕方ないよねー。まぁ、みんな死ぬことは無いはずだったのに、異常事態だよ全く。転移させることしか出来ないなんてね。」


流石に私も想定できなかったなんてね。


とりあえずこのゲームを終わらせますか。それともそのままバラバラに転生させてもいいかもね。


「私としては面白かったらなんでもいいけどね。」


じゃあ、始めよっか。



終焉を今ここに…。

そして新たなる希望を探して輪廻転生を…。


















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ピロピロリン

ピロピロリン


運営からのメールです。


ん?

運営からのお知らせか?


手紙が運営から届いたと思い、ブルーはアイコンをタップし、手紙を開く


運営……り


全……レイヤー…告ぐ、……して……転……するだろう。

先に……待って……と……貴方達に……を。

諦め……を祈っ……永久に……なさい。



なんじゃこれ、意味わからんな。とりあえず無視しとこう。



その日ゲーム内プレイヤーは全滅し、ファンタジーオンラインは幕を閉じた。


最後に待ち受けていたのは、メッセージバーに映った「……皆様に祝福を……。」の文字だけだった。

















終わりではありません。始まりです

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