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6話 スリル

6話


ピロピロりん

ピロピロりん


おっ? 運営からメールか、多分ギルドイベントの事かな。


イベントより既に2日経過しており、結果が出てもおかしくない頃合だ。

俺たちのギルドは3人だが他のギルドに負けてない自信もあるから結果が気になっていた。


運営より


ギルドイベントに関しての報告を致します。


イベントランキング



1位 一騎当千 ギルドリーダー???

総合評価???????

ポイント評価1297060

人数3人


2位アイアンブレッド リーダーシンファ

総合評価156040

ポイント評価425230

人数35人


3位青の騎士団 リーダーブルー

総合評価158770

ポイント評価395280

人数33人


各ギルドには順位に応じた報酬が渡されます。


なお次回のアップデートは一週間後となっております。


進捗状況についてはその時にお知らせいたしますのでよろしくお願いします。





運営より


一騎当千ギルドリーダーのアカツキ様、此度のイベントにおいて1位獲得おめでとうございます。


報酬の件につきましては、ギルド全体に給付するものと、個人に対して給付するものがありますのでよろしくお願いします。


ギルドイベント1位報酬

魔物の卵

いつ産まれるかは不明だが、大事にしよう。

白色で、神秘的な色をしている。


ギルドランキング1位の証

この証は譲渡不可、この証を持つギルドのパーティは等倍に経験値を分ける。


始まりの村の屋敷をギルド全員の拠点として使用できる。





少し期待してたのと違うけど、充分かな。


卵に関しては多分ペット的な感じだろう。


証に関しては便利だな。6人パーティを作っても経験値をわけふるのがみんな一人分としてなのだから結構チート効果ではないだろうか。


最後の家に関して言えば少しは期待していた。

なぜならやっぱり拠点って憧れるじゃん?


アカツキは早速、ホウオウに連絡し、アオイの鍛冶屋へ集まるように指示を出す。アオイにも一応声をかけて鍛冶屋へと向かう。


「おめでとうー!」


「私たちが1位なんて信じられませんね。」


「じゃあ、早速で悪いけど、拠点となる家を見に行こっか。」


「「行きましょう!!」」


報酬として貰った家はアオイの鍛冶屋からさほど離れておらず、すぐに見えてきた。


「これって……。」


「家というより屋敷って感じですね。」


「確かにな。 」


俺達が想像してたのは普通の一軒家だったんだけど、どうやら馬鹿でかい屋敷だったようで、3人で使うには場所が余りすぎる。


中は薄汚れてたりもせず、比較的綺麗で、家具なども置いており、すぐに住めるようになっていた。


「おぉー。ここが私たちの拠点なんですね。夢みたいです。」


「凄いな本当に、まぁ3人だから広すぎるけどね。」


「みんな集まったし、なんかギルドらしいこともしてないし、会議でもする?」


「そうだね。会議って言っても何するかわからないけど。」


とりあえず俺たちは目的もないまま会議をすることにした。


第一の議題として、ギルドの目的について話し合った。


集団としても個人としても目標を持たなければ成長の意志が無くなるからな。


「とりあえず最終目的はゲームをクリアすることとして、サブ的な目的は何にする?」


「そうねぇ、個人としては鍛冶屋を極めたいけど、ギルドとしてはゲームを楽しむぐらいしか。」


「私も同意見ですね、死んだらいけないのは分かっているのですが、アカツキさんのギルドに入ってから妙に楽しいです。私としては魔法使いを極めたいですね。」


「まぁ、そうなるわな。じゃあギルドの目的はゲームを楽しむことでいくか。

俺の目的も楽しむことだから丁度いいな。」


この時3人は気づかなかった互いの異常さに。

デスゲームにおいて死はリアルの死に直結する。だからこそプレイヤーは恐怖しながらゲームをするのだが、3人は違った。楽しむことで克服したのだ。


「じゃあ、今日もパーティする?」


「今日は鍛冶屋で武器を頼まれててね。あのシンファって人の。」


「シンファって言えば、アイアンブレッドのギルドリーダーじゃないですか!?」


「あぁ、なんかレベルが上がってから武器の質が良いらしくて、料金的にも高いはずなんだが、有名所のプレイヤーは私のところに来てるな。」


「うーん、じゃあ2人でするかな。」


「すまんな。」


アオイは用事があると言うので、先に鍛冶屋へと戻り、アカツキとホウオウはパーティを組む。


「2人でのパーティは初めてだな。」


「そうですね、普段はアオイもいますし。」


「じゃあ張り切っていくか!」


「そうですね!」




2人は昼の魔物との戦いを知らない。はっきり言えば他の者がどんな気持ちで戦っているのか分からない。

2人は夜にも関わらず魔物と戦い恐れを知らず、未だ恐れなく戦う。

その異常さに2人は、気付かず戦い続けるのだ。死と隣合わせのスリルを求めて。

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