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掲示板と鍛冶屋



1:名無し

とりあえずファンタジーオンラインの掲示板作っとくぜ。攻略とか、なんかあったら貼ってくれよな!


2:名無し


»1:さんきゅー

攻略といっても、配信されてから12時間立ってようやくみんな本腰だからあんまり無いけどな笑


3:名無し

なんか聞くところによると夜がやばいらしい。夜に外行って死んだやつが最低でも200は行ったらしい。


4:名無し

»3:まじかよ!夜が危険って告知されてたのによく行ったなおい。

おれも今からだわ。てか、村の周りもう狩場の奪い合いだわ。次の街行きてぇ。


5:名無し

情報、一ヶ月後にゲームの進捗状況が発表される。

始まって初日だが、一ヶ月後にアップデートが決定したらしい。


6:名無し

»5:運営優秀かよ、早すぎな。


7:名無し

課金システムがないからこのゲームはいいよな。純粋に時間を掛けた者が強いって言うのが。


☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆



108:名無し

なんか、今日の夕方にもアップデートが決定したらしい。


109:名無し

»108:なんか不具合かな


110:名無し

»109:いやわからん。数分で終わるらしいから大したことないんじゃないか?


☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆










「帰ってきたー。ほんと仕事辛たん。」


アカツキは再び村へともどってきた。


現在の時刻は5:54、眠たいのは山々だが、今日から休みのため張り切ってゲームをする。


とりあえず、店に向かうかなー。


アカツキの装備は初期装備のため、早速武器屋へ向かう。


職業には鍛冶屋、武器屋など、様々なものもあるため、プレイヤー自身も売却や購入、作成をすることが出来るが、いまはNPCしか居ないと思うので、NPCがしている武器屋へ向かう。


「いらっしゃいませ」


「アイテムを売りたいんだが、お願いできるか?」


「はい、分かりました何をお売りになりますか?」


そうだな。ナイトオークが落としていた。謎の鉱物というのを売ろうかな。


「これでお願いします。」


NPCが鑑定を行い値段を提示した。


「こちらは、10万フェアリーで買い取らせていただきます。」


このゲームでの通貨はフェアリーを使う。


1フェアリーにつき、1円と考えている。


ちなみに俺が今出したのはひとつだけの価格だ。

アイテムボックスには同じものが30個ほど入っている。


単純に計算すれば300万まで使えるということか。


ちなみに初期装備の売却価格は400フェアリーだ。


「ではそれでお願いします。」


「かしこまりました。それではこちらをどうぞ。」


「フェアリーのはいった。袋を受け取り、アイテムボックスにいれる。」


「とりあえずこの店にある一番いい武器も見せてもらえるか?」


「わかりました。」


店主がそう言いもってきたのはまだ、初期装備と比べればマシ程度のものだった。


……。仕方ないか。


「じゃあそれを貰おう。」


「1000フェアリーとなります。」


アカツキは武器と防具、アイテムを買い揃えて、村を探索していると、何だか村の中央広場が騒がしかった。


「…………アウト………ない…。」


「な……て。」


「俺た……れねえじゃ……か。」


中央に向かうたび徐々にその騒がしさがわかる。


おれはその中でも目立つ、全身が青に覆われた人物に話しかけた。


「あのー、どうかされたんですか?」


「あ? なんだこんな時に。」


「何があったのか知りたくて来たんですけど。」


「あぁ、今ファンタジーオンラインからログアウトできないらしくてな、運営に問い合せても何も帰ってこねーし、変化なしだよ。」


「あー、そういう事だったんですね。」


「なんか、最新情報で、アップデート中らしいからそれで出れないのかもなとか誰かが言ってたが、分からんからみんな不安なのさ。」


「分かりました。ありがとうございます。それでは私はこれにて。」


「何かの縁だ。フレンド登録しとかないか?」


「そうですね。」


「俺の名はブルーだ。よろしくな。まぁ見ての通り、青が好きだからブルーにしてる。」


「私はアカツキです。特に意味はありませんが、よろしくお願いしますね。」


「じゃあまたな! 夜はヤバいやつが出るらしいから出ない方がいいぞ。」


「はい、ありがとうございます。」


といっても、既に出ているので手遅れだが。


暫く離れると、運営からメールが来た。



運営より


こんばんは、アップデートですが、終了致しました。


今回のアップデートでは、バグの修正、とある称号の強化、ログアウト出来ないように修正、死んだら、生き返らないように修正、死んだら実際に、リアルで死ぬように修正を、行いました。


なお、始まりの村に死んだ者の名前が書かれる石碑を建築致しました。


今回のアップデートをもって、ファンタジーオンラインは完成となります。そのため次回からのアップデートはありません。

また、一ヶ月後のクリア進捗状況は発表させてもらいます。


皆さんがこのゲームから出る方法は一つのみです。クリアしてください。


では、ゲームを楽しんでください。










……。何かの冗談だろうか?

まぁ運営がだからそんなことは無いだろうが。

まぁ、死んだらリアルも死ぬなんて、素敵すぎるだろ。実際に死ぬかもしれないから本気で出来るからなぁ。

面白そうじゃん。


アカツキはまた夜の草原に出かけて狩りを開始する。例えレジェンド ホーンがいようと、狩りの楽しみに勝るものはなかった。


一日一日が刻々と過ぎていく。


ゲーム開始から1週間。夜の魔物を狩り尽くすようにアカツキはノンストップで、倒していた。


名前 アカツキ

職業 探偵(二次職)

職業レベル9

レベル87


スキル

罠作りレベル12

落とし穴

痺れ罠

毒罠

爆発罠

幻覚罠

空中トラップ

トラバサミ

煙罠


派生痺れ落とし穴

派生毒の落とし穴

記録レベル6

暗視レベル9

遠視レベル7

鑑定レベル6

偽装レベル5

闇魔法レベル6

縮地レベル3



称号

知る者

効果特になし。

闇に生きる者

取得条件 夜で戦闘を行い勝つこと。敵は魔物であること。

効果 夜の間ステータスアップ

21時~7時

称号闇を制する者

取得条件三時間以上夜で外にいること。かつ、5体以上魔物を倒すこと。

効果 夜で行う戦闘での経験値取得率を1.5倍に、ドロップ率を1.5倍に、全ステータスを1.5倍にする。


狩りと言ってもほとんどがナイトオークのため、ワンパターンになり、余裕で倒せていた。

だが、前回のアップデートで、HPが増えたのか最初はなかなか倒せなかった。だが、その分経験値がふえて、うまうまだった。


今日は珍しく、というか、初めて昼になってから外に出る。

どんな感じなのか気になったのだ。


……。何も無い


見渡す限り、何も無い。遠視を使っても特には何も魔物すら見えない。


多分借り尽くされたんだろうな攻略する連中に。


アカツキは少し移動を開始する。


魔物を見つけたが鑑定の結果


名前 スライム

種族 スライム

レベル1

スキルなし


称号

柔らかい者

効果特になし


……。弱そう。とりあえず槍で刺してみるが、1発で消滅した。


周辺を見渡すとなにやら、遠くで戦闘をしているプレイヤーがいる。どうやら苦戦しているようだ。


アカツキは急いで向かうとどうやら、女性プレイヤーだったらしく、相手はオークで、女性は見たところ盗賊だ。


「くそ、なんで。」


女性プレイヤーが攻撃しても一向にダメージは通っていない。初期装備に加えて、攻撃力の低い盗賊のため、オークにダメージを与えられないのだろう。


「大丈夫か? 手をかそうか?」


「頼む、全然ダメージが通らないんだ。」


「分かった。」


アカツキはオークの頭目掛けて槍を刺すと、避けられなかったオークは消滅した。


「ありがとう、強いんだね。」


女性は大人びた雰囲気のイメージをしており、短剣のため、盗賊と考えていたが服装を見るに道具屋か武器屋などの商売する職業だろう。


「なにかお礼にさせてくれよ。そうだな。私はアオイっていうんだ。鍛冶屋をしてるんだが、何か武器を作ってやるよ。」


「私はアカツキです。よろしくお願いします鍛冶屋か、短剣を装備しているからてっきり盗賊かと。」


「前にも同じこと言われたよ。 じゃあ行こうか。」


アカツキとアオイは村へともどり、早速アオイが営む鍛冶屋へと向かう。


「早速だけど、多分アカツキが持っている素材の方がいいだろうからな。槍を作りたいなら金属とかだしてくれ。」


うーん。とりあえず、例の謎の鉱物を出してみるか。


ごつっ。


テーブルにだすと、重すぎて置く時に大きな音が鳴った。


「見たことのない金属だね。文字通り謎の鉱物だわ。じゃあ特性をつける物をだして、例えば毒草なら毒を与えながら槍で刺せるわよ。」


じゃあ、あれでいこうかな。なんか、レアドロップっぽいけど。


「じゃあこれで頼む。」


謎の内蔵

とある魔物から落ちる謎の内蔵。

その魔物を支える内蔵であるため、その効力は計り知れない。


「またまた謎なやつかい。じゃあとりあえず、明日来てくれ。とんでもない槍ができそうだからね今日は張り切ってやらせてもらうよ。」


「ありがとう、じゃあまた明日な。」


「また明日ー!」


どんな武器ができるのか楽しみだな。











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