最狂故に最強プレイヤーの伝説
最強・最凶・最狂この三つの単語は言わば様々なゲーム内における称号だ。
他にも色々と称号はあるが、何かと有名なのがこの三つ。
最強とは、いちばん強いこと。
最凶とは、最も凶悪であること。
そして、最狂とは、最も狂っていること。
その、三つの単語は、意味はバラバラだが、1番という意味では同じだ。
そして、その単語が、表すのは一つのみだったはずだった。
ある人物が現れるまでは……。
「くそ、この……。負けました。」
ある少年がバーチャルファイトVRゲームで、対戦をして、負けた。
負けることなんて多々あるだろう。そりゃそうだ。誰もがいうだろう。
勝ちがあるから負けがある。ゲームは必ず勝てることなんてない。どんな奴でも負けることはあるって。
だが、その試合は違った。
勝率100%
連勝数596回
名前アカツキ
勝率49%
連勝数0回
名前千早
バーチャルファイトにおいて、伝説となった記録だ。勝率100%、連勝数596回。
この記録はひっそりと田舎でゲームセンターにたまたま入った少年が残した記録だ。
この記録は伝説故に、プレイヤーは最強と呼ばれた。
そのプレイヤーは突然現れて消えそのゲーム内に現れたのは記録上1回のみとなっている。
バーチャルファイトは、キャラクターによって強さ、使いやすさなどがあり、このキャラを使えば必ず勝てるなんてことは無いはずだった。
だが、誰もが使わないキャラクターをほんの数分で使いこなし、特定のキャラクターと歪な技で勝ってみせたのだ。
そして、そのプレイヤーが消えてから5年、世界はとあるゲームに熱中していた。