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小さな栄光  作者: ジュン
8/59

〜 ボール 〜


初めてのマイボール


何十人もいた一年生が

キツい練習と適性によって

振るいにかけられていき、

人数もそうとう減ってきた頃


人一倍下手くそだった僕は

母親にボールをおねだりした


どこにでも売っているゴムボール



嬉しくて嬉しくて




僕の家の前は

トラックがゆうに通れる幅の私道が

20メートルほどあって

近所の子供達はよくそこで遊んでいた


僕は自分のボールが嬉しくて

小学校からくすねてきて隠して

おいたのとは違う、自分のボールが

嬉しくて毎日ドリブルを

ついたり走ったりした



その頃、僕の体に異変が起こった

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