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fragment
仕事を終えた帰り道
まだ明るい街を走った
行き交う人の波の中
忘れかけた君を見つける
何の気兼ねもなしに
助手席に座る君の
少し伸びた髪に
時の流れを感じた
あの夜と同じ公園に
車を止めて二人
変わらない言葉交わして
微笑む互い見てた
今どこで何をしてるの
幸せそうねなんて
あの頃に僕が見ていた
夢は君なのに
いくつも季節過ぎたけど
目を閉じれば君の笑顔さ
新しい人を探しても
君以上に好きになれない
いつか僕を愛してるくれる
人を見つけたら
迷わないでその人を
愛せる人になりたい
あの夜に見ていた公園も
もうすぐ取り壊され
新しいビルが建つんだ
少し悲しいね
あの夜交わした約束を
互いの胸に隠し
さよなら告げる二人に
雨が降り出した
涙かくすように