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小さな栄光  作者: ジュン
28/59

〜 バスケの聖地 代々木第二体育館 〜


大きな会場に


たくさんの観客席


そこは夢の舞台だった



バスケの聖地と呼ばれる場所がある


それは代々木第二体育館



幾多の名勝負を産み


幾多の歓喜、涙をもたらしたことだろう




僕はこの聖地で


プレーをしたことがある


とはいっても、もちろん補欠だが




中学の都大会だった



激戦を制し、僕らは夢の舞台に



何度となく観戦の時に通った


売店への通路



僕らはその通路でアップをすべく

ランニングを始める



なんて大きな会場だろう



僕に緊張はなかった


試合には出ないから



汗をかくことよりも、

メンバー表の確認


頑張る僕の仕事はスコアブックを

つけることだった




試合の時間が近づく



とうとうコートに立つ瞬間が訪れた



応援や参加チームでごった返す観客席


足がすくんだ



コートでのアップが始まる

壁や天井が遠くリングが浮き上がっていた


僕はリングの遠さにレイアップを

届かせるのに必死だった



動いたせいで足のすくみも薄らいだころ


アップも途中なのに集合の声がかかった



先生が言うには、とりあえずアップは中止

ジャージを着て外に出るように


とのこと



とりあえずジャージを着て荷物は

そのままに外に出ようとした時


アナウンスが流れた



ただいま 会場に爆弾が


仕掛けられているという


電話があったため


一時 会場の外に …


… 落ち着いて …




落ち着いてられるか!と

突っ込みつつ外に出た



外に出て待つ


関係者が会場を確認しているらしい



爆発したらどうすんだ?


爆弾処理班は?



幼い僕らはことの重大さも

わからずに事態を少し

楽しんでいた



心ない人のいたずらだったのか

幸いなことに2、30分程で、

安全の確認がとれ大会は

再開された



再開された試合は当時の僕では

理解し記憶出来る程度ではなく


とてもハイレベルなゲームだった



組み合わせ決定のときから

当たりたくなかった強豪との対戦



精一杯を出し尽くしたが

僕らの代々木は一試合で終わった




高校生になり僕はこの

代々木第二体育館に

また足を踏み入れるときがきた


もちろん僕の定位置


観客席に



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