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小さな栄光  作者: ジュン
15/59

〜 夏の終わり 〜

ときには諦める事で


自分の弱さを認め


いくつかの小さな希望を紡ぎ


夢見る大切さを忘れず


明けない夜はないと信じなきゃ


新しい第一歩は

踏み出せないような気がする


僕らの中学校は地元では

名の通った強豪校だった


監督は選抜チームを率いて

海外遠征に行くほどだ



そんな強豪校の強さの秘訣は

顧問の指導力のみにあらず


その教え子達との質の高い

練習にあった


高校や大学でバリバリにやっている

OBから社会人、ときに元日本代表選手

などが中学生の相手・指導をする



そのOB達の送り出しにも

有能な指導者は力を注ぐ


普段の多くの遠征の中には

強豪高校との練習試合や

合同練習もある


そのパイプによる推薦入学が

決まっている生徒達は、

引退試合の翌日から本格的な

7号ボールの練習を開始する


ポジションも変わる


180センチを超える都内屈指のセンターが、

高校でのサバイバルを想定し

ポイントガードの練習などをする



引退試合や引退式などがあっても

高校に上がってバスケットを

続ける有望選手に夏の引退はない


もちろん卒業も春休みもない


新たな高校での練習が始まるまで

ここでの練習は続く



推薦やら高校バスケに縁のない僕は

二日ほど普通の日常を過ごした頃、

共に引退したチームメイトに


「 ジュン 何やってんだよ、練習いくぞ 」


と言われ、え?練習いってるの?


一個上の先輩が引退ても練習に来ていたが

自分たちもそうしているとは知らなかった



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