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一日一絵

作者: 糸田小太

今回は初めての短編小説です!

スサスサスサと鉛筆の音がだだ一人を除いてだれも居ない教室内に響く。私、吉田絵奈は目の前のノートの1ページに誰もいなくなった放課後の教室を描いていた。はずだった。


後ろからガラガラとドアが開く音がして振り向くと1人の男の子が入ってきていた。


隣の席の高野君だった。高野君は机が忘れたらしきノートを取り出すと鞄に入れる。すると


「吉田さんだよね?」


「ひゃい!」


私は思わず返事を噛んでしまった。

恥ずかしさのあまり私が高野くんの顔を見れないで居ると続けて高野君は


「吉田さんはこんな時間まで何してたの?」


ここで机に置き放しだった描きかけの絵に気付いた高野君は


「ってこの絵吉田さんが描いたの!?」


「う、うん。そうだけど……」


私は静かに答える。続けて高野君は


「へぇ、吉田さん絵上手いね。上手いと言うか凄いよ。美術部とか入らないの?」


私は


「うーん。みんなで描くと言うより一人で書いてたいだけだから。」


すると高野君は


「僕も分かるなぁ。何か皆でわいわいやるより、一人でする方が集中出来る」


「そうそう、それが言いたかったの!!」


私は初めて自分と同じ意見の子に出会えて思わずテンションが高くなる。高野君は少し考える素振りをした後


「へぇー良かったら、僕に絵を教えてくれないかな?」


「えっ」


私はぶっきらぼうな声を出す。そしてこれが私と高野君の出会いだった。


「へぇー先に体を書いたほうが良いんだ」


「やってみよっと」


高野君も一緒に書き始める。あれから私と高野君は一緒に絵を描いていた。放課後に男女二人で居たらなんか勘違いされそうだけど。たぶん誰も来ないから大丈夫。のはず。


そんな事を考えながら私も描き始める。


そして私はさっき高野君に聞いたことを思いだす。私は高野君はアニメが好きなのは初日の自己紹介で知ってた。だけど高野君はアニメの原作になるような作品を書きたいと思ったらしい。


ただ自分には絵心は無く、何日か毎日一つ描いていたらしい。だけど上手くいかず結局諦めかけていた。そんな時にさっきの私の絵を見て、話しかけてくれたらしい。


私は返事を待つ高野君に言った。


「良いよ。私なんかで良いんだったら。」


「いくらでも教えて…あげる。」


自分でも何でこんな返事をしたのかは分からない。絵を褒めてくれたことえの嬉しさからなのか。それとも…


「ちょっと良いかな?」


そんな事を考えていると高野君が私に質問をする。私は


「あ、うん。何?」


「ここなんだけどさ…」


私は高野君と絵を描いていると不思議と楽しかった。




僕、高野草太は人生で初めてクラスの女子、吉田さんと帰っていた。理由は吉田さんに絵を教わり始めたからだ。


「吉田さん、今日は絵について教えてくれてありがとう」


「いいよ。別に、それほどの事じゃ無いし」


と照れて顔を真っ赤にしながら言う。


僕はそんな吉田さんの事を愛おしく思った




~あれから2年が経ち、僕と吉田さんは3年生になっていた~


卒業式の前日


僕は何時ものように放課後の教室で吉田さんに絵を習っていた。そして僕はずっと伝えたかった事を勇気を振り絞って言った。


「あのさ、吉田さん」


吉田さんはびっくりしたようにこちらを見ると


「何?」


と聞いてくる。僕は言った


「卒業してからも、僕は吉田さんと"一日一絵"を続けたい。その、良いかな……」


告白も同然だった。吉田さんはゆでダコのように顔を真っ赤にすると


「うん。良いよ……私も思ってたから」


まさか両思いだったとしり僕は嬉しいような恥ずかしいようなそんな気持ちになった。



今回は自分の思いをそのまま書いてみました!

今回の主人公のようにできるなら内藤マーシーさん達のような漫画を書いてみたいです

まぁ小説も好きなので良いですが…

次回は仲川さんちシリーズの予定です

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