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【毎日更新】元魔王様の2度目の人生  作者: ゆーとちん
7章
52/1123

元魔王様とシキの従魔 6

評価やブックマーク等、して頂ければして頂ければして頂ければ〜!!!!!

 コカトリス目当てでオークの討伐依頼を受けたジル達は、数十分と経たないうちにブロム山脈に到着していた。


「まさかこんなに早く着くとは思わなかったのです。」


「前世なら転移のスキルで一瞬だったのだがな。」


 転生するにあたってスキルの大半は消えてしまった。

その中には便利なスキルも数多くあり、転移のスキルもその一つであった。


 世界中どこであろうと一瞬で移動出来ると言うチートスキルだ。

しかし今は転移のスキルを所持していないので、魔法を使った速い移動手段を試してみた。


 先ず自分達を結界魔法を使い結界で包む。

次に重力魔法で結界毎ジル達を空中に浮かせる。

最後にブロム山脈とは反対方向に風魔法をぶっ放せば、結界が空中を爆速で移動すると言う感じだ。


 その結果、セダンの街からブロム山脈まで馬車で数日も掛かる距離を数十分と言う異例の早さで到着してしまった。


「生息域は山脈の奥地と書いていたな。」


「そうなのです。どんどん進むのです!」


 二人ともライムが強化されるのを早く見たいと言った様子だ。

危険な山の中をどんどん進んでいく。


「一応我からあまり離れるなよ。どんな魔物が潜んでいるか分からないからな。」


 そこらの魔物に遅れは取らないが警戒はしておく。

自分なら何かされても大抵問題無いが、最弱コンビはそうもいかない。


「了解なのです!」


 シキと同じ様にライムもプルプルと揺れて了承していそうだ。

コカトリスについては大まかな生息域しか知らないので、ブロム山脈を奥へ奥へと突き進んでいく。

すると突然ジルが動きを止めた。


「ん?どうしたのです?」


「前方に魔物だ。少し遠いみたいだがな。」


 肉眼で把握出来てはいないが、魔物の気配を感じ取った。


「確かにいるのです。オークなのです。」


 シキは精霊眼の力を使って遠くを視た。

豚の頭を持つ人型の魔物が群れで行動している。


「オークか、丁度いいな。」


 ジルは地面に落ちている石ころを拾い、気配のする方へ投げる。

石ころは風切り音を残して森の中を突っ切り、一体のオークの頭を消し飛ばした。


「命中なのです!」


 突然仲間の一体の頭が無くなった事に周りの仲間達が騒いでいる。

そして何かが飛んできたのはかろうじて見えたのか、こちらに向かってきて襲い掛かってきた。


 しかしDランクの討伐依頼対象程度にジルが手こずる筈も無く、数秒でジルが返り討ちにした。

オークの群れは直ぐに肉塊となって依頼達成である。


「これでコカトリスに専念出来るな。」


 オークの死体から魔石を回収する。

討伐依頼は達成されたので、心置きなくコカトリスを探せる。


「シキ、ライムにオークの吸収をさせてみろ。」


 魔石は一つあれば充分なので、丸々幾つかオークの死体が余っている。

オークの肉は豚肉に近いので食用として人気があるのだが、せっかくならライムに吸収させてやりたい。


「分かったのです。ライム、分裂からの変化吸収でオークを吸収するのです!」


 了承する様にプルプルと揺れてから、分裂のスキルで核の無い分身を作り出す。

これで吸収中の無防備な状態を万が一襲われても、本体のライムが死ぬ事は無い。


 ライムは小さな身体を薄く伸ばしてオークを包む。

それから吸収が始まり、オークの身体が徐々に崩れていき、最後には骨すらも残らなかった。


「強くなったです?」


「スキルの取得は無いが、魔力量は少し増えている様だ。」


 万能鑑定で見たがスキルは増えていない。

これはオークがスキルを持っていなかったからである。

だがオークを吸収した事により、ライムの魔力量が少しだけ増えていた。


「食べれば食べるだけ成長するのです!」


 スキルを持っていない魔物であっても魔力量が増えるのならば吸収させ得である。

魔力量が増えればスキルを使える回数も増えるし、ジルの持つ魔法道具のスキル収納本で更に強力なスキルを得られる可能性もある。


「一応様子を見つつやっていくが、我の二の舞にはなるまい。」


 魔王の頃は膨大過ぎる魔力量でとんでもない目に遭ったが、ライムの魔力量の増え方は微々たるものだ。

魔王の成長速度とはレベルが違うので、二の舞となる事は無さそうである。


「では本命のコカトリス探しといくか。」


「ブロム山脈はそれなりに危険地帯なのです。奥地に潜る程に高ランクの魔物との接敵が増えるのです。」


 森の入り口程度であれば新人や中堅の冒険者でも問題無いが、奥に進む程高ランク冒険者の狩場となる。

奥は高ランクの魔物が多く存在しており難易度が高い。


 AランクやBランクの冒険者ですら大怪我を負う事もある場所なので、低ランクの冒険者が探索しようとしても無謀と笑われてしまうだろう。


「ミラが口煩く注意してきた訳だな。」


「Dランクの冒険者が来る様な場所じゃ無いので当然の対応だと思うのです。」


 油断せず危険と感じたら即撤退する様にと、出発する前に口煩く言われたのだ。

ブロム山脈へ依頼に向かって帰ってこない冒険者なんて受付嬢であれば今まで何人も見てきている。


 ジルが強い事なんて当然ミラも分かってはいるのだが、どうしても心配になってしまうのだ。

なのでジルも警戒は怠らない様にしながら奥へ進む。


「ジル様、手掛かりが見えたのです。この先を真っ直ぐなのです。」


 暫く進むとジルの頭上を飛んで辺りを見回しているシキから指示があった。


「ゴブリンやコボルトの石像だな。」


 シキの指示通りに進むと、魔物の形をした石像が沢山あった。

皆一様に生きたまま石像にされた様な苦悶の表情を浮かべている。


「きっとコカトリスに石化されたのです。」


「ならばこの近辺を探すとしよう。」


 コカトリスのスキルによって石化されたのならば近くにいる可能性が高い。

ジル達は探索範囲を絞ってコカトリスを探し始めた。

閲覧ありがとうございました!

定期的に投稿していこうと考えているので、お暇なときにでもご覧になって頂ければ嬉しいです!!!

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