元魔王様とシキの従魔 2
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ギルドを後にしたジル達は宿屋の自室に戻る。
暫くは休暇と言う事にしたので、のんびりと過ごす予定だ。
早速シキは異世界通販のスキルを使い、異世界の本を物色している。
大量の臨時収入があったので、贅沢に使いたい気持ちも分かる。
「シキ、買い物は少し待て。先に買っておきたいものがある。」
無限倉庫があるので嵩張らないし、本はジルも後から読む事が出来るので特に文句は無いが、今は買いたい者があるので少し我慢してもらいたい。
「買っておきたいものってなんなのです?」
ジルに言われたシキが尋ねる。
知識の精霊として異世界の知識には非常に興味がそそられるが、主であるジルに逆らってまで欲したりはしないので手を止める。
「シキの護衛だ。」
ジルが早急に用意したいと思っていたものである。
「護衛なのです?」
「ああ、お前は危なっかしい行動をよくするからな。近くに常に護れる奴がいないと不安だ。」
シキはとても優しい性格をしているので、可哀想な境遇の者を放っておけない。
故に助けようとするのだが本人に戦闘能力は一切無いので、襲われたりしたら危険なのである。
魔王時代は常に誰かしら仲間が近くにいたので問題無かったが、現在はジルしかシキを護れる者がいないのだ。
「ジル様がいるのです。」
「我と行動を別にする時もあるだろ?先日のゴブリン騒動の時も別行動を取っていた訳だしな。」
別行動している最中はシキを護る事が出来無い。
そう言った時に常にシキに付き従っている者がいれば助かるのだ。
「成る程なのです。確かにシキもいてくれたら心強いのです。」
シキが戦闘能力を得られれば出来る事も広がる。
護衛の存在はどちらにも利点があるのだ。
「なら早速探すとするか。」
ジルも異世界通販のスキルで護衛に良さそうなのを探す。
「奴隷、魔物、卵、ゴーレム、魔法道具、沢山あるのです。」
護衛を探すと言っても候補は多い。
さすがは異世界通販の品揃えである。
「特に要望が無ければ魔物にしようと思うがどうだ?」
普通であれば魔物をテイムして従わせようとしても難しい。
魔物自体の性格もあるが、基本的には自分よりも強い者にしか従わないからである。
だが異世界通販のスキルにて購入した魔物は、購入者に絶対服従となる特典がある。
これによって戦闘能力が無いに等しいシキでも、従ってくれる魔物を手に入れる事が出来るのだ。
「大丈夫なのです。モンスターテイマーって少し憧れだったのです!」
自分では絶対に無理な事だったので憧れも多少あるらしい。
それと前世の魔王の側近の一人がモンスターテイマーであり、よく魔物と一緒にいたのも関係しているのだろう。
「魔物の数も多種多様だな。」
最弱と言われている魔物から、頂点と言えるドラゴンまで様々である。
当然中にはこの世界には存在しない魔物も多く存在しており興味をそそられる。
「た、高いのです…。想像以上なのです。」
「ふむ、1000万Gと言う大金も直ぐに無くなりそうだな。」
問題は値段であった。
総じて魔物の値段が高く設定されていた。
手持ちの金で買える魔物も当然いるが弱い部類が大半だ。
せっかく護衛に付けるのならば、一定の強さがなければ意味が無い。
高くてもそれなりの魔物を買いたいところである。
「手頃なのはリザードマンやオーガ辺りか。」
「ジル様、あまり一般的な魔物じゃないと目立つと思うのです。」
買えそうな中でまともなのはその辺りなのだが、従魔としては珍しいだろう。
基本的に従魔と言えばもっと弱い魔物なので、無駄に目立ってしまう可能性がある。
「そうか、確かに強さも大事だが目立つ様な魔物は連れ歩きたくは無いな。オススメはあるか?」
「やっぱり低ランクに位置付けされる魔物なのです。魔物は余程強い者にしか従わない習性があるので、高ランクの魔物を付き従わせるのは目立つのです。」
そう言われたジルは魔王時代の側近の事を思い出していた。
その者はシキの話しとは全く違い、多種多様な魔物をテイムしていた。
中には幼体ではあったが、ドラゴンやフェンリル等もいた気がする。
一般的なテイマーと比べると規格外と言えた。
「何を考えているか大体予想は付くですが、思い浮かべてる人は少し特殊なので参考にならないのです。」
ジルの考えを見抜いて否定するシキ。
その者はテイマーとしての腕だけは世界一と言える部類だったので、参考にするだけ無駄なのであった。
「ならば仕方が無いか。弱い魔物と言えど鍛えればある程度戦える様になるであろう。」
従魔は戦いを経て強くなっていく。
それもテイマーの醍醐味である。
元魔王が鍛えれば弱い魔物でも信じられない強さを手に入れる可能性はある。
「そうなのです。成長を見守るのも楽しそうなのです。」
「自分を護らせる魔物だ、シキが自由に選ぶといい。」
せっかくならば好みの魔物を選べた方がシキも嬉しいだろう。
「いいのです?」
「ああ、どんな魔物でも我がそれなりに戦える様にしてやろう。」
護衛としての役割りを果たせるくらいには鍛えるつもりだ。
最悪鍛えて変わらなければ、魔法道具を大量に身に付けさせて装備による強化も可能だ。
シキがもっと大きければそう言った手段をシキにしてやれたのだが、手乗りサイズのシキを装備で強化するのは無理がある。
「決まったのです!この子がいいのです!」
暫く真剣にスキルと睨めっこしていたシキがついに護衛となる魔物を決めた様だ。
小さな指で指された魔物を見るとスライムであった。
「スライム?シキよ、さすがにスライムは…ん?」
さすがに最弱の魔物であるスライムを護衛にするのは無理だろうと言い掛けたところで、そのスライムに関する興味深い説明文が目に入った。
閲覧ありがとうございました!
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