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【毎日更新】元魔王様の2度目の人生  作者: ゆーとちん
4章
29/1123

元魔王様と初めての依頼 8

評価やブックマーク等、して頂ければして頂ければして頂ければ〜!!!!!

 エルーが集落にある一つの家の中に入っていく。

おそらく捕らえられた人族が中にいるのを、音や臭いで感じ取ったのだろう。


 ゾットは入り口で中にゴブリンが侵入出来無い様に戦っている。

武器を使わず拳や足を使いゴブリンを次々と吹き飛ばしているので格闘家で合っていた。


「お、あいつは。」


 次々と集落にある家から湧き出てくるゴブリン達を倒していると、初めて見るタイプの一際大きいゴブリンが姿を表した。


「先手必勝!」


 ジルは先程と変わらず一瞬で距離を詰めると、迷わず首を落とす様に刀を振るう。

突然の事に反応が遅れ、ガードは間に合っていない。


「ギャギャ!」


 だが直後響いたのは甲高い金属音。

ジルの振るった刀はゴブリンの首に届いていない。


「ほお、止めるか。」


 首を落とす直前に大楯を持ったゴブリンが二体、後ろのゴブリンの姿を隠す様に間に割って入ってきたのだ。

攻撃を受け止められたジルに向けて、守られたゴブリンが反撃とばかりに手斧を振り下ろしてくる。


 しかしかなり鈍重な攻撃であり、そんな攻撃がジルに当たる訳も無く、ひらりと躱して後退する。

ついでに万能鑑定を使って他とは違うゴブリンを視てみた。


「ジェネラルにガーディアンか。」


 一際大きい個体はゴブリンジェネラルと言う名前で、先程聞いていた統率個体の一体だった。

そして大楯を持っているのはゴブリンガーディアンと言う名前だ。


 攻撃手段は持って無さそうだが、守る事には非常に特化していそうなゴブリンである。

その手に持つ身の丈を覆う程の大楯もかなりの防御力がありそうだ。


「グギャア!」


 ゴブリンジェネラルの指示か、両脇にいるゴブリンメイジが火球をジルに向けて飛ばしてくる。

さすがは統率個体と言うだけあって、今までの有象無象のゴブリンとは違い、しっかりと連携して戦う様だ。


 近接攻撃はゴブリンジェネラル、遠距離攻撃はゴブリンメイジ、その両方を守るゴブリンガーディアンと言った編成だ。

冒険者の様なバランスの良い組み合わせをしている。


「まあ、だからどうしたと言う話しだがな。」


 ジルは火球を躱しつつ再び全身する。

その動きに合わせてゴブリンガーディアンが大楯を構える。

そしてゴブリンジェネラルやゴブリンメイジがカウンターを狙う様に大楯の後ろで待機する。


 先程刀を受け止める事が出来たので、大楯でまた防げると思っている様だ。

だがジルは今のところ準備運動の様な感覚で戦っていた。


 対するゴブリンジェネラルは、既に統率個体として味方の強さを引き上げて戦闘をしていた。

なので拮抗している様に見えて、少しのきっかけであっさりと戦況が変わってしまう状態なのだった。


「上級火魔法、フレイムエンチャント!」


 ジルが呟くと持っていた刀が熱を帯びて、火の粉を撒き散らし始める。

刀身もそれに合わせて、赤みがかった色に変わっていく。


 その刀を大楯に向けて振るうと、まるで包丁で豆腐を切ったかの様に抵抗感が殆ど無く、あっさりと大楯ごとゴブリンガーディアンを焼き斬った。


 そして返えす刃で後ろの三体も焼き斬る。

ほのかに肉の焼ける臭いがするが、ゴブリンの肉は不味くて食えた物では無いので、食欲をそそられる事は無い。


「悪く無い切れ味だな!」


 そのまま視界に入るゴブリン達を次々に焼き斬っていく。

残念な事に今度は受け止めてくる様な個体はおらず、一方的な蹂躙が行われる。


 遠目に見ていたゾットもその様子にとても驚いていた。

まさかこれ程一人で戦えるとは思っていなかったのだろう。

まだまだ全力には程遠いが、驚かせるには充分な実力であった。


「お待たせ、救出は完了よ。」


 エルーの声に戦いながら振り向くと、ボロボロに破れた服を着た三人の女性が家から出てきた。

相当怖い思いをしたのだろう、助け出された安心感からか三人共涙を流している。


「エルー、他に人質はいないんだな?」


「ええ、生存者はこれで全員よ。」


 他に捕まった人がいたのかは知らないが、現状生きているのは助け出した三人だけの様だ。

確認も取れたので、他の建物も遠慮無く破壊出来る。


 近くのゴブリンを焼き斬りながら、ファイアアローや同じく初級魔法のファイアボールをゴブリンの家に次々と打ち込んでいく。


 まだ乗り込んで10分程なのだが、それなりに大きい集落の半分が、既に火の手に包まれていた。

その圧倒的な力を見たエルーも、開いた口が塞がらないと言った様子だ。


「ん?」


 順調に蹂躙を続けていると、遠くに明らかに慌てている様子のゴブリンを発見する。

初めて見る種類であり、頭の上には粗末な王冠を被っていた。

見た目から鑑定するまでも無いが、確認したところゴブリンキングであった。


「グギャアアアア!!!」


 そして遠いながらもジルと目が合い、ゴブリンキングは発狂した様な声を上げる。

そしてジルとは反対方向に走り出す。

それに合わせて生き残りのゴブリンジェネラルや上位種達が多数ジルに押し寄せてくる。


「逃げる為の肉壁にされるとは、敵ながら同情するぞ。」


 ゴブリンキングの必死な抵抗だったが、今のジルに対しては大した意味は持たない。

移動しながらの片手間でも軽々とゴブリン達を焼き斬っている。


 押し寄せるゴブリン達を倒しながらでも、平気でゴブリンキングを追えるのだ。

だがその蹂躙の途中、「バキンッ!」と言う嫌な音を立てて、刀が中程から折れてしまった。

閲覧ありがとうございました!

定期的に投稿していこうと考えているので、お暇なときにでもご覧になって頂ければ嬉しいです!!!

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