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幻影道 第三巻   作者: SAKI
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「喫茶店大掃除 その1」

それから数日、ユイちゃんから制服が仕上がったとの報告を受け早速スイカズラへと向かう。確か今日は皆で喫茶店を掃除しようと集まっている。全員参加だからユカリちゃんもいると思うから色んな意味でそわそわしてしまう。


お店に入るとそこには美少女だらけの―――――


「おっ?遅いじゃねーかカイト」


「お前と会うのは初めてだな?」


まぁ……いるよね……黒髪の男性は名前だけなら知っている騎士団団長のエインデだ。あまり表に出ないが料理を担当している、いつもは姿見せることなくいつの間にかいなくなっているらしいが今日は掃除なので表に出ている。


「君がエインデか、宜しくね。噂は聞いてるよ」


そうかと一言言い終えると表情一つ変えず去っていった、無口で淡白な人なのかな。


「おい、聞いてるのか?紫髪の破廉恥おと――― ぐふぉ!?」


取り敢えず目障りだから殴ることにした。何故かユイちゃんに気に入られて呼ばれたのが気に食わないからね。


「こらこら喧嘩しないの♪これで全員?」


もう一発かと思ったがその前にユイちゃんに止められてしまった。ユイちゃんは皆の方へと目を向けると皆頷いた。


「よっし!今日は大変だから手分けしてやろうね♪先ずは――――― 」


ユイちゃんは掃除場所を分担しようと提案しそれぞれの掃除場所を割り当てられた。今回は店全体を掃除することになったから外と中で四人構成で各自仕事を取り掛かること、僕は外に割り当てられた。


☆★☆★ 外掃除


今日は晴天だ、気温は動くと暑いくらいだから小まめに水分補給をしないとね。


今回のメンバーは僕、ユカリちゃん、プレアちゃん、ユイちゃんのまさかの女の子だらけだった。男達の方がやりやすかったんだが中は力仕事が多いのに僕だけ外になった。気弱そうに見えたのだろうか?それならノアちゃんが一番気弱そうに見えるんだがそれは偏見だろう。


「はぁ~い女の子ちゃん達~掃除する前にこれに着替えてね~♪」


早速掃除の準備かと思いきやユイちゃんはショッピングセンターの袋を持って女の子達を呼び出す。ユカリちゃんは中を見るなり動揺している。


「えっ??えっ?」


「おお!まじまじ!?」


何やら盛り上がっているが僕には関係無さそうなので最初は草むしりをすることにした。他は人数がいそうだしユイちゃん達は裏にある扉に入って行っちゃったし取り敢えずやってみるか。


僕は誰もいない部屋で黙々と掃除に取り掛かることにした。こうして一人になるのも意外と久し振りな気がする、いつもはサナエちゃんが傍にいるからかちょっとだけ淋しい気もした、彼女も今頃どんな気持ちで仕事してるのだろうか?


 そんな気持ちを考えながらも僕は仕事に戻った。

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