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幻影道 第三巻   作者: SAKI
24/26

「復活!!」

「はぁ、入院して初日がコレなんてツイてないな〜」


 どのくらい前に居たのか検討付かないがユイは元気みたいだ。


「そこの女性達、あんまり悪いことしてるとこうなるから気を付けてね♪」


 ユイより歳下なのかユイは不敵な笑みを浮かべて首を跳ねた頭を見せる。血がドロドロと生首を投げ棄てた。


「ご、ごめんなさい!命だけは……!」


 一人の女性が懺悔し仲間達を庇うように守っている。


「んじゃあユカリちゃんを殴った子から順番に舌を引き抜いていい?精神的と肉体的に傷を負ったユカリちゃんの責任を貴女は取ってくれるの?」


 笑顔を絶やさないユイに女性戦士達は涙を流しながら謝るがユイは耳を貸さない。


「私一人で償うのはいけませんか?」


 ユイの笑顔に怯えながらも必死に守ろうとする女性はどうやら一番歳上らしい、なら奴は死ぬわね。


「うん、いいよ♪」


 そう言ってユイは満面の笑みで何の躊躇なく【首】を切り落とした。


「子ども達、もう罪は償ったからこれからは真っ当に行きなさい、もし帰る家やお金がないなら私が紹介するからその時はアリアンロッドに伝えなさい」


 ユカリちゃんの傷を癒やしながらスッキリした笑顔で女性達を後にした。死体の後始末は病院内に任せっぱなしにしたけどユイは甘いわね、本当に。


☆★☆★ ユイの病室


「ゆいゆい!」


 傷を癒やすとユカリちゃんは闘牛のように一直線に抱き着いた。あの事件には目を瞑ってね。


「ごめんなさいね〜お姉さん一人で戦っちゃって♪」


「そーだよ!酷いよ!ゆいゆいが行くなら私達も連れてってよ、ゆいゆい一人で戦うから大怪我するんだよ!?」


 昨夜の出来事に憤慨するユカリちゃんを宥めユイから詳細を聞き出す。どうやらアリアンロッドさん無しで単独で研究員幹部を滅したようだ。そして昨日の昼頃急に私が淫乱になった原因は私の背中に付いていたスライムの破片らしい。オルカは女性好きでユイに関わる女性全員に殺されたクローンの体内からユイの服から浴びた血が飛散しスライムで作られた身体を経由してスイカズラから自宅全体に感染させたいたらしい。


「と言う事は私達の体内にも!?」


「そ、だから本体を殺さないと皆お姉さんを好きになってエッチになっちゃうの、お姉さんはそれでもいいけど子どもは可哀想だからね♪」


 改めて知らされる研究員達の能力は凄まじい物だ。そしてユイに私とユカリちゃんに変な液体の入ってるカップを渡された。


「それで病気が消えるから飲んでね☆」


 そう言われると二人は一気に飲み干す。


 ぎゅるるるるるるるる


 腹の中から鳴るやばめな音、こ、これはまさか!?


「ゆいゆい…これ…」


「下剤だよ?体内から無理矢理出すなら下剤飲ませた方が一石千兆だもんね♪」


「それを言うなら一石二鳥だよ!!」


 脳から発信される緊急事態のサイレンに私達は死ぬ気でお手洗いを探すこととなった。


「いってらっしゃーい☆」


 何故か快く手を振るユイに殺意を感じたが今は兎に角探さねば!!


 こうして二人は消えユイ一人になってしまった。


☆★☆★ 病室内


「これで後は四人か…」

 

 殺害リストからオルカの名前を黒く塗り潰す、次の目標の目処を立てようと思い悩む。


「下手げに首突っ込むと厄介な事になるからお次は炎星かな」


 灼熱大陸の攻略か…確か研究所は全部で四つ北、東南、西のどれかに本体がいるはず…私の記憶だも臭いのは北と西か、他は子どもちゃん達に任せよう。次なる目標を立てると自身の傷を回復させる。


「入院なんて窮屈過ぎる、一晩寝たしまた行動再開しよう」


 私の復讐は始まったばかりこの血生臭い戦いを一刻も早く終わらせたい、そして私は……


 ユイが新た目標を掲げ病室を抜け出そうとしたがお見舞いに来たアリアンロッドに叱責されてもう一晩安静にされるのであった。

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