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その③ 〜ライフワークバランスと木材業界〜

65年以上にわたり木材業界に従事してこられた〇〇さんに、最終回の今日はライフワークバランスについてお話を伺いたいと思います


「そらワシらが田舎から出てきた時分っちゅうたら親父や先生の言う事は絶対やからな

『大阪行って材木の仕事せえ』て言われたら『はい分かりました』言うてその通りするわけ

で、市場で働く事になってな

貧しかったし、ちょっとでもマシになりたいからよう頑張ったわ


ワシ字書くんキレイで速いから市売の帳面付け任されてな

競りで誰が何をなんぼで買うたか書くねん

取引先の顔やら名前やら符丁やらもよう覚えたし、算盤も伝票のチェックとか自主的にやって身に付けるわけ・・エラなろうと一生懸命や

売り子はやらんかったけど


力仕事かてやるがな!

丈(3m)の柱なんかいっぺんに6本担ぐわけ・・肩の上に、まず1本、その上に2本、更にその上に3本で6本なるやろ?逆三角形の

今ほど乾かしてないから重とうてな

そのうちみんな肩にコブ出来て毛が生えるねん・・まだ残っとるで、見てこれ

フォークリフトなんかまだ無いからな!

みんな力強かったわ


そんで結婚してまともな給料くれるようになって、子ども出来て・・


子どもと会うて話すいうたら盆と正月くらいやったな、後になって責められたよ・・

朝は毎日早うて夜も遅くまで残って付き合いも行って日祝関係無しで出張も行って・・

会社を儲けさそと必死やったしそれが普通と思ってたからな


そんで50過ぎに心筋梗塞になって・・

心臓をガシッて掴まれるみたいに痛かったわ

それからは仕事セーブするようにしてん

それでも今の若いやつの倍は働いたで!

・・さすがにもうあかんけど(笑)


まぁええわ、しっかり頑張ってや!」

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