ドッペルゲンガー!?
ー第三話ドッペルゲンガー!?ー
「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」
静寂に包まれていた湖に俺の声が木霊した。
この場所に来た瞬間は確かに男の体だったはず、しかし気づいた瞬間には少女になっていた。
「なっ!なんで俺女になってんの!?」
何度も湖に写る自分の姿を確認する、だがやはり写るのは白髪の少女のみ。
「ふぅ〜一旦落ち着こう俺、まずは服を着よう、それから考えよう」
そう、もう一つの問題何故がマッパになっていた
仮にも今の俺の体は女の子いつまでも裸のままなのは
恥ずかしい。
この世界に転生した時点で[創世]を使う方法は頭の中に刻みこまれていた。
「この世界で名乗る名前を決めないと[創世]は使えないか…」
新しい生活で名乗ってゆく名前いざ決めるとなるとネーミングセンスが問われる。
ダサい名前は嫌だ、かといって今は女の子どう名前をつけたものか…
むーむーいいながら考え込んでいると
頭に何かが止まった
「ん?フクロウ?」
何やらさっきまで見ていたあのバカ神リルと同じ
毛の色瞳の色をしている。
「ハハ、まさかそれはないよな…」
そう思った瞬間
「何やら名前が決まらなくて悩んでいるようだねぇ〜シーちゃん!」
はぁもう止まってくれよ俺の不幸
「何でいるんだ?眠いんじゃなかったのか?」
「いやぁシーちゃんの転生の手違いがバレちゃって
神様の立場下ろされちゃった☆」
「だから今日からシーちゃんの付き人になることに
したってわけ」
「じゃあリルはずっと俺についてくるってことか?」
「そゆこと!」
まぁわからないことだらけだから助かりはするな、
まだ聞きたいこともある。
「さて、まずは名前だね!私に良い候補があるよ!」
おぉさっそく役に立ってくれそうだ!
「シェルとかどう?男女どっちにもいそうでしょ?」
案外ネーミングセンスが良いリルに少し驚いたがそうだな、せっかく決めてくれたんだ
「良い名前だな、ちょっと見直したぞ!よしそれでいこう!」
「まずは服を創世するか、え〜とこうか?」
右手を空へ掲げる、そして刻みこまれた創世の詠唱を
唱える
「我が名はシェル、創世神よ、今この場所に衣を創世せよ!」
右手を掲げた空が光る、光の中で服が創世されているのが分かった、そして光がおさまると
ドサッ
創世された服が落ちてきた
「すげぇこれが創世、本当に服が創世された」
創世されたのは、牧場で着ているようなつなぎの服、そしてブーツと下着だった(女物の)
「まずは着るか、このままだと風邪引いちまう」
サッサッっと創世された服を着こむ、創世された服
はフカフカしていてとても着心地が良い。
「おぉ〜似合ってるねぇ〜よかったよ無事に創世が
使えて」
「まぁな、創世される服は術者の考えているものが
反映されるっぽいな」
「しかし、シーちゃん女の子になって随分と背が
小さくなったね!」
思えばあまり体のことを気にしていなかった、というか気にしないようにしていた…
転生される前の身長は174cmほどあったが
今の身長は大体160cmほど
胸はあまり大きくない、あってもBほど
髪型はボブ、顔もとても整っている
間違いなく美少女といえるレベルだ
「あんま、まじまじ見んな恥ずかしいだろ」
「見たっていいでしょ?だって可愛いんだもん!」
ニヤニヤとしているリルに文句を言う、そしてリルが
また俺をからかう
そんなやりとりをしていると…
「あの?あなた方は誰ですか?」
後ろから声がした、驚いてバッと後ろを振り返る
そこにいたのは、どこかで見たことのある顔の少女
に思わず聞いてしまった。
「…久音?」
今回の最後には新しいキャラが登場しました。
彼女は一体誰なのか次話で明らかになります!
そしてシェルとなった和希の不幸も一旦落ち着き
ようやく新しい生活のスタートをします!
次話是非ご覧ください!