第十六話 お楽しみは帰り道
匠君は、何も言わずにランドセルから教科書などを机にしまい込んでいる。
果桜に質問責めを受けるのは覚悟していたので、サラリと流そうと考えてあった。それよりも、子猫の名前の事が気になっていた。仕方ない、帰りふたりになった時のお楽しみにしようと考えを改めた。
「柚葉、ちょっとどうなってるのよぉ」
果桜が身を乗り出して瞳をキラキラ輝かせ聞いてくる。
「もう仲間なんだから、みんなと同じように呼び捨てで良いよって言っただけだよ」
大筋では間違っていないけど、少し意味合いが違うと匠君は思っているだろうなと匠君の背中にごめんと謝っておく。
「匠、柚葉のこと、どう思ってるの?」
果桜の容赦ない質問に困っていると光が助け船を出してくれるた。
「果桜より女の子らしい!」
墓穴を掘ってしまう。
果桜の逆鱗に触れる言葉をつい溢してしまっていた。
「光? 覚えておくね」
「えっ? いやいや深い意味は無いです」
「嘘だぁ」
何だかんだで、このふたり仲がいい。
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帰りの会が行われ、帰り支度が行われる。
柚葉は、匠君に朝聞けなかった事を絶対に聞こうと心に決めていた。
柚葉が気になっている子猫の名前。
匠がどう伝えるのか、あんちゃんに丸投げしてみました(笑) 皆様と一緒によつ葉も楽しみにしたいと思います。
by 菜須 よつ葉




