第一話 二色 (共通パート)
関東の北部で都会的なビル群ばかりに囲まれているわけでもなく、すぐそばに山が有ったりするわけでもない周りに広がる住宅街で育った少年の高橋匠。両親は共働きの中でもじゅうぶんな愛情をもって育てていた。匠はすくすくと育ち特に問題を起こす事もなく幼稚園を終え、小学校も周りと合わせるように、当たり前に地元の公立校へと進んでいく。
勉強も嫌いではないけど進んで机にかじりつくことは無くそこそこには良い成績を残していた。少しだけ運動神経がいいらしく体育の時間はヒーローになることもあったけど、いつももの事じゃなかった。
楽しい学校生活が続いていた五年生の時、匠の状況は変わる。自分のクラスに転校生が入ってきたのだ。その子の名前は松岡柚葉。どことなく都会的な雰囲気のある女の子だった――
目の前には高層ビルしか見えない都会の中で、高層マンションに住む両親の元に生まれた松岡柚葉。父は地元の医師で母は専業主婦。特に裕福というほどの暮らしではなかったけど何一つ不満が無く暮らしていた。幼稚園に上がると人見知りな事もあり、上手くなじむ事が出来ず慣れるまで少し時間を要したが、生活していく中で友達も出来て楽しく過ごすことが出来た。小学校は父の意向に沿う形で私立に通い始める。しかし……周りの子達は自分以外は皆ライバルというような感覚で接してくる。
人見知りなところが出てしまいなかなか馴染めず、しかも皆がライバルというような環境に疑問を抱き始めた矢先、病気を患ってしまい五年生になって静養を兼ね母の実家近くにある公立校へ転校することになった。そこで出会った一人の少年……匠。彼の言動に驚きつつもどこか惹かれ始めて行った――
お読み頂いている皆様に感謝をm(__)m
この第一話は藤谷K介&菜須よつ葉共通パートで次話からsideごとに分かれて執筆&掲載となります。
第二話は匠side(藤谷K介)となりますのでよろしくお願いしますm(__)m
菜須よつ葉先生ファンの皆様方には申し訳ありませんが第三話柚葉sideからのお楽しみになると思います。
この作品は完全二人でのリレーです。書きあがり次第の掲載になりますので進行がゆっくり目になるかもしれませんがご了承くださいm(__)m
字数も少なめになるかと思いますがご了承くださいm(__)m
イメージBGMは逢いたい(誰の歌かはないしょ♡)




