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世界探究~未知に挑む英雄談~  作者: 水無瀬灯り
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第七談 言い訳


 白の国 王室 玉座前


 えー、かくして使徒召喚から3日たったわけですが、少々まずい状況にあります。思い出すほどでもないこの2日。


 1日目、ただご飯食べて踊っただけ。 

 2日目、本読んだだけ、あと魔法使えず事故るバカなやつら。


 これさ?王国側から見るとかなり怪しい。怪しいというより、信頼できない状況なんだよな。


 国の命運は使徒しだい、そんなのが魔法もろくに扱えない、なんて思われたわけ。


 で、そんな陰口を偶然聞いた灯夜の旦那と、きな粉ちゃんと俺。 

 どうにかしないと、となるので考えついた言い訳が……

 


 「なんと!お主たちの得意魔法が変わった?!」



 そう、魔法とは本来人によって特性、特徴がある。それがいきなり変わったら戸惑うよね、というわけだ。



 「はい、国王様。使徒の何名かが前の魔法が使えなくなったと報告があります。なにぶん我々もまだ環境に慣れておりません。どうか力を貸していただきたく思います」



 灯夜の旦那はホントにこんなときに頼りになる。でも、正直これは結構大事な賭け。本には"感覚で、魔法が使える"なんてあったから、感覚でどんな魔法か判別できるはずなんだ。それに気付かせないように調べる方法なんて、あるのか?



 「王よ!以前に偶然にも発見された、"魔法判別鈴"通称"ハンス"が使えるかと」



 いや、あったよ……



 白の国 城内 中央中庭


 てなわけで、私は今灯夜と幸野さんと一緒に得意魔法を判別するために中庭に来てる。いや、正確には幸野さんとだ。

 

 灯夜はどうやら他のメンバーに連れていかれているらしい。

 いやー残念だなー(棒)



 「ゴホン!それでは、皆さん一人ずつ前に来てください」


 

 "魔法判別鈴"通称"ハンス"は、ネーミングはともかくれっきとした魔法道具だそう。大きさ2メートル近くの巨大な鈴。この鈴は、魔法を使う際、大気中に流れる魔素の流れを音に変え、過去のデータからどのようなものか判断することができる。


 ただし、過去に全く同じ得意魔法は双子、あるいは特殊な種族以外現れていないため、あくまで参考レベルだ。



 「一人目!七瀬灯夜殿!鈴の周りの魔素を操作してください」



 一人目はリーダーである灯夜。ぶっちゃけほとんど興味ないんだけどね。


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