番外編 お嫁さん発言について SIDE:アルトゥール
いつもより短め。
俺は夜中になってから、あの時のメンバーを執務室へ集めた。
とても重要な相談があったからだ。
ユフィーレには聞かせられないため、ユフィーレが眠った夜中になってしまった。
「お前たち、ユフィーレのお嫁さん発言、どう思う?」
…………
…………
…………
なんだか部下の視線に、呆れやら生暖かさを含んでいる気がする。
仕方ないだろう!?
子育てなんて、初めての経験なんだからさぁ!
そう言うお前らだって、子どもどころか付き合っているやつすらいないじゃないか!
……ううっ……
俺にも、刺さった……
「小さい子は父親に向かって、『将来はパパのお嫁さんになる!』って言うらしいですし、それなのでは?」
「んー……どうかしら?ユフィーレちゃんはもうすぐ9歳よ。それにギルマスが父親ではないのは、十分わかっているでしょうし、小さくても女の子よ?」
「どっちでもよくないっすか?……え、ダメなんっすか?」
ノインは思考を放棄した。
「どっちも一緒だと思うっすけどねー……ユフィーレは、ずっとここにいるだろうし。」
「「「……」」」
一番核心をついているかもしれない。
考えていないようで、一番的確なノイン。
もしユフィーレに、結婚するから出ていくとか言われたら、泣く自信しかない。
むしろ、そいつを殺しにいくかも。
バレないように、病死とか、事故とか……
俺より強いやつなら……考えてやらなくも、なくもない。
そう思えば……一緒か?
「ギルマスの方はどうなんですか?」
「俺か?俺は……どっちにしろ、違和感がないのは、俺だけか?」
「「「確かに。」」」
(((ギルマスは、今でも十二分に甘いから。)))
「ギルマスの気持ち次第な気がしますね。」
「そうよね〜……ギルマスの気持ち次第で、ユフィーレは何にでもなれるし。逆に言えば、何もできない。」
「わかります!ギルマス、嫉妬深そうですし!『嫁にはやらん!』的な!」
否定……できん。
俺は……本当は、どう思っているんだ??
夜中の会議を解散してからも、1人で頭を抱える羽目になった。
みなさんは、旦那さん枠とお父さん枠、どちらだと思いますか?
むしろ、どちらがいいですか?




