わたしの居場所
今日もアルのお仕事はお休み!
3日後からは仕事を始めるみたいなので、アルのあと少しの休暇を楽しませてもらおう。
今日はたまたま食堂で一緒になった、ミスティ、ロシュア、ノインとわたしたちでお昼ご飯を食べているところ。
ここ数日は皆んな忙しそうにしていたのに、疲れているどころかなんだかすごく生き生きしている様子。
楽しい仕事でも、あったのかな?
……仕事に楽しいも、楽しくないもないか。
じゃあ、個人的な予定とか?
んー??
なんだろう?
「ユフィーレ、何か欲しいものはないか?」
「欲しいもの?でも、アルにも皆んなにも、いっぱいもらってるよ。」
「何でもいいわよ〜」
「誕生日プレゼントだからなっ……あ……」
「「「おいっ」」」
「誕生日……」
誕生日。
絵本で読んだことがある。
生まれてきてくれたことを、生きていることをお祝いする日。
いいのかな?
わたしは、お父さんとお母さんを殺したようなものなのに。
わたしが生まれたから、殺されてしまったのに。
わたしは……
「わたしは……生まれてきて、よかった……?」
「「「「当然!!」」」」
「生まれてきてくれたから、こうして会えたんだ。よかったに決まっているだろ?」
「そうそう。ユフィーレが来てから、毎日楽しいもの!」
「ユフィーレが来て、ギルマスが真面目に仕事している。」
「……おいっ。」
「ユフィーレは可愛いから、何でもいいんだよ!」
アル……ミスティ……ロシュア……ノイン……
「うん……うん……ありがとう……」
涙が溢れる。
こんなに、「生きていてよかった」って思ったのは、生まれて初めて。
だって、ずっと自分を責めてた。
ずっと、自分がいなければって思ってた。
きっと心のどこかで、ずっと居座る気持ちだと思う。
けど、生きていてもいいって言ってくれる人たちがいるから、わたしは何度だって前を向くことができる。
やっとわかった。
安心できる場所。
帰ってくる場所。
ここが、わたしの居場所なんだって。
「欲しいもの……ある。」
「何だ?」
「ずっと一緒にいてくれる家族。家族が欲しい。家族になりたい。」
「それじゃあ……」
アルが何か言いかけたけど、わたしは気がつかなかった。
「アル!わたしをお嫁さんにしてください!!」
「父………………んんん???……お嫁さん?」
「うん!お嫁さんになったら、ずっと一緒にいられるよね!」
「確かにそうだけど、そうじゃなくて……」
「ダメ、なの?」
アルの服を精一杯つかんで、アルを見上げる。
さっきの涙がちょっと残って、目がウルウルしてる。
「うっ…………(どうしよう、断れない!断ったら、泣くやつだ!)」
「あはははっ!それいいね!してやりなよ、結婚!」
「まぁ、ご自由に。」
「毎日が楽しそうっすね!」
「(後で、覚えとけよ……)その話は、大きくなってからな。」
「うん、わかった!」
ねぇ、アル。
ずっとずっと……だ〜い好き!!




