ただの八つ当たり SIDE:アルトゥール
区切りから下は、より残酷な描写になっています。
前話とのギャップがすごいです。
教会に対する熱い想いを、これでもかとぶつけてます。
闇ギルドの本量発揮です!
無理な方は、そっと閉じてください。
大丈夫もっとやれ、という方は、GO!
よかった。
思ってたよりずっと、感情の波が穏やかだ。
もっとこう、やりきれなさとか、怒りとか悔しさみたいな、表現しづらい複雑な気持ちを抱くかと思っていたけど、ユフィーレの中で納得ができたみたいだった。
それはそれで、子どもらしくなくて不安になるが、今までを考えると仕方のない話だろう。
最初の頃と比べれば、随分と子どもらしくなったから、少しずつ変わっていけばいいと思う。
ユフィーレを撫で続けていると、腕の中の重みが変わった。
眠ってしまったらしい。
最近のユフィーレは、俺が抱っこして撫でてやるとすぐに寝るようになった。
これも変わってきたことの一つ。
安心できる場所ができてよかった。
ユフィーレに語った教会の顛末は、少し真実と異なる。
公になっている真実はアレであっているが、裏の真実は違う。
教会一部と、ユフィーレの両親を殺したと思われる騎士は、まだかろうじて生きている。
公開処刑された一部は、俺たちがすり替えた偽物だ。
だって、公開処刑なんて、苦しみは一瞬だろ?
ユフィーレは、8年間もずっと苦しんできた。
同じくらい苦しまないと、公平じゃない。
だがこれは、ユフィーレには秘密だ。
知っているのはギルドの連中だけ。
俺もあいつらも、ユフィーレを大切に思っている。
だから、これは俺たちが勝手にイラついて、八つ当たりしているだけの話。
ユフィーレは、知る必要がない。
このギルドの最地下で、何が行われているかなんて。
――――――
ミスティが、神経や痛覚を敏感にする毒薬を注射した。
「あ。」
「どうした?」
「規定の3倍濃いやつ使っちゃった!テヘッ。」
「……お前がやっても可愛くないぞ。」
「ああん!?」
「うっさいぞ、お前ら。ここ響くんだから。」
男の爪を一気に剥がす。
ギャァァァァァーーー
「だから、お前も黙れよ。これくらい痛くないだろ?あの子はもっと痛かったぞ。」
爪がなくなった剥き出しの皮膚に、嬉々としてミスティが塩を塗り込めていく。
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーー
叫び声があまりにもうるさかったので、声帯を切った。
血が勢いよく吹き出して、あたりを血染めにする。
この最地下の模様が、また一つ増えた。
そのうち、新しいものと古いものの区別がつかなくなるだろうけど。
簡単に死なれても困るので、ミスティに麻酔なしで縫わせた。
ガタガタ暴れるから、縫い目がぐちゃぐちゃだ。




