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聖女は逃げ出した  作者: 氷桜 零
第1章
28/33

ただの八つ当たり SIDE:アルトゥール

区切りから下は、より残酷な描写になっています。

前話とのギャップがすごいです。

教会に対する熱い想いを、これでもかとぶつけてます。

闇ギルドの本量発揮です!

無理な方は、そっと閉じてください。

大丈夫もっとやれ、という方は、GO!


よかった。

思ってたよりずっと、感情の波が穏やかだ。


もっとこう、やりきれなさとか、怒りとか悔しさみたいな、表現しづらい複雑な気持ちを抱くかと思っていたけど、ユフィーレの中で納得ができたみたいだった。

それはそれで、子どもらしくなくて不安になるが、今までを考えると仕方のない話だろう。

最初の頃と比べれば、随分と子どもらしくなったから、少しずつ変わっていけばいいと思う。


ユフィーレを撫で続けていると、腕の中の重みが変わった。

眠ってしまったらしい。

最近のユフィーレは、俺が抱っこして撫でてやるとすぐに寝るようになった。

これも変わってきたことの一つ。

安心できる場所ができてよかった。


ユフィーレに語った教会の顛末は、少し真実と異なる。

公になっている真実はアレであっているが、裏の真実は違う。

教会一部と、ユフィーレの両親を殺したと思われる騎士は、まだかろうじて生きている。

公開処刑された一部は、俺たちがすり替えた偽物だ。


だって、公開処刑なんて、苦しみは一瞬だろ?

ユフィーレは、8年間もずっと苦しんできた。

同じくらい苦しまないと、公平じゃない。


だがこれは、ユフィーレには秘密だ。

知っているのはギルドの連中だけ。

俺もあいつらも、ユフィーレを大切に思っている。

だから、これは俺たちが勝手にイラついて、八つ当たりしているだけの話。

ユフィーレは、知る必要がない。

このギルドの最地下で、何が行われているかなんて。










――――――


ミスティが、神経や痛覚を敏感にする毒薬を注射した。


「あ。」


「どうした?」


「規定の3倍濃いやつ使っちゃった!テヘッ。」


「……お前がやっても可愛くないぞ。」


「ああん!?」


「うっさいぞ、お前ら。ここ響くんだから。」


男の爪を一気に剥がす。


ギャァァァァァーーー


「だから、お前も黙れよ。これくらい痛くないだろ?あの子はもっと痛かったぞ。」


爪がなくなった剥き出しの皮膚に、嬉々としてミスティが塩を塗り込めていく。


あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーー


叫び声があまりにもうるさかったので、声帯を切った。

血が勢いよく吹き出して、あたりを血染めにする。

この最地下の模様が、また一つ増えた。

そのうち、新しいものと古いものの区別がつかなくなるだろうけど。


簡単に死なれても困るので、ミスティに麻酔なしで縫わせた。

ガタガタ暴れるから、縫い目がぐちゃぐちゃだ。







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