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聖女は逃げ出した  作者: 氷桜 零
第1章
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内緒のお出かけ


日々の調合練習によって、どんどん作れる薬が増えていった。

わたしも楽しくなって、たくさん教えてもらった。


薬作りが上手くなると、ギルドに置いてある常備薬の一部を任せてもらえることになった。

大丈夫か心配だったけど、アルが「あいつが許可を出したなら、大丈夫だ」って勇気をくれた。

ミスティからも、「手伝ってくれたら助かる」と言われたので、頑張ってみることにした。


作った常備薬の量によって、お給料ももらえるようになった。

ミスティが財布を、アルが肩掛けバッグをくれたので、そこに入れていつも持ち歩いている。

バッグには、皆んながくれるお菓子も入っているので、お腹が空いたらいつでも食べられる。

ここにきてから、ずっとお腹いっぱいご飯を食べているけど、おやつ時間になると少しお腹が空いちゃうの。

そんな時によく食べてる。


最近では、アルの部屋と調合室以外の場所にも行くようになった。

次に多く行くのは医務室。

大きな怪我をした人とか、急ぎの人はわたしが治すの。

怪我を治したら、お小遣いをもらえる。

お小遣いもバッグ行きだ。


あと、建物内を歩き回っていたりもする。

このギルドはとても広いので、探検みたいで楽しいのだ。

それにいろんな人とお話しできるのも楽しい。

皆んな優しいから、わたしの話に付き合ってくれる。


「あ、ユフィーレ!」


「ノイン。」


ノインに呼ばれていくと、手を口元に当てて、内緒話の合図をした。


「一緒に、こっそり買い物に行かないか?」


「勝手に行ったらダメだよ。」


「でもさ、内緒でプレゼント買って、ギルマスに渡したくない?」


「う……でも……うーん……」


「ギルマスも、できること増えたら褒めてくれると思うぞ。」


「行く。」


「よし来た!じゃあ、レッツゴー!」


2人でこっそり、「おー」と拳をぶつけ合った。


ノインに抱っこされて、いつもは玄関から出入りするけど、今回は窓から出ることになった。

高い窓からノインが飛び降りた時はびっくりしたけど、風が気持ちよくて楽しかった。


ノインに抱っこされたまま、街の中を歩く。


初めての買い物から、アルと何度か買い物に来たけど、いつも新鮮な気持ちになる。

見知った風景だけど、今日も落ち着きなくキョロキョロ見てしまう。

アルはもちろん、ノインも怒ったりしない。

だから安心して、いろいろ見ることができる。


「あ、あれ!」


「ん?ああ、あの雑貨屋か?」


「そう!」


あの雑貨屋さんのピアスが目についた。

金属に小さなガラス玉がくっついているシンプルなものだけど、アルらしい感じがした。

ガラス玉はわたしとアルの黒色。

雑貨屋さんの中でノインにおろしてもらい、自分のお金で買い物をする。


初めて自分で稼いだお金で、初めてプレゼントを買う。

ドキドキとワクワクが止まらなかった。


雑貨屋さんを出たら、またノインに抱っこしてもらった。






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― 新着の感想 ―
食べれるようになってきた偉い!
歯磨きちゃんとするんやで…と思ったけれどこの子は虫歯を自力で何とかできそうやな
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