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ダンジョンエレベーターガール=D.E.G=  作者: 千ノ葉


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第4話 2階ボスバトルへ

罠の道は今まで通り一本道だが、

所々に視界を遮る岩や

木々などが不自然に配置されている。


勇者の2人は

警戒しながら慎重に進んでいく。



ヒューッ



風を切る音がしたかと思うと、矢が飛び出した。


「あぶない!」


楓は叫ぶのだが、シオンは瞬きもせずに矢を空中で受け止めた。


「毒矢か。単純なトラップだ」

「ええ、まあ、ゴブリンの罠は稚拙すぎるわね」


2人は何事もなかったように進んでいく。


死角からゴブリンが

飛び出してくるのだが、二人は全く慌てない。


「はっ!」


シオンの剣の一閃でゴブリンの首が飛んでいく。


「ふっ!」


イザベラも杖を振り上げ、

ゴブリンをフルスイングする。

ゴブリンは野球ボールのように飛んでいき、壁

に叩きつけられた。


「イザベラさんっ! すごっ!」

スマホ越しに思わず声を出してしまった。



2人は順調に30分程探索をして、

小休止するようだ。

イザベラが何かを詠唱し、

地面に魔法陣が浮かび上がる。

魔法陣の中に二人は腰を掛け、

なにか飲料を飲んでいる。


そんな様子を見て、

楓も一息つこうと腰を下ろした。


そういえば、こっちの世界に来てから

飲まず食わずだ。

さっきまでは緊張で何も感じなかったが、

今は喉の渇きを感じる。


(何か手段を見つけないと……

 このままじゃ本当に乾き死んでしまうーー)


楓は不安に思うのだ。




「よし! 行こう。

 ボスの部屋はすぐそこのはずだ」

休憩が終わった2人は通路を進んでいくと、

シオンの言うように

ボスの部屋らしきものが目に飛び込んでくる。


「うわあ……」


画面の中の映像に楓は圧倒される。


ダンジョンの奥には巨人が通るような

巨大な扉があり、

その奥には異質なものがいると

直感的に感じられた。



「一応強化魔法をかけておくわ。

 油断しないようにね」

「ああ。分かっている」


2人は緊張しながら、

巨人の扉をゆっくり押し開ける。


ギィィ


軋む音を立て、扉が左右に分かれていく。


「ぎぎぎぎぎ!」


待ち構えているのは杖を構えているゴブリンだ。

今までのゴブリンは

刃物や鈍器を武器としていたが、

ヤツは違うらしい。


「ゴブリンメイジよ! 魔法に気を付けて!」


ゴブリンの杖が光ると、

火球が二人めがけて飛んでくる。

2人が躱すと、後ろで爆炎が上がった。


回避した2人めがけ、

隠れていたゴブリンたちが襲い掛かる。

軽くいなすシオンだが、

シオンに向けてゴブリンメイジの火球が

飛んでくる。


「はっ!」


シオンは剣で火球をかき消す。彼に焦りは見えない。


「風よ!」


イザベラは短く詠唱すると、周りのゴブリンが強風に煽られて、跳ね飛ばされる。

ゴブリンメイジは呪文を用意するが、


「沈黙の泡<<サイレンス>>!」


イザベラはそれよりも早く、

ゴブリンメイジに杖を向ける。


「がっ!?」


ゴブリンメイジは驚いたような声をあげる。どうやら呪文を封じられたようだ。


「終わりだ!」


同時に飛び出していたシオンが剣による一閃を放つ。

「ぐぎゃあああああ!!」


ゴブリンの身体が真っ二つになり、空中で黒い靄と化して消えた。

少しの残心の後、ふぅ、とシオンは剣を下ろした。


「ふぅ! やったわね」

2人は余裕で勝利を収めるのであった。



「やった!!」

楓も画面を見ながら二人の勝利を祝い、ガッツポーズをとる。




ピロリーン!!


「うわっ!?」


急な通知にびっくりし、

スマホを落としそうになった。

メッセージが表示されており、


『勇者のパーティ。2階層クリア!

 初クリア報酬とし、

 EP:1万ポイントが加算されます!

 100階踏破を目指して頑張りましょう!』


とメッセージが表示された。

「えっ?、EP? 何?」


スマホに表示された文字を読んで楓は

戸惑ったのだが

たしかにダンジョンアプリのEPという数値が増えていることを確認できた。

気になったのだが、調べる前にまずは2人の動向を見てみたい。


画面に目を移すと、いつの間にやらボスの間には巨大な宝箱が現れていた。

シオンが手を触れると、宝箱の中から色々なアイテムが飛び出し、地面に落ちた。

本や雑貨、武器、服など様々だ。


「やはりボス報酬も良さそうだ」


シオンは上機嫌に喜ぶ。


「だけど、私たちに使えそうな

 アイテムはないわね。

 サンプルとして地上に持ち帰りましょう」


「そうだね。これで攻略完了だ。

 カエデが待っているだろうし行こうか。」


「ええ。行きましょう」


2人がボスの部屋を後にする。

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