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その声を聞きながら

掲載日:2025/11/10

ちいさな音にも、それは、かき消されてしまう

いつも布団に入ると聞こえてくる

もしかしたら

布団に入る前から聞こえているのかもしれない


 にゃあ


窓の外から、ねこの声

わたしは、それを待っている

その声を聞きながら眠りにつく


 にゃぁ


ある夜の声は、なんだか悲しげだった

わたしもなんだか悲しくなってしまい

だから、悲しい夢を見た


 にゃあー


ある夜の声は、なんだかうれしそうな声だった

わたしもなんだかうれしくなってしまい

だから、うれしい夢を見た


けれど


ある夜、ねこの声がなかった

いつまで待ってもなかった

いつまでも、いつまでも…


その夜は、気持ちよく寝ることができなかった


次の夜も、そして、その次の夜も

ねこの声はなかった


授業のときも、食事のときも

歩いているときも、止まっているときも

ねこのことを考えてしまう


どこかに行ってしまったのだろうか

それとも…


あんまり考えたくないことも

頭にのぼってくる


それから何週間かして…


 にゃあー


夜、窓の外で声がした

うれしくなって、窓を開けようとした

そのときだった


 なー なー なー


ちいさくて、かわいい声が

いくつも聞こえてきた

その夜は、うれしすぎて

なかなか寝ることができなかった






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